トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「ミヤマアカネ」

2022-09-10 | 小父のお隣さん
 自宅の水溜りに迷い込んだ個体だしフイールドでの個体でも無いから掲載対象でもないのだが「ミヤマアカネ」はフイールドでは季節に1~2回見れば上出来の部類で雨降りお憑きさんではそうそうネタがある訳でもないから載せた。フイールドには「日当たりの良い緩やかな流れ」という本種の好みそうな環境は無く郷の方まで下れば視認する機会は増えるけれど小生が出向くのではなく「おいでやす!じょんのび、じょんのび」に拘りたい小生なのである。

 翅端斑型の種はそれだけで「」なのであるが本種の斑と言うか褐色帯は縁紋より内側にあるので小生でも判別は「一発合格」「一発♡♡!」なのだ。
 庭の池には今期初夏、コヤマトンボが巣立ったしオハグロトンボは二頭、これはオスメス判明しないけれど一週間ほど留まってくれたので産卵したと期待している。その上、今回はミヤマアカネと言う小生には貴重種の飛来だ。この個体は褐色斑と縁紋色からオスらしい。メスの縁紋は白と図鑑の比較が教えている。となると産卵は絶望である。

 池としては30年も経過しているし、錦鯉を飼育していた頃は無理だとしてもタナゴの飼育に切り替えて10年は経過した。シオカラトンボの発生数は数えるほどの中で今期の訪問種が増したのはマツモの投入が功を奏したのかもと考えている。小さなヤゴの時代、マツモの中に身を潜めれば狩られる機会はダントツに減るだろう。その証拠にマツモの中にヤゴの脱皮殻を度々見る事になった。

 今までは金魚藻などを投入していたのだがカワニナの食害で速やかに根絶されてきた。今回のマツモはカワニナは食べない。結果として増えすぎて刈り取って制限しなければならない手間は増えたものの、マツモを投入してからはアオミドロの繁殖が無くなった。因果関係は不明だけれど「投入してからアオミドロは消えた」と言う事実はあるから、マツモの投入は刈り取りの世話はあるものの環境維持には一定の寄与はしている様に見える。

 しかし、だからと言ってフイールドの水域には持ち込めない。オオカナダモに負けず劣らずの繁殖力で水域内を充満されてしまう厄介者でもあるからだ。小さな閉鎖水域で管理が行き届く場合にのみしか使えないだろう。
 まあ、今回の経過事例を見ただけでも「不用意な移入」は取り返しのつかない大きな禍根を生じるのだ。フイールドの水域に話を転じれば、相も変わらずオオカナダモを投入していく輩がいる。この頃「水見回り」と言うより「オオカナダモ根絶」のための見回りになってしまった。隣人トラブルで刃傷沙汰が報じられるが小生は同情と共感の両性具有になってしまった。

   

雨の日の訪問者

2022-09-09 | 小父のお隣さん
 年金世代ともなれば訪問者もセールス紛いばかりで、電話にしろメールにしろ入ってくるのは詐欺紛いどころか「それ」を意図したのがほとんどである。「嘘つきは泥棒の始まり」と教えられて久しいものの今では嘘つきが大手を振って凌駕しているのが実相だろう。まあ、「押して知るべし!」であって「上に倣え」そのものかもしれない。

 そんなおり、雨天で自宅軟禁中に庭を見たらボタンクサギにアゲハが吸蜜中だった。ボタンクサギにアゲハ類が多く飛来するのだとかで視聴した番組の昆虫写真家の庭に倣い植え付けたのだが二年目から激しく増殖し、たちまち他の植物を覆い隠す手太楽になってしまった。
 そればかりか日中に在宅していない時間が多い事も重なり花数の割には吸蜜個体を見ておらず、結局は全ての個体を抜き取り処分したのだが、それでもあちこちから残った地下茎からの発生があって抜き取りを続けている。

 写真の株は増やさないために鉢植えした株だから成長は制限されて花も小さいのだがアゲハ類は来てくれる。今回飛来したのはナガサキアゲハなのだろうが、近くで観察すると意外にカラフルなのである。今までは「でっかいアゲハ!」程度の感想だけしか持たなかったのだがナガサキアゲハへの審美眼は少しランクを上げざるを得ないだろう。

         

    

今日のエッ!品「香煎で甘酒」

2022-09-08 | 何よりの楽しみ
 「発酵糀ミルク」が意外に美味しかったし雨降りお憑きさんでは夜まで長い。それで昼寝などしようものなら夜が馬鹿長くなり拷問に等しくなる。ここは素直に雨降りお憑きさんの憑き者になびいて時間つぶしを図ったのだ。

 さて香煎をどの程度用いれば良いのか不明だからまずは米粉と香煎の糖質を比較してみたら大きな差は無いので生米1カップ半の重量の香煎を用意して糀と混ぜ合わせる。水分は水道水そのままでではなく50℃の湯を注いで練り加減を確かめながら生米1カップ半のお粥の状態に近い粘度まで調整する。この生米1カップ半のお粥がヨーグルトメーカー付属の容器に丁度良く収まる量である。

 「馬も四つ足、鹿も四つ足。馬鹿は4点」の論法に従えば「米も穀物、香煎も穀物。焼いたら煎餅」だから万が一にも失敗は無いと断定できる結果ではあるけれど食味がいささか見当がつかない。まずは50℃10時間の保温発酵を経過しないと分からない。「小爺、閑居して発酵を成す」の素敵な趣味であるが我が人生を振り返ればいささか薄幸であったかもしれず、とは言え頭頂は発光しているからまあ、「あいこ」と言えよう。ちなみに余談ではあるが愛子ちゃんは太郎の嫁になったのである。おいらの心を知りながら・・・。

          発酵前 ➡  発酵終了して試食  

 さてさて糀発酵乳の食味もそうだったのだが甘酒特有の好き嫌いの別れる味と言うか風味がしないのだ。今回の香煎を発酵させた言わば「香煎甘酒」と言うのだろうが端的には「香煎の風味冷めやらず」で練った香煎を食している感じだった。砂糖は混ぜてはいないが心地よい甘さでお粥から作った甘酒より摂取しやすい。
 栄養価も分析した訳では無いのだが香煎の栄養価と発酵した糀製品の栄養価が合わさったと考えられるからお粥から作った甘酒より栄養価はより濃厚な一品になっているはずだ。飲み物としてよりペースト状になったのでパンやクラッカーに載せればそれなりに美味しく頂けそうだ。
 昔話では猫が行燈の油を舐めて居たそうだが、現在浮世のお爺は冷蔵庫の香煎甘酒を舐めて居る。これで夏バテしない事、お約束!。

*・・・

2022-09-07 | 小人閑居して憮然
               陽焙りのわらべ痛まし南無阿弥陀

               ビョンビョンと追悼口琴谷田の風

               観無常わらべ地蔵の笑顔かな

沈泥池の除草

2022-09-07 | 水辺環境の保全
 猛暑の夏だったから夏草の繁茂も例年以上の勢いだった。既に抜去するのさえ及び腰である。とは言え今、抜去しておかないとトンボの産卵、ひいては来季の出現数に大きく影響が出る。「猛暑だから」とか「肘が痛い」とか「腰痛が出た」とか「夜間排尿の回数が多い」だとかの妄想や繰り言を言ったところで水面は開かない。「明けない夜は無い」とは言うものの水面は骨折り腰折りしなければ姿を見せないのである。しかしながら、しかしながらであるが頭頂皮はいともたやすく開けて見えていった。後光と言うか生き仏様の御印なのであろう。

 てなもんや三度笠で林道の脇、沈泥池から始めた。他の水域に比べれば日照時間は少ないけれど、そんな環境は微塵も感じさせないカサスゲとウシノヒタイの繁茂振りで「どいつもこいつもミュンヘンも」と毒を吐きたくなる。吐いたところで片付く訳もなく、ここは粛々と四本鍬を打ち込み遊動させ引きずり上げるだけの単純作業を繰り返すのだ。
 引き上げた泥まみれの草体は冬の間に埋め立て整地に回す。泥付き根茎毎抜きあげるから泥も積もれば整地用土に使えるのだ。ここは沈泥池でもあるから浚渫泥上げも必要なのだが水域の除草が先である。

 ➡ 


プライマーポンプの交換

2022-09-06 | 今日は真面目に
 先日、不調だからと言われた刈り払い機3台のメンテナンスをして新しい1台はパスしていたのだが「ガソリンが漏れて使えない」との事だったから点検した。初動時、気化器に燃料を送るプライマーポンプがひび割れてプッシュするたびに燃料がほとばしる。これでは危なくて始動は出来ない。

 ホームセンターで部品を購入し翌日、交換する事にしたのだが燃料タンクを外さないと作業が出来ない構造でドライバーで回そうとしても緩まない。ペンチで挟んでも回らなかった。これで万事休す。インパクトドライバーなら効果があるだろうと翌日に再び挑戦する。これで緩まなければ修理に出すしかない。
 以前、使用していたドライバードリルはバッテリーが劣化し使えなくなり更新したのだが新しいドライバードリルはインパクト機構付きなのだ。これを使ったところ難なく回転し取り外す事が出来たのだ。誠にあっけない。

 後はプライマーポンプを取り付けているビス4本を外せば交換可能だ。道具さえ揃っていれば小一時間の作業なのだが二日掛かりの作業になってしまった。片付け作業を始めた頃にポツポツ降り始めて、まあ、帰宅するのは絶好のモチベーションとなったのだ。

       中央部の樹脂部品を交換する   ➡    交換完了


今日のトンボ「マユタテアカネの翅端斑型」

2022-09-06 | 小父のお隣さん
 リスアカネかと思ったのだがマユタテアカネだった。S先生曰く「マユタテアカネの翅端斑型は♀だけに現れる」と言われた記憶があるからメスなのだろう。マユタテアカネは小生、オスメスの区別がつかない。
 数日前にリスアカネとマユタテアカネの翅端斑の濃度には明確な差がある説明は記憶していても、さて実際を目の当たりにした処で「どうだったか⁉」と言わねばならない有様で、やはり短期記憶の著しい衰退は日常的に身に沁みるのであった。
 まあ、間違えたところでどうと言う事でも無く眉を起てる人間も居らない姥捨て山のひと時だった。

        

イナゴ獲りがキノコ撮り⁉、トホホな顛末

2022-09-05 | 小人閑居して憮然
 台風の影響からようやく脱しフイールド日和になったのだがこの日のフイールドは某幼稚園年1回の「親子観察会」とかで車両が60台前後詰めこまれ一旦入ってしまうと解散まで身動きが出来なくなるから思い切って休んだ。でもタダで休んだ訳では無く別口のお目当てに振り替えたのであって、こういう時こそ気楽に差し込み活動が出来ようというものだ。

 朝方の方が動きが鈍く捕獲し易いのは少年期の経験上承知している事だし事前に手拭いの両端を縫って開放部に掃除機の細形ノズルをビニールテープで固定した収納容器は準備済みなのだ。だから飲料水だけ用意すればすぐに出かけられるという状態だったから朝食後、直ちに出発。
 行く先は遊水地、事前情報で「1㎏程度は捕獲出来るだろう」と獲らぬイナゴの数算用をし「イナゴの佃煮」の「これだ!」と言うレシピもプリントして意気揚々・意気軒昂で向かったのであった。「明日は美味しい自家製佃煮を食べられる!」これで環境不明某国産イナゴからオサラバが筋立てであった。

 歩こう歩こう お爺は元気 歩くの大好き どんどん行こう とばかりしっかり歩きで約1時間、6000歩ほど歩いたにもかかわらず一匹も姿を発見できなかった。歩く道すがら目立ったのは三角翼に見えるチャバネセセリの姿ばかり。蜘蛛の巣が行く手を遮りトンボは申し訳程度に飛んでいただけだった。汗は拭き出すし収穫は零だし全域を巡るのは気落ちして気がのらない。早々に帰宅してシャワーを浴びた。あーあ、順調にこと運ぶはずだった「イナゴ1kgの佃煮」調理は頓挫した。

 その道すがら見慣れないキノコが発生していたので撮影した。自宅で図鑑対照してもササクレシロオニタケには軸のささくれがない。オニテングダケだと柄の下部の膨らみが足らないし突起の形状も異なる。フイールドのとんぼの同定さえ出来ない小生では更に難しいキノコの同定など出来る訳もない試みだった。とは言え少しは目の保養にはなっただろう。
 今回のイナゴ獲りを「あのブドウは酸っぱい」の童話に重ねれば「竹を切って筒口にする手間を掛けなくて良かった」と言う事になるのだが、次回は原っぱ部にもう一回挑戦する。悔しいですう。健闘重来だ。

 環状に発生している様に見える      最大の個体

         

             歩いても歩いてもグリーンモンスター
             芝地には芝地にはホワイトモンスター
             爺々は爺々は丸坊主スタスター

 追伸 翌日午後再び挑戦。午前の水域除草の後だったのだが昼食後捲土重来、暑さの盛りに出向いた。行った事の無い草っ原まで探したが収穫は零。しっかり歩き8,000歩に達したけれど傷心の帰宅。西瓜を自棄喰いした。
 イナゴの佃煮には習慣性があるようで、どうも口寂しく食べたい気持ちが消えない。やむを得ないから作業後に購入に走るしかなく原産地になどは目を瞑ろう。人生とは人生とは不条理の塊であったのだ。この歳になって理解できた色即是空空即是色・・・。苦労が報われるとは限らない。

桃太郎さん、桃太郎さん!

2022-09-04 | 小父のお隣さん
 擁壁の苔の上に居た。横の苔表面が弧状の食み跡にも見えるから苔が食草なのかどうか全く名前も分からない。尾部に角があるから「スズメガ」の仲間だろうと推定したところで役には立たない。たまたまフイールドに来ていた母親曰く「昆虫オタクです」という小学生に話を振ったら「モモイロスズメガ」とスパッと言ったのには驚いたけれど自宅で検索しても出ては来ない。
 以前、使っていた「幼虫図鑑」は表示されなくなっていてネットでも検索できなかった。S先生がいたら一発だったのにと悔やまれるがおっつけ入山されるだろうからそれまではお預けになった。全長150mmに達しようかと言う大きさで太さもウインナー大の立派な体格だ。摘まんでみたら強力なイヤイヤをする。終齢幼虫で蛹化場所を探していたのかも知れない。

  

 頭部に明確なV模様がある。もしかしたら新型の侵攻生物兵器かもしれない⁉。シンデレラ、トンデレラ、レレレ。

温水田のカサスゲ抜去と残置植物

2022-09-04 | 水辺環境の保全
 梅雨前にも調整抜去をしたのだが既に温水田の半分まで増殖している。この周囲から覆っているのがウシノヒタイで、ウシノヒタイそのものは早い分岐増殖をするけれど根は殆ど水中に巡らされているから抜去は簡単であるが占有するスピードは速い。
 カサスゲの増殖も速く地下茎は頑固に地下に巡らされるので抜き取り作業は握力が弱くなるほどで四本鍬を打ち込み緩ませて抜くしかない株もある。てなことで作業を終える頃にはズボンから顔面まで泥だらけの手太楽になる。とはいうものの前向きに分析すれば「お爺顔に美容泥パック」てなもんや三度笠なので、ここは満面の笑みで迎えるのだった。
 自ら行う泥パックでないから「いい歳こいて!…」なんて恥ずかしさも無いのである。最近はやりの全身脱毛美容など小生は頭部だけだが何十年も前に試みており現在がある。

 閑居及第さて、カサスゲは一旦定着するとランナーを伸ばして瞬く間に勢力範囲を拡大し他の植物を排斥してしまう。陸側のカサスゲは抜き取るどころの騒ぎではなく刈り払うしか手立てが無くなっているものの、水域内のカサスゲはトンボの羽化台には利用できるから数株程度は春先の抜去時に残す結果、初秋には写真のごとく増える。
 一方、ウシノヒタイは盛夏に大躍進するタイプで広い面積にはびこっても食料にする生物が見当たらないので「不要!」と断定できるものの水中のマット状の細根は水棲生物の住処にはなろう。とは言え現在はシャジクモの繁殖著しいのでウシノヒタイを拠り所にする理由もない。

 小生が「シャジクモ」と思っていた藻類、S先生のご友人、藻類の専門家によると名前が分からない不思議な藻類なのだとか。最初は水鳥の脚などに付着して運ばれたのだろうが現在は水の接続の無い雨水池にまで分布を広げた。でもまあ水中の環境形成に寄与しているのだと判断できる間は排除の理由も無いし間引きも至って簡単な植物だし現在は放任中。一方オオカナダモは引き続き根絶作業中だ。

 以前、たまたま引き上げた「シャジクモ風」の塊の中に大小さまざまなヤゴが居て「ドロ底だけではないのだ」と感心した事がある。庭の池に繁殖しているマツモにはヤゴの脱皮殻が白く見え隠れしているので差し支えないのは観察出来ていた。てなことで環境植生として残す種は「生息に役立ち席巻しない植物種」と言う事になる。とは言えまあ、どこの社会でも調和と寛容は必須だろう。

 ➡ 

 写真中央あたり茎だけ茫茫に見えるイネ科の宿根種は葉を喰われ丸坊主にされるが株としては10年来定着させてある。その右、水面が濃く見える範囲は名前の不明な藻類のコロニーで右端はセリのコロニーに数本の葦を許容中だ。水域の抜去除草と言ってもかくのごとく全草排除はしない。とにもかくにも「生態学的廃墟」にするような作業は禁忌である。
 このように水面が開くとトンボの飛翔数が増え産卵体も見える。写真では濁っているけれど一晩経過し濁りが収まれば飛翔トンボの数が増えるのは何時ものパターンである。

今日のエッ!品「クリーミーな糀発酵ミルク」

2022-09-03 | 何よりの楽しみ
 台風の影響で雨降りお憑きさんでは雪隠詰めも同じこと。日長一日と言いたいのだが「日長」は春に使う語句で晩夏には使えない。そこで溜息一日にしてみる。そこからの脱出は手慰みがあれば重畳なのだけれど木工工作など締め切った室内では粉塵まみれで健康に悪い。健康に良い暇つぶしは何かと思案して「糀」を使った物で遊ぶ事にした。

 夏バテには「甘酒」と言われ「飲む点滴」とも例えられるが通常の甘酒では面白くも何ともない。そこで牛乳と混ぜ合わせて発酵させてみる事にしたのだ。イメージは「ミルクの甘酒」なのだが作った事もないので結果は分からない。まず牛乳は一旦沸騰させて鍋とボールを使い水で50℃まで冷やしてから糀と混合してヨーグルトメーカーに仕込んだ。50℃10時間なので翌朝仕上がりなのだが就寝直前と深夜に用足しに起きた時点でも撹拌し空気を混ぜておく。

 起床時、タイマーで通電は終わっているが生暖かい。早速、ひと匙口に入れてみた。「濃厚でクリーミー」が第一印象だ。少々、チーズ風味もするように感じたけれど「甘酒」風にも思えない別物になっている。糀を使ってどちらかと言うと洋風に近いエッ!品となってくれた。糀の粒感が残っているからミキサーにかければ美味しく変わったドリンクになるだろう。洋風だけれど田舎育ちのお爺でも「旨い」仕上がりだった。

 材料が異なるから風味も異なるのは当然なのだが普通の甘酒では特有の風味があり好き嫌いが分かれる。同じ糀製品なのにあの甘酒特有の風味が無いのだった。これだとあれが苦手でも容易に糀の成分を摂りやすい。不安定で荒れ模様の日では庭の草取りも途中のままである。
 糀発酵乳を「舐める疲労回復剤」として口に運んでいる時に「ビビビッ!」と店存降臨。小雨の中、スーパーに行ってグラノーラを購入してきた。普段は食べないし興味もわかない食品だけれど合わせるに丁度良いと感じたからで、思った通り自画自賛の台風余話・・・でした。

 自分で雨の中、購入に走り食べていて何だけれど、フレークとかこういう物を主食にする感性が小生には理解できない。こんなのを食べるくらいなら饐えたご飯を湯で洗って食べる「湯洗飯」に梅干しの方が良い。さすがにこれは小生の実体験には無いのだが江戸時代の小説の中に丁稚や小僧の賄いとして出ていた。
 生まれも育ちも雅な魚沼の水飲み百姓の小生は「湯掛け飯」の記憶はある。冷や飯に熱湯をかけてから食べるのだが塩辛を乗せてアフアフと掻き込むのは美味しかった。まあ、他に食べるものがない時代で生活だったから美味しくなくても「食べられる」ことはてっぺんなので何物にも代えがたい。
 現代日本では食べれない人が溢れているのに食品の3割は廃棄なのだとか。食料自給も出来なくなった国民は辛酸をなめるしかないのだろう。水の惑星なのに飲料水にだって事欠いているとは、偉い人たちは本当に「偉い」ので政には小人ばかり集まる。
 いーや、「君子は政に携わらず」だった。

      ➡  ➡  グラノーラに掛けてみた。結構いけた!

ハチの巣でハチの巣を交換「蜂満総社」改修

2022-09-02 | 今日は真面目に
 海外のインセクトホテルを模倣し蜂満総社を造営して何年になるか。竹の稈と四隅の柱の巣房孔は利用しているが他の棕櫚材や樹皮、マツボックリや葦茎などの利用痕跡は見られない。竹の稈の利用でさえ悪戯防止に金網を張っていたら忌避され今春、それに気が付いて外してからは順調に利用してくれるようになったのだ。
 現在、4種類のハチが利用しており今後も種が増える可能性はないと思うし巣房の数だけ増やしたところで埋まる目途も無いのだが「住居選択の自由権」を保障するために2ブロックを改修した。見た目やインテリアなどの用途ではない実用品なのである。

 材は春に丸太椅子として使った杉材で、何かの資料で「日本ミツバチは杉板の香りを好む」と巣箱作りの材料は「杉板が良い」とあったのでハチの種類は異なるが杉材にしてみたのだ。
 フイールドに転がしてあった丸太椅子を蜂満総社の区画に入る寸法に切り出して自宅で穴開けをする。長尺の木工ドリルを使用するので電源は発電機からは非力でどうしても電灯線からが必要なのだった。空模様も大気が不安定で雷予報が出ているようではフイールドでの金属物を扱う作業は禁忌でもある。

 前回はマキ材で今回は杉材の違いがあるし穿孔の数も少ないのだったが、何よりも穴開けが容易だったのには驚いた。15cmのドリル長では3回ほど抜いて切り屑を排出しないと詰まって動かなくなるのだが回数は変らずとも切り屑の排出がスムーズなので楽に感じた。それでも縁台に腰を下ろして下向き作業の結果は眼鏡に汗溜まりが出来るほどの発汗がある。
 縦位置で穿孔した後は横位置に直してもう一度回転ドリル突っ込んで中に残った切り屑を排出させる。逆さでどんどんしたくらいでは切り屑は残ったままなのだ。残ったクズはハチ自体が取り出していた光景は目撃しているものの「おもてなし」なので気配りは大事。

 翌日、蜂満総社の区画上段の樹皮と葦茎は排除してブロック体二つを差し変えた。すっぽり収まる寸法のはずが微妙に入らなくて結局はチェーンソーのお出ましを請うて寸法の大きい面を10ミリほど削りなおして完成。野ざらしのスギ材だったから湿っているし、乾燥した材でも新規材には入り難い所見があるから今期の利用は期待してはいないものの、入れば入ったで祝着至極であることは間違いない。
 樹皮や松ぼっくり、葦茎などはハチの利用を想定してはおらず越冬用の設えなのだが、まさか冬季に広げてみる訳にもいかないから「利用形跡無し」で蜂用に転換したのだ。これなら利用・未利用はよくわかる。

 ➡ 

今日のトンボ「クロイトトンボ」はそろそろ終盤

2022-09-01 | 小父のお隣さん
 おのおののトンボのシーズン終見日は記録しておらずシーズンを締めくくり殿を争うマユタテアカネとオオアオイトトンボは例外なのだがクロイトトンボの出現期もそろそろ終盤になって9月初旬には姿を消すだろう。
 この日、と言うよりこのところ繁殖水槽に居ついているクロイトトンボを撮影したのだが盛期の頃より小さい体格に見える。ヤゴの時代に十分採餌出来ず大きくなれなかったのかどうか定かにはならないけれど小さな水槽で発生した個体では大型中型種のヤゴと競合関係にあるから食事量が減るのは止むを得ないのだろう。
 とは言いつつも体格が小さめに見えても腹部末節の高い秋空の様な色合いはいささかも衰えていない。まあ、これが「売り」と言えば売りなのだから当然か…。

     

*票は予にくれ予は金に暮れ

2022-09-01 | 小人閑居して憮然
              小人は必ず欲す票と金

              票と金ズブズブさがの罰当たり

              無節操頼撫ラリーで陽が当たり

              記憶なし記録なしなの使い道

              小人は必ず飾る永田町

              ズボズボで出すも隠すもほと弱り

              雛段の面々虫入り下しなし