トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

次から次と

2010-01-15 | 今日は真面目に

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 天気図の等圧線は昨日より広くはなっていたが朝は冷たかった。呼吸の時、鼻の奥が痛たかったから今年一番の冷え込みだったかもしれない。作業場所の昼近くの気温は6度だった。

 今日も孟宗竹の処理に費やした。次から次と処理しなければならない竹が視野に転がってくる。まだ植林地内の侵入竹を処理したい場所は東側にもある。

 今日、林内に入ってみたが、ここも林床の侵食が激しく縦横1mくらいもえぐれた溝が走っていた。今日、少しばかり伐り倒そうとしたが、詰まっていて倒れてくれない。下部にロープを掛けて引きずり倒しながら空間を作らないと複数での作業は危険な場所だ。

 しばらくは一人作業の空間だろう。


新春大句会「たまり」考

2010-01-15 | 合混で闘作すれば

「垢組」

 湯だまりに寄せて色香の散紅葉    弥生姐さん

 おだまりと野荒しの愚痴たたかれる  美川

 遠き日のたまりご飯に祖母の顔    唱和

 民たちは苦虫たまり捨て場無し     波険

 ぬくだまり猪寝たる跡爪の跡       トロル

 水溜り冷えしこの日の板氷       手水

「城組」

 小金持ち溜まりすぎたと派遣切り   恵比寿

 吹き溜まり堪忍袋も溜まりすぎ     大酷

 甘下り糞だまり成す渡りもん      馬厩務

 正時価はたまり溢れて価値も無し   古物商

 風俗も人生色々ヌクだまり        恋墨

 たまりかね密か密かの放屁かな     太白 


来ぬ世と願うも

2010-01-14 | 小人閑居して憮然

Photo 『食べ盛り芋雑炊も食えぬ世の飢えたる卓に映るパイ投げ』

 『学び舎に身を運べなく家に居る学成り難しも父母に職無き』

 『学び起ち職求めるも能わずが田畑荒れても耕起叶わず』

 『幼子を飢えさせぬゆえ身を投げて淵の鯰に糧を乞いし夜』


寅・虎・トラ

2010-01-13 | 温故痴新

霞みさえまだらに立つやとらの年     貞徳

 数見せて未だに起たず虎は犬

前門の虎後門の狼             

 禅門でトランス降門でトラウマ

 門前でトラブル肛門にトライ

           朝より雪舞い止まぬ日、閑居して不善を想う。指凍えてもキーをいたぶる。


子どもは風の子

2010-01-13 | 遊び子は

Photo_3『冬枯れの野に幼子は叫びたり』

『枯れ野原幼子駆けて蹴る落ち葉』

『幼子は枯れ柴にぎり放り上げ』

『子は駆けて母首すくむ霜の原』

『母は子を押しのけ潰す霜柱』


派遣村から 2

2010-01-12 | 性向有毒の翁なれば

 『萎職住晴れて凍夜のホームレス』 Photo_2

 『夢三日追い払われて路傍の身』

 『旅した気派遣村から箱根路へ』

 『永田町ここは周年覇権村』

 『未知夜なりリンゴ村から派遣村』


陽だまり

2010-01-11 | 感じるままの回り道

Photo_8  朝から子ども達の声が聞こえてきて「いつものNPOの活動か?」と思いながら昼になった。

 拠点下の今は冬枯れの草地で、眺めたら子ども連れが食事をしていた。車は三台だったから三家族か…。

 昨年はタンポポの花の咲いた頃に利用していた家族がいたが今年は出だしが早い。冬枯れで何も無いような原っぱだがおっかさん同士はおしゃべり、おっとさんが子どもを相手に遊んでいる様子だった。

 こうやってフイールドを生かしてくれる利用者ばかりだといいのだが、拠点から見下ろしながら会友同士、つい愚痴が出る。

 昨年だけに限っても、植樹したのに持ち去られたり、付近の小さな真竹林は消滅寸前だし、黒竹林も風前の灯に等しい。繁殖養母樹として保護するタラノキや景観を配慮して保育する孟宗竹の保護エリアには杭を打ってロープや柵を設けたが、こういうことが通用しない破壊的利用者には頭が痛い。少しばかり残った山百合は根こそぎ持ち去られたし、市民の享受する姿勢も様々だ。

 愚痴の最後は歌の一節「愚痴は言うまい。こぼすまい。これが男の生きる道」で泣き寝入り!

『枯れ色の原陽だまりとなり集う』

『陽だまりに連れ遊びたる家族等はわらべ父追い母お菓子追う』


寒き風景

2010-01-11 | 小父のお隣さん

 『足冷えて朝餉支度のだんだ踏み』

 『バリバリと踏みし轍の氷かな』

 『澄みに澄む空に染まりし初氷』

 『錦秋も既に枯れ野の霜まみれ』


段々畑跡の除竹

2010-01-10 | 今日は真面目に

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 段々畑跡の除竹も切り倒すところまでほぼ到達した。枝葉のある先端の処理が手間だが、稈の部分はチェーンソーで寸切りしたので片づけが早い。

 これも平坦部で同方向に倒したから楽に出来たといえる。竹を倒した後にはモヤシの様なヒノキがまばらに残っているだけだ。林床は竹の枯れ葉が厚く積もっている。

 植林したヒノキが成長しないうちに孟宗竹に蹂躙されたようで、立ち枯れしたヒノキの幼木も多かった。綺麗に片付けてしまうと広場が出現してしまうほどの荒れようだった。

Photo_7  処理しながら東側斜面下の真竹林をみたら中心部に真竹が何もなく、切り払った枝葉の山が見えた。今朝も真竹を採集して軽トラックで持ち帰った人を見かけたが、ここも遂に来るところまできたようだ。維持管理してきた小さな真竹林の半分ほどの面積が、この年末年始で失われた。

 昨年は筍の掘り取りが抑制され若竹の成長があって喜んだのもつかの間、ここの荒廃衰退には歯止めはかけられなくなった。こんな現実では落葉樹に植え替える改植という里山保全の方向しか無いように思える。


派遣村から 1

2010-01-10 | 性向有毒の翁なれば

『一夜さえハローワークへ届けでよ小銭も無くば今宵も路上』Photo

『数日は人となりしも明け四日追い払われて今宵は凍土』

『派遣村空き室ありて路上には職安行けぬ凍え人立つ』

『派遣村六億あれば干支回る泊まるためには職安回る』


山を駆る

2010-01-09 | 感じるままの回り道

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 山は朝から賑やかだった。三々五々地図を片手に駆ける人たちが来たのだ。午後は閑散だったけど…。「彼等は山を駆る。小生は竹を刈る」なんてネ。今日も寒い日だった。

 年末にアケビの蔓を取りに行った時も県立大学の女子学生3人が藪の中から現れたことがあった。ぴったりのタイツをはいて空身に地図を持って目印を探していた。方位計を所持しているのに、地図の南北と現地の南北を合わせて見ていなかったから「迷う」のも致し方なかったが、今時にしては健康的でワイルドな催しと思ったものだ。上下ともぴったりのスタイルで少々刺激的だったが着ている方は意に介さないみたいで人相風体の良くない小父さんたちに道を訊いて来た。

 今日もその時と同じゲームだったようだ。昔はオリエンテーリングなんてものをやったことがあるが、それと同じものかどうかは知らない。しかしそれなりのスタイルがあるようでピッタリのスタイルでお洒落をして参加している人も多かった。

 母子の3人連れは竹藪の中で「どうしてこんな苦労をしなければいけないのー!」などと子どもの方が喚いていたが、通り過ぎたときの表情は楽しそうだった。きっと母親が連れ出したのだろうけど「母親に乾杯!」だ。


春立つや

2010-01-09 | 温故痴新

 『春立つやにほんめでたきかどの松』    徳元

 『腹立つや日本芽出なし過度の末』

 『春立つや今日着て登るしらばかま』    卜養

 『腹立つや今日来て告げる派遣切り』


哀冬の新春

2010-01-08 | 小人閑居して憮然

Photo_4 『風花を身に飾り寝ぬクリスマス』

 『風花を引いて歩くか凍てし夜は』

 『段ボール風花と聴く除夜の鐘』

 『三が日済めば意志もて追われる身』


サボって山へ

2010-01-07 | 今日は真面目に

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 風の無い穏やかな日和になりそうだから竹の除伐に出かけた。本音は習字のお手本の練習を仕上げてなく添削用がなかったから「教室をズル休み」というところだろう。

 それはともかく、冷え込みは厳しかったようで駐車場の凍結は午後もそのままだった。昨年の春に掘りあげた溜池も氷結していたが、日が当たるに連れて溶けてしまった。

 溶けたあと名前は判明しなかったが、ムクドリ程度の大きさの鳥が来て水を飲み、水浴びをし羽繕いをして飛び去った。この大きさの鳥が水浴びをするなんて思っても見なかったことだ。

 それよりも満水以後、枯渇しないで水溜りが続いているのが嬉しい。ましてや越冬したトンボが羽化するのを確認できればもっと満足。

 侵入竹の除伐は段々畑の最上段まで来た。狭い範囲だから、こういう場所は例会日のように参加者が多いときには危険で出来ないのだ。処理する場所が段差の上下に渡るし、生き残った杉の木に掛かって落ちてくれなかったりで、結構効率が悪い作業場所だ。くたびれて昼をたべて退散!。

   


去年今年

2010-01-07 | 感じるままの回り道

 『群雲をにび色に透き寒月の現れたれば眩しき銀波』

 『吐く息にめがね曇らせふき取れば群青の空真白き高嶺』

 『暮れに来て湯泊まりに出し我が家は霜降りたごと深閑とあり』

 『六時半今日は初日の朝なれば温き布団で寝返り三昧』