「しょうゆの実」は郷土の伝統的食品だけれどドングリで作っている所は在るのだろうか。それは横に置いといて「鹿も四つ足、馬も四つ足」の論法ならば「大豆も食材,ドングリも食材」なのであって「しょうゆの実」にして何が悪い。ご先祖さまや郷土に顔向け出来ないような事は何もないはずであろう。てなもんや三度笠の結果マテバシイの堅果でしょうゆの実を作ってみたのだ。
そう、待てばシイの実しょうゆの実なのだったぜい。
もとはと言えば苗を作りたくて播種したのだが余ってしまった。「ドングリクッキー」も考えたけれどありふれ過ぎる。丸麦の麹が余っているから消費もせにゃならん、とまあ斯様な理由で食料自給率を上げ縄文世界のように食べ物も平和も過不足なく数千年続かせるための試行なのであった。
シイの実の半分は水選別で浮いてしまったのだが、そのまま捨てるのも惜しくてフライパンで乾煎りして割ってみたが変色多数・腐食多数で使い物にならず水に沈んだ堅果の残りは圧力鍋で加熱処理した。目論見では両方で実の実質300gほど欲しかったのだが皮をむき計量した結果は150gで背中合わせにするには大幅に足りなかった。
ドングリは3倍重量の水で15分の加熱。これは大豆の時と同じである。中身を取り出すのに手間を要したけれど端材に彫刻刀で溝を切り込み、そこにドングリを入れ包丁で二つ割にしたからドングリを指で押さえつつ包丁を入れる危険は冒さずに済んだ。圧力鍋で加熱した結果、皮に包丁が入り易くなったものの生の時に包丁で割れば実離れが良かったのかどうか、再試行は出来なかった。使った材料は次の通り。黒豆は棚にあったから使ったものの結果的には小豆の方が小生の嗜好に合うのが分かった。
冷凍麦糀 300g(水1.5倍を加えヨーグルトメーカー50℃で戻して置く)
シイの実 150g
塩 20g(茹黒豆を加えた総重量の2%で調整)
茹黒豆 容器に収まる量を足す
当初は左側小サイズの写真のように麹とシイの実だけだったけれど容器に余裕があるし「背中合わせ」になっていないので黒豆を加えたから予定通りにはならなかった。まあ、これはいつも通りの進行であって自分の腹にしか納めない食品であるから遊びが大事なのである。発酵食品は加熱して完成形にならないから他人様には勧めない。すべて自画自産自食なのである。まあ、「どうぞ!」と言われても手を出す様な人間は周囲には居ない。この時期に目立つのはネバタゴガエルやシュレーゲルアオガエルなのだが「目立つ」のは正しくなく「耳だつ」のが現実だ。声はすれども姿はスルー、なんちゃって。
さて塩分2%は堅持値で3%にすると塩辛く感じる。2%でも最初は塩味が鋭いけれど熟成が進むにつれ角が取れて甘味を感じる塩味になっていくのが面白い。一日一回、掻き混ぜた後にひと匙口に放り込むのが楽しみと言えば楽しみ。なんともはや侘しい老後であるわい。
この年齢になれば赤い糸で結ばれているのは阿弥陀様だけであって楽しみにすべきなのか喜ばしいのかどうなのか明言できないのがなんともはや…。だからこそ耄碌は大事なのだろうと達観する。
丸々1ℓ容器に仕込んだが毎日の攪拌時に大匙一杯は口に入るから熟成が終わる頃には半減だろう。シイの実の本来の用途だった苗作りは用土に埋めたのもペーパーマット上で発芽を待っているのも双方とも発根すらしてこない。不審に思って譲ってくれた兄に聞いたところ「ドングリ工作用に保管しておいた物」と判明した。きっと乾燥し過ぎて発芽能力が失われたのだろうと納得。苗作りは今期の採集果まで先延ばしである。
そう、待てばシイの実しょうゆの実なのだったぜい。
もとはと言えば苗を作りたくて播種したのだが余ってしまった。「ドングリクッキー」も考えたけれどありふれ過ぎる。丸麦の麹が余っているから消費もせにゃならん、とまあ斯様な理由で食料自給率を上げ縄文世界のように食べ物も平和も過不足なく数千年続かせるための試行なのであった。
シイの実の半分は水選別で浮いてしまったのだが、そのまま捨てるのも惜しくてフライパンで乾煎りして割ってみたが変色多数・腐食多数で使い物にならず水に沈んだ堅果の残りは圧力鍋で加熱処理した。目論見では両方で実の実質300gほど欲しかったのだが皮をむき計量した結果は150gで背中合わせにするには大幅に足りなかった。
ドングリは3倍重量の水で15分の加熱。これは大豆の時と同じである。中身を取り出すのに手間を要したけれど端材に彫刻刀で溝を切り込み、そこにドングリを入れ包丁で二つ割にしたからドングリを指で押さえつつ包丁を入れる危険は冒さずに済んだ。圧力鍋で加熱した結果、皮に包丁が入り易くなったものの生の時に包丁で割れば実離れが良かったのかどうか、再試行は出来なかった。使った材料は次の通り。黒豆は棚にあったから使ったものの結果的には小豆の方が小生の嗜好に合うのが分かった。
冷凍麦糀 300g(水1.5倍を加えヨーグルトメーカー50℃で戻して置く)
シイの実 150g
塩 20g(茹黒豆を加えた総重量の2%で調整)
茹黒豆 容器に収まる量を足す
当初は左側小サイズの写真のように麹とシイの実だけだったけれど容器に余裕があるし「背中合わせ」になっていないので黒豆を加えたから予定通りにはならなかった。まあ、これはいつも通りの進行であって自分の腹にしか納めない食品であるから遊びが大事なのである。発酵食品は加熱して完成形にならないから他人様には勧めない。すべて自画自産自食なのである。まあ、「どうぞ!」と言われても手を出す様な人間は周囲には居ない。この時期に目立つのはネバタゴガエルやシュレーゲルアオガエルなのだが「目立つ」のは正しくなく「耳だつ」のが現実だ。声はすれども姿はスルー、なんちゃって。
さて塩分2%は堅持値で3%にすると塩辛く感じる。2%でも最初は塩味が鋭いけれど熟成が進むにつれ角が取れて甘味を感じる塩味になっていくのが面白い。一日一回、掻き混ぜた後にひと匙口に放り込むのが楽しみと言えば楽しみ。なんともはや侘しい老後であるわい。
この年齢になれば赤い糸で結ばれているのは阿弥陀様だけであって楽しみにすべきなのか喜ばしいのかどうなのか明言できないのがなんともはや…。だからこそ耄碌は大事なのだろうと達観する。
丸々1ℓ容器に仕込んだが毎日の攪拌時に大匙一杯は口に入るから熟成が終わる頃には半減だろう。シイの実の本来の用途だった苗作りは用土に埋めたのもペーパーマット上で発芽を待っているのも双方とも発根すらしてこない。不審に思って譲ってくれた兄に聞いたところ「ドングリ工作用に保管しておいた物」と判明した。きっと乾燥し過ぎて発芽能力が失われたのだろうと納得。苗作りは今期の採集果まで先延ばしである。