トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

争いの種

2012-01-20 | 小人閑居して憮然

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 昨夜から待望の降雨となったが、泥水地の乾燥化目前だったから、一昨日に隣の沢の取水升付近の様子を確認に行った。「!!」と目をみはってしまった。水は十分にあって升から溢れていた。

 升の中の取水孔にゴミが詰まっていないかフイルターを取り除いてみたのだが大丈夫だった。2本ある取水管の一方は吸い込みがあって、一方は吸い込んでいない。

 以前は止水バルブにリングが付いていたのだが、今回は外されていて開閉の確認をしようがない。田植え時期には用水に取られ、沢への送水が止められる事はあったが、この時期の止水の理由が判らない。バイオトイレへの給水と手洗い水も止められた事になる。

 一方は農業用水、一方は隣の沢への「捨て水」程度の判断なんだろうが、公費を費やして分水している理由もあるのだ。小生等は地権者でも水利権者でも無いけれど、管理責任の所在が不明のまま、水量があるのに送水を止められるのには、大いに気分を害した。こういうことの積み重ねが争いの種に育つのだろう。


そうだったのか!

2012-01-19 | 遊び子は

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 竹を切っていると原に親子連れが集まってきた。おおかた子ども会のイベントだろうと気にも留めないで作業をしていたのだが、何かおかしいのだ。さっぱり声がない。

 いつもの幼児のグループは、小人数でも歓声やら笑い声など流れてくるのに「?」と思っていた。理由が判ったのは顔を知っているリーダーがいたからだ。年に数回行われる「自然学校」とかだった。

 丸くなって説明を受け、一列になって斜面を登っていったが、おしゃべりも聞こえず、なんだか葬列のようだった。「葬だったのか!」…ではなく、そうだったのだ。考えてみれば、一般公募での参加者だから初対面も同じ、おしゃべりもあるわけも無し、はしゃぎまわる開放感も無い。

 曇り空で昼前に帰路に着いたのだが、林道横の畑に、この一団が活動していたのだけれど、ここでも静かだった。せっかくの野外活動なのに見ている方が切ない。


**今年も同じふつつか酔い

2012-01-18 | 合混で闘作すれば

 根拠など無い 線量基準

     紐付き達の 万両書き ハア コリャコリャ        一筆餓鬼

 呆安院正月だからまた一杯                   寝正月

 先駆けて悲観桜は田の中に                   島ん中

 属島は信義誠実原則の顧みられぬ歴史のままに      続投

 特段の配慮は正にこの事か反故に非礼に陵辱懐柔    田毎の憑き

 栄作の身分証持ちて行きし島何も変わらぬ離島の悲哀  利糖

 辺戸岬バスで頂く甘き餅あの娘は今は孫と遊ぶか     トロル


兎の…

2012-01-17 | 今はうたかた

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 会友のM氏が野うさぎの子を捕まえた事を聞いていたから、野うさぎの生息は承知していたが、痕跡を確認したのは初めてである。

 すっかり乾燥していたし、表面も風化していたので新しくはないけれど見覚えのある兎の糞だった。

 少年時代、三月も近づくと晴れの日が多くなり、朝の冷え込みで雪の表面が凍結する様になる。こうなると雪の平原を何処までも歩いていける。

 畑と藪の入り混じった広大な原に出向くと、林や藪の中に多く見られたものだ。時折は姿を見かけ追いかけた事もあったが、捕まるほどやわな相手ではない。原に出かけた理由は「熟し柿」を食べんがためである。放置された渋柿はトロトロのおいしいデザートだった。

 糞とデザートを結び付けてしまう感覚もどうかと思うけれど、実態は「一本道」なのだからよしとしよう。


*寒旱

2012-01-16 | 感じるままの回り道

             昼時の焚き火はばかる寒旱

             大雪の便りこちらは寒旱

             寒旱息途絶えたり沢枯れる

             寒に入る沢水枯れて音もなし


しっとりと潤い肌

2012-01-16 | 今日は真面目に

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 巷は「乾燥注意報」が出っぱなしなのに、ここだけは「毎日しっとり」というより「ビッショリ」である。日が当たって乾燥するのが昼近く、処理し切れないで横倒しの竹は冷たい。

 数本処理しただけで手袋はビッショリと濡れて、その冷たさは半端でない。防寒手袋というのもあるが防水ではないから、より多量の水分を取り込んで具合が悪い。

 そこでゴム引きの手袋の出番なのだが、手が濡れないと言うだけで冷たい事に変わりは無い。結局、立っている竹から処理作業を行うので、倒してしまった竹の処理は遅れる。

 子どもの頃の漫画の義経と弁慶の「糊作り」の場面を思い出した。御飯を潰して糊にする競走で、義経は一粒づつ、弁慶はすり鉢で一挙に、結局は義経が勝ったのだが、妙にリアルに蘇ってきた。


*ここに幸あり

2012-01-15 | 今はうたかた

          調理場の幸一口の笑顔なり

          出し口で覗く食堂秋の笑み

          新米の香りに想う去年今年

          誘導を終えて一口夜の白湯

          資料読む学成り難し四十路の路


寒旱

2012-01-15 | 水辺環境の保全

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 こればっかりはどうしょうもない。泥水地が干上がってしまった。降雨が無く沢水も枯れてしまったから、隣の沢からの送水が年末から途絶えたままなのである。

 一番上の泥水地には、まだチョロ水があるが残りは完全に水溜りさえ失った。これで昨年のシーズンで増えたメダカや、越冬しているヤゴ、カワニナ、蛍の幼虫などの水生生物は全滅になる。罪作りと言えば言えなくも無いけれど、自然現象には太刀打ちできない。なんと言ったっても造成して初めての冬なのだ。

 まあ、せっかく蘇った生息環境だが、新年早々から「無いよりはまし」と眺めているだけである。もうしばらくするとカラカラに乾いて霜柱さえ起たなくなるのだろう。降雨は節分過ぎでないと望めそうも無い。

              寒旱小さき者への寒いびり 


作業路開く

2012-01-14 | 今日は真面目に

Photo_5  ようやく全伐地の一角、南東まで除伐して作業スペースが出来た。ここが開いたことで、処理作業する場所に日光が届くようになった。

 今までは低い冬の陽射しは竹に遮られて届かなかったから、これで少なくとも昼過ぎまでは日差しの中で作業を行える。連日の最低気温が零度前後の日々では、陽射しからの温もりは不可欠なのである。

 開いた空間に竹を倒して刻む作業は、集積場所の上までで直接枝葉を引き乗せられるから、処理は随分と楽に感じる。


初鳴き

2012-01-14 | 小父のお隣さん

Photo  最低気温が零度程度で、最高気温が10度そこそこでも風が当たらなければ日向は結構暖かいものだ。

 昼の休みに休憩場所にと持ち込んだパレットの上に横になり、天空を行く旅客機の白銀色の機体を眺めていたら、シジュウカラのさえずりが聞こえた。始終空を見ていたのがよかったのか・・・。

 風は無かったし、肌への陽射しは熱く感じるくらいだったから春が来たとでも思ったのだろうか…。でも滑らかなさえずりとは言えない「あれまー!」と言いたくなる出来栄えだ。

 物の本で、「最初は下手糞」とあった記憶があるが、うぐいすなどは良くわかるほどぎこちない。シジュウカラのさえずりなどは気にも留めてないから聞き逃していたのだろう。寒さはこれから本番だけれど、今日、さえずりを聞けるとは「春遠からじ」だ。

 侵入した孟宗竹を全伐したヒノキ林は下枝が枯れて、これからも下枝が繁茂する見込みは無いだろうが、仰向けに寝転んで見上げていると、幹が陽射しに輝いてとても美しかった。これも白銀色だった。


やっぱり渋っ!

2012-01-13 | 何よりの楽しみ

Photo_4  頑固頑迷な渋柿だった。降霜も二桁ほど浴びながら年越ししたのにまだ渋い。

 行き帰りに摘まんで食べたりしているから数は減ったが、全体が甘くなったのは一つも無い。一般的に、この時期の木残りは渋味が取れていると思うのだけれど、さっぱりだ。

 水分も抜けて、ある意味干し柿状態に近くなっているのだが、甘いのは種子の周りのゼリー状のところだけなのである。まあ、柿渋採集用に使えなくもないだろうが、あいにく小生に必要は無い。「渋いなあ!」と言いつつ、今日も一個口に運ぶのだった。


除竹作業

2012-01-13 | 今日は真面目に

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 今日は作業者が二人になって、帰るときに見渡すと「はかどったなあ!」と思える広さが生まれた。この平地の徐竹は1月中に片付きそうな予感もするが、段差に至る斜面まで広げると、先の見通しは全く無くなる。

 ともか平坦地を全伐するのが当面の目標だから、粛々と言うより、黙々と身体をうごかすだけである。真竹は孟宗竹と異なり、重量は軽いけれども要する手数は同じなので、特段早く作業が進むと言うことも無い。飽きずに切って刻むのを続けていく、これだけである。


**ちりぬるをわか

2012-01-12 | 大震災

 に出るも墓参りもる日無くの粉にみれし里は

 っぱれと里思うの心路なれども助けに行く

 拶もしくなりぬ日今日は捨てずに指して歩む

 面見つ方なきかとむ口に観の鼓動せと叩く

 りくるぎし日付にーと絶句


秀明菊

2012-01-12 | 性向有毒の翁なれば

Photo  刈り取るのを見逃していたシュウメイギクが種子を播き始めた。通常は花後に刈り込んでしまうので、結実した株は初めて見たのである。

 年末は、熟した種子の三種類ほど初見した事になる。だからどうと言うことも無いのだけれど、身の周りには知らないことが溢れている。

 通常、シュウメイギクは株分けで繁殖させるけれど、この種子は、どこかで芽生えるのであろうか。親株はありふれた品種だが、秀明の名のように秀でた苗が芽生えるといい。

 廃棄田と言うより汚染田に近い永田には、「醜迷聞く」が大繁殖しているだけに、この種子を播いてみたい。


**いろはにほへと

2012-01-11 | 大震災

 如何にせんは形も無く壊され本国中弄される

 兵隊がんで降り立つり散りのの孤島にまる支援

 瑠璃玻璃を足蹴のが町にら参じるその国衆

 ただ寒き蔵庫なるの下き中にもんごろ一つ

 成らぬ事暴無頼理通すから悪魔舎は消えた