まあ、下手の横好きでしかない道楽多様性の小生だが、そろそろ避暑兼養生越冬中の産卵用母貝を池に戻す時期になった。既にオスのタナゴには婚姻色が現われているのだが姥捨て山の孤爺には常時嫌悪臭が漂っている。さてそれはともかく池の環境には稚魚が共食いされない環境が必要だし水質保全のためのウオータークリーナーも稚魚が吸い込まれる危険が大なので引き上げるつもりである。今までは藻場だけで済ましてきたのだが今回は曝気だけでクリーナーの稼働はさせないので水の清明度に影響が出るだろう。一説には「自然循環」が成立すれば池内の環境安定は図られるともあるけれど実際は「やってみなけりゃ分からない」リスクもあるのである。
ウオータークリーナーを外すにあたり曝気量の改善に接続部のバルブを廃止した。現実的に曝気を遮断する時はエアーポンプを停止させているのだし曝気量の調節も無駄と思って良いはずだ。と言う事で塩ビ管の先端を取り換えて直接シリコンチューブを接続してみたら一気に池の水が沸騰したような曝気量になった。これではエアーストーンは1個で十分なのだが酸素量が多ければ魚体の生育は早いと言う養殖の結果もあるようなので「多すぎる曝気量」で行ってみよう。
ウオータークリーナーを廃した事によるメリットは母貝にもあるはずで、それは水中内の餌となる成分がフイルターで濾し取られる事が無くなる事だ。母貝に栄養分を運ぶ水流は曝気部を偏らせれば循環流が出来るはずなので大丈夫だろう。これで給餌のロスも減るかも知れない。まあ、どちらにしても曝気装置は整ったし、後は藻場を工夫して母貝を迎える事になるが野池の沈泥が進んでいるので生簀内の母貝がどうなっているやら気になるところではある。写真右下に薄く青いケースの角が見えるが、これは産卵母貝用軽石砂生簀である。暮れからアク抜きと微生物定着を目論んで沈めてある。川砂より微生物量も増え水質改善にも役立つと妄想しての事なのだが母貝の移動するにあたり砂粒の角が危険なのかどうか小生には判断しかねる。