ウリパパの日記

自由気ままに・・・

磐梯山登山(2) 山頂から噴火口を周回 2017.6.23

2017-06-24 19:25:08 | 山登り
山頂で昼食休憩後、午前10時50分に出発、爆裂火口の崩壊跡を左手に見ながら銅沼(あかぬま)へと下ります。最初の目的はバンダイクワガタが咲くガレ場です。


弘法清水小屋で再び休憩してから、正面の櫛ヶ峰へ向かう鞍部を下ります。


ミヤマキンバイが見頃をむかえています。


ハクサンチドリです!


イワカガミも負けじと咲き誇ります。


しばらく稜線を下るとバンダイクワガタが姿を現しました。可憐な花です。


再びハクサンチドリ。

猪苗代登山口方面への登山道と分岐してからもガレ場が続きます。




この一帯は、バンダイクワガタの群生地となっています。これから満開までの一週間がピークになりそうです。ちょうどよいタイミングで訪れることができてラッキーでした。


左手には荒々しい爆裂火口を見下ろします。これから訪れる銅沼も姿を見せています。

磐梯山は成層火山で、大昔は富士山のような美しい姿をしていたと言われています。数万年前の大規模な噴火により山体崩壊、岩なだれを起こし表磐梯の流山地形が形成され、その際に川をせき止めて猪苗代湖が形成されたと考えられています。直近では1888年の噴火で小磐梯山が山体崩壊、その時の岩なだれによって桧原湖など裏磐梯の湖沼群が形成されました。1888年までは、ちょうど銅沼のあたり(正面)に小磐梯山の山頂があったそうです。


しばらく歩くとアズマギクが群生していました。


バンダイクワガタとイワカガミが咲き競っています。

ガレ場が終わると樹林帯をひたすら下ります。


6月下旬なのにタチツボスミレが咲いていました。


ガクウラジロヨウラクが満開。


可憐な花が群生していました。アカモノと呼ぶツツジ科の花のようです。


30分ほど下ると裏磐梯スキー場の最上部に出ました。山頂から1時間20分です。以前ブラタモリで紹介されていましたが、ここは1888年の山体崩壊でできた天然のスキー場です。

昼を過ぎて天気も回復してきました。桧原湖の東側にはうっすらと西吾妻山が見えています。ここから中ノ湯まで最後の登りとなります。


スキー場トップからは、なだらか道が続きます。ズダヤクシュの群生が広がります。


ズーム。可愛らしい花です。


10分ほどで銅沼に到着しました。


見事な景色です。赤褐色の水は酸性が強い証拠です。ブラタモリでは試験紙が濃い黄色になりPHが3.5と強い酸性を示していました。今も活動を続ける磐梯山から硫黄や鉄を多量に含む土壌が流れ込むため酸性度の高い水質になっています。銅沼の正面には磐梯山の崩壊壁が広がります。正面は櫛ヶ峰、右は天狗岩、その奥に磐梯山が隠れています。

銅沼から先は階段を登り中ノ湯へ向かいます。登って下り再び上る、これは足がつりやすいパターンです。今回も例外ではなく途中で右足が攣ってしまいました。でも、これが幸いしたようです。


亀さん歩きで見つけた花です。リンドウの花です。ハルリンドウ?コケリンドウ?


そして、ついに目的の花に出会いました。ベニバナイチヤクソウです。


インターネット情報では例年6月上旬から咲き始めるようですが、今年は開花が遅いようです。


2枚前の写真と同じ花です(再掲)。標高の低いところで、この2株のみ開花を確認しました。明日が攣らなくても注意して歩いていたらわかります(笑)。多くの株が群生していました。


足が攣ったためペースが落ちましたが、午後1時に中ノ湯温泉跡に無事戻ってきました。

足ががくがくになりながら、八方台駐車場に15分ほどかけて戻ります。まだ時間が早いので裏磐梯を見学してから高尾へ戻ることにしました(続く)。
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磐梯山登山(1) 八方台登山口から山頂へ 2017.6.23

2017-06-24 09:40:01 | 山登り
梅雨の晴れ間が広がった昨日、有給休暇を取得して福島県の磐梯山に登ってきました。友部のアパートを朝5時30分に出発。常磐道と磐越自動車道を利用して230km。途中朝食休憩をはさみ約3時間で登山口の八方台に到着します。昨日の登山の目的はバンダイクワガタとベニバナイチヤクソウに代表される花を見ることです。火口を一周したいので、6つある登山口の中で一番アクセスが良い八方台登山口を選びました。まずは山頂までの道のりを紹介します。


朝食休憩は磐梯山サービスエリアです。北側に磐梯山がそびえています。天気はまずまずのようです。


磐梯山ゴールドライン(無料)を登ります。途中、展望台で猪苗代湖を振り返りますが、湖は朝もやに包まれています。


標高1194mの八方台登山口に到着。8時30分に山頂目指して出発です。標高差は600m余りの楽ちん登山ですが、火口を一周するので油断は禁物です。


暫くはハルゼミの鳴き声を聞きながら樹林帯のなだらかな山道を上ります。マイヅルソウがたくさん咲いています。


ギンリョウソウを見つけました。


約20分で中ノ湯温泉跡に到着。正面に見えるのは櫛ヶ峰。ここから火口を一周します。まずは山頂へ向かいます。


暫くは木道を歩きます。タニウツギのピンク色が鮮やかです。


足元にはイワカガミ。今が盛りのようです。


ミツガシワの群落です。


樹林帯中の登山が続きますが。尾根に出ると眺望がひらけてきます。新緑が鮮やかです。


お花を見ながらの登山が続きます。ズダヤクシュの花が目立ちます。


ツマトリソウです。


中ノ湯温泉から45分で森林限界を超えて稜線に出ました。遠くは霞んでいますが眼下に桧原湖を見下ろします。


お花畑へ向かいます。南側には磐梯山が見えてきました。


ミヤマキンバイが咲き始めています。来週には満開を迎えそうです。


ミヤマオダマキが咲いていました。


9時40分に弘法清水小屋に到着。八方台登山口から1時間10分。まずまずのぺースでした。ここで一息つきます。小屋に親切な店員がいて、目的のバンダイクワガタが見られる場所や、今年は花の開花が例年より10日近く遅れていること、オススメのルートなどいろいろな情報を教えていただきました。ありがとうございました。


弘法清水小屋から20分で標高1816mの磐梯山頂に到着。山頂の祠です。


磐梯山頂にある三等三角点。比較的新しそうです。2010年に再設置されたものとプレートに書かれています。そういえば再設置記念手拭が弘法清水小屋に飾ってありました。


山頂のガレ場で咲き始めたバンダイクワガタです。のちほど群生地でじっくり観察します。


山頂からの眺望を紹介しておきます。眼下に広がる猪苗代湖。


北側には桧原湖。

霞がかかっているため遠くの山々はまったく遠望できません。天気が良いと南に那須連山、西に飯豊山、北に吾妻連山や天気が良いと大朝日岳や月山まで望むことができるそうです。


山頂での展望を楽しんだのち、櫛ヶ峰へ続く尾根(ガレ場)を下り、バンダイクワガタの群生地へ向かいます。
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