京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 



こちらは祇園に本店がある「鼓月」さんで有名な『千寿せんべい』です。
全国展開されているのでご存知の方も多いと思います。

生地に描かれているのは波間に映る鶴の様子で
お菓子の名前も、おめでたいのでお正月等のお使い物に時々利用しています。
周りはサクサクとしたワッフル生地、中はバニラクリーム
京菓子とはちょっと違ったイメージかもしれませんが
洋風な雰囲気の中にも品があり京都らしさを感じます。

似たようなお菓子は色々出ていますが
やはり「鼓月」さんのは微妙に味や食感が違い美味しいです
東京は麹町に本店があり銀松さんや東武さん等デパートさんでも販売しています。



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神楽坂の季刊誌『まちの手帖』15号が出ました(けやき舎さんより)
今日、早速送られて来たばかりなので、まだパラパラと見ただけですが
「最版」神楽坂の路地・その魅力のすべてはなかなか良さそうです

兵庫横町、かくれんぼ横丁、熱海湯横丁とエリア別にかなり詳しく載っています。
知っている事はもちろん、今まで知らなかった事も発見!これは面白そうです。
イラストマップや路地のお店72軒一覧も充実
神楽坂散策等に保存版としても価値のある1冊かもしれません

そして、今回の付録『コマトラ』クンは神楽坂のシンボル毘沙門様の
”狛犬”ならぬ”狛虎”からとられたネーミング!
特集はフレンチの「サンファソン」さん、そして不二家の『ペコちゃん焼』です。

『まちの手帖』は「文悠」さん、飯田橋ラムラ「芳進堂」さん、「文鳥堂」さん等にて販売
 神楽坂以外ではリブロさん各店、三省堂さん等でも取り扱っています。



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祇園に本店がある「大原女家」さんは明治30年神戸で創業し
同40年に京都に移って来たという比較的新しい和菓子屋さんですが
『かま風呂』や『わすれ傘』というような、ちょっとユニークなお菓子を出されています。
「知恩院」さんに伝わる七不思議の中の”わすれ傘”を象った最中
傘の形がちょっとリアルで面白い形です(中はこしあん)

洛北にある八瀬の里にある天武天皇の「矢背のかま風呂」伝説にちなんだ
『かま風呂』というおまんじゅう

柚子の香りの白餡とこし餡の2種類

因みに”かま風呂”とは蒸し風呂のことで和風サウナ(?)といったところでしょうか
このような形をした蔵の様な中に入りむしろが敷かれ
中で10分程過ごすというものだそうです。 

東京では池袋三越さん、日本橋高島屋さん等にても販売されています。



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昔なつかしい京の駄菓子を売るお店「格子屋」さんは
地下鉄二条城前から歩いて直ぐの所にあります。
(先日アップした「神泉苑」からもすぐです)

町屋作りのお店にはあられや豆菓子、粉菓子、飴や砂糖菓子等々・・・
かわいいお菓子が色々と置いてあります。
夏は冷やし飴やニッキ水が店先に出されちょっと一休みすることもできます。
お店はこじんまりとしていますが中に入ると落ち着いた雰囲気

民芸調が駄菓子屋さんらしいです。
こちらで有名なのが『どうぼう』という面白い名前のお菓子
甘いものが無かった時代に”どろぼうしても食べたい”というところから名前が付いたのだそうです。
見た目は”かりんとう”にとてもよく似ていますが
中身は”おこし”に黒砂糖にからめたもので
山幸(しゃんこ)とよばれるものなのだそうです。

食感は”ぬれおかき”のような”ぬれかりんとう”の様な独特の感じで
かなり甘いものですが何だかくクセになります
「格子屋」さんはこれを一つ一つ丁寧に手作りされる
京都で最後の山幸屋(しゃんこや)さんなのだそうです。

そしてこちらは『貝にっき』とよばれるもの
貝の中にニッキ味のお砂糖を固めたものが入っています。

蓋を開けそれを貝の殻で削りながら食べるという面白いもので
京都には古くからある駄菓子のようです。
以前アップした「伊藤軒」さんでも売られています。



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マッチ箱程のかわいい箱の中身は”懐中しるこ”
「二条若狭屋」さんの『不老泉』(ふろうせん)というもので
箱の中の粉を器にあけてお湯を注いで作ります。

とてもかわいい箱のデザインは版画家・徳力冨吉朗さんによるもの
1917(大正6)年創業時にお店の初代さんが考案されたヒット作
箱の中身は柄によってそれぞれ違い、葛湯、抹茶葛湯、お汁粉の3種類
(因みに当初は珈琲味もあったとか・・・)
冬の松柄は”葛湯”(白いプレーンなものです)

秋のうさぎ柄は”抹茶”(抹茶味の葛湯です)
春の桜は”善哉”(お汁粉)

お湯を注ぐと中から、あられとこんなかわいい小鳥が出てきます~

”善哉”というよりは”葛湯”に近くさらさらとしています。
3個入のお箱もあるので
これからの寒い季節、ちょっとしたお土産にかわいいです

「二条若狭屋」さん本店(二条城の近くです)の他
京都の各デパートさん、京都駅キューブ、新幹線コンコースでも買えます。

そしてもう一つ有名なのが、この「家喜芋」(やきいも)というお菓子
周りの皮は山芋の入った生地でしっとりとした味わいで中は、つぶ餡、こし餡、白餡の3種類
本店さんに行くとふきんを添えた竹籠に入りもあります。



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祇園の四条通りに面した「祇園味幸」さんは七味唐辛子の専門店さん
京都には七味屋さんが多いですが、こちらも個性的な珍しいお店です。

日本で一番辛い”黄金”という唐辛子を使った『祇園七味』が有名で
これが美味しくてお勧めです。

『祇園七味』は”七味”とはいうものの赤くないのが特徴で
これは”黄金”という黄色い唐辛子を使っている為だそうです。
(黄金は赤唐辛子の10倍の辛さといわれています)

日本では赤い唐辛子よりも先にこの黄色い唐辛子が食べられていたようで
江戸時代の学者、平賀源内の書にも出てくるということです。
祇園味幸さんでは毎年、国内の農家で生産された”黄金”を使い
他、青シソ、ゴマ、麻の実、山椒、陳皮、青海苔、などをブレンドし『祇園七味』を作られているそうです。

京都で買えるのはこちらの祇園店さんだけですが
東京では、日本橋高島屋さんを初めとし三越さん
そして神楽坂でも紹介した飯田橋の「MIURAYA」さんにも入っているそうです



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大阪の餃子専門店「点天」さん
北新地で最初お店を始められた頃は4坪程度の小さい所だったそうですが
今や30周年を迎える、全国展開のお持ち帰り餃子のチェーン店さんです。
京都は大丸さん、東京は伊勢丹さん等に入っています。

味は少しピリ辛ですがビールに最高です~
末広がりの扇形がかわいい一口餃子、何個でも食べられそうです。

最高は一度に120個食べた女性がいるそうです~
男性はそれ以上だったと思います。



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”松風”というお菓子を聞いた事があると思いますが
もっちりとした食感が独特の焼き菓子で、京都では有名な和菓子の一つです。

西本願寺近くの「亀屋陸奥」さんは応永28年(1421)創業
信長と本願寺の戦いの最中に糧食として『松風』を作られたのが始めだとされています。
確かにカステラを堅くしたような感じは、いかにも日持ちがしそうです。

普通よく目にするものは四角い形が定番ですが
陸奥さんでは元々は丸く焼き上げたものを短冊形に切りそろえているそうで
こちらの『西六條寺内松風』はその原型である丸い形を小さくしたものです。

とはいうものの直径15,6cmはあろうかと思う大きさなので
頂く時はこのように切って食べます。
四角い松風が味噌味なのに対してこちらは醤油味だそうで中には浜納豆が入っています。
何ともいえないモチモチとした食感がちょっとクセになります
尚、「亀屋陸奥」さんの『松風』は本店さんの他、河原町の高島屋さん
また京都駅のキューブ専門店街、新幹線コンコースでも買うことが出来ます。

由来等、更に詳しい説明は京男さんのブログにてご覧頂けます。



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12月に入り気分も段々と忙しなくなってまいりました
今年も11月30日から京都、南座では吉例顔見世興行が始まっています。
見所は勘三郎襲名披露興行として「義経千本桜」「京鹿子娘道成寺」ほかを上演されるそうです。

この南座さんの『まねき上げ』は江戸時代に広告手段の一つとして始められたそうで
「勘亭流」という中側に丸まった独特の書体で書かれています。
役者さんの名前の上には、それぞれの家紋が入っているところも特徴です。
また、向かって右側には上方(関西)の歌舞伎役者さん
左側には江戸(関東)の歌舞伎役者さんのお名前があがるのだそうです。

さて、こちらは三条大橋たもとにある「本家・船はしや」さんの『顔見世』というあられです。
東西の人気役者さんが集まった様を表した感じでしょうか・・・
真ん中の亀の形をしたあられや小判型、桜や鯉、豆菓子と味もバラエティーに富んでます。

この他「おうす万歳豆」(弥次喜多豆)もお勧めです。
(揚げたそら豆に抹茶味を付けたものです)


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「神泉苑」は二条城の南側、地下鉄東西線の二条城前駅から3分程の場所にあります。
桓武天皇が延暦13年(794年)に平安京を造営する際に作られた庭園で
平安時代は、面積が3万坪もあり、此処で行事や遊宴が行われたそうです。
後に徳川家康が二条城を築き、現在の庭園は造営当時の15分の1程の広さなのだそうです。

「神泉苑」は義経と静御前が出合った場所としても有名で
後白河法皇の時代、雨乞いの為、99人の白拍子が舞ったが雨が降らず
100人目の静が舞を奉納した後、にわかに大雨が降ったといわれています。
この時、義経と静御前は知り合ったとされています。

「法成橋」は、願いごとを一つだけ念じながら渡ると叶えられるそうです。
渡ってみると以外と急
神泉苑の辺りは京都水脈の出口にもなるそうで
風水的には「龍口水(りゅうこうすい)」という”龍の水飲み場”を示す場所だそうで
その為、雨乞いなどの行事が盛んに行われていたのかもしれません。

また、春には京都の「四大念佛狂言」の一つ『神泉苑大念佛狂言』も行われています。
毎年、方角を変えて祀られている日本で唯一の恵方社があり
社に向かって礼拝することでその年の恵方を向いてお参りすることになるそうです。
鯉塚と亀塚

苑内にあるお料理の『平八』さんは、景色を楽しみながらお食事が出来る他
池に浮かぶ竜王船に乗り、平安時代さながらの舟遊びの雰囲気を味わう事もできるそうです。

春のお花見シーズンには1年前から予約が入っているとか・・・



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