一年中、涸れる事のない絞り水だけれど今期の度重なるゲリラ豪雨ですっかり水路が埋まってしまい半分ほどは道路脇から流れ去っている。そこで擁壁の裏側、水抜き穴の位置に取水升を埋め込んだのだ。まあ、これを取り付けたところで「埋まらなくなる」事は皆無であるが、升で位置がはっきりし壁の崩れも無くなるから、後々の管理が楽になる。
この水の行く先にある沈泥池とシェルター水路の内、沈泥池の浚渫は終えたので泥土の流入があっても多少は持ち堪えてくれるだろう。しかしながらこれからは水域内に侵出し水面を閉ざしてしまった植生の排除が待っている。除草の中でも最難関の作業だが「溜息の出るようなあなたの口づけに 甘い恋を夢見る乙女心よ」なんて溜息は出ず辟易の溜息、と言うのが姥捨て山の日常であって、で、「そんな歌の様な私に私は成りたい!」と妄想の消えない孤老の今日であった。