今日の午後、八王子の夢美術館へ「日本のポスター芸術」を見に行ってきました。昨年から町内会の掲示板に赤玉ポートワインのポスターが掲示されていて何となく気になっていました。先ほど雪景色を見に自転車で出かけた際に掲示板で確認したところ、展覧会は明日までであることに気付きました。早くも1月下旬になってしまったのですね。そのまま八日町の夢美術館へ直行しました。
町会の掲示板にはこのポスターが掲示されています。片岡敏郎・井上木它による赤玉ポートワインポスター「グラスを持つ半裸の女性」1922(大正11)年です。何となく見覚えありますね。色違いの2種類のポスターが展示されていました。
まずは、展覧会の紹介として八王子市夢美術館のHPから展覧会について引用します。
本展では明治から昭和初期にかけての、お酒に関する広告ポスターを中心に日本の近代デザインの歩みをたどります。赤玉ポートワインなどデザイン史に残る名品や、カルピス、キッコーマン醤油など、一般にもなじみ深い商品広告とあわせて85点を紹介します。
ポスターが日本に登場したのは19世紀末の明治後期と言われています。近代化と共に広まったポスターは印刷技術の革新によって、より大量印刷が可能となり、今日においてもポピュラーな広告手法のひとつとして広く普及しています。
現代より大量印刷が未発達だった明治・大正・昭和初期には、色鮮やかに刷り上げられたポスターは、単に広告としての役割だけでなく芸術品として鑑賞されていました。特に美人画ポスターは、その登場時から収集の対象となっており多くの名品が世に送り出されています。
本展覧会で紹介するポスターは明治29年創業の飲料・食品の総合商社(株)サカツコーポレーションによって収集されたものです。第二次世界大戦時に散逸した酒販関係の文化資料が集められ、特に中核となるポスターの数は500点以上に及び日本近代デザイン史の一面を伝えています。当時の著名な画家や図案家から無名の職人たちの手になるものまで、最先端のモダンデザイン、あるいは日本的な意匠を凝らした作例など、まさに近代日本の広告美術の粋を集めた作品の数々を紹介し、日本の近代デザインの歩みをたどります。
以上引用終わり。
明治から昭和初期にかけて、ポスターは広告というよりは芸術品として観賞されていたのですね。美人画のポスターが多い理由が分かりました。
大正時代のポスターは和装の女性がモデルです。これはサクラビールポスター「『桜ビール』文字入りの和服を着て給仕をする女性」1916(大正5)年。
サクラビール(帝国麦酒会社)は九州の門司にあったビール会社だそうです。会社は第二次世界大戦中に大日本麦酒会社と合併し、戦後にサッポロビールとアサヒビールに分割されました。
昭和初期には洋装のモデルがお目見えします。ユニオンビールポスター「レストランのドレスの女性」1926-33年(大正15-昭和8年) @町田隆要。
こちらはアサヒビールポスター「酒場の棚の前の女性」1932年(昭和7年)頃 @堤貞二。洋装も自然な雰囲気が漂ってきます。
再びサクラビールポスターです。「背中の開いたドレスの女性」1929年(昭和4年)頃 @松田富喬。
こちらは菊正宗のポスターです。「歌舞伎模様の和服を着た女性」1915年(大正4年)@北野恒富
戦前期の日本最大級のポスターとの説明です。縦136.5センチ、横96センチ、実物は迫力あります。
お馴染みのカルピスです。カルピスポスター「カルピスを持つ赤い洋服の女性」1928年(昭和3年)@伊原宇三郎。やはりモデルは子供ではなく女性なのですね。カルピスのピンも何となくレトロです。
炭酸飲料のリボンシトロンです。エビスビール・リボンシトロンポスター「ビールを見る家族」1929年(昭和4年)@多田北烏。何で子供達の首が無いのだろうか・・・
数少ない男性モデルのポスターではアサヒビールのお腹ぽっこりの姿が印象に残っています。まさにビール腹でした(笑)
八王子市夢美術館での日本のポスター芸術展は、明日が最終日となります。
町会の掲示板にはこのポスターが掲示されています。片岡敏郎・井上木它による赤玉ポートワインポスター「グラスを持つ半裸の女性」1922(大正11)年です。何となく見覚えありますね。色違いの2種類のポスターが展示されていました。
まずは、展覧会の紹介として八王子市夢美術館のHPから展覧会について引用します。
本展では明治から昭和初期にかけての、お酒に関する広告ポスターを中心に日本の近代デザインの歩みをたどります。赤玉ポートワインなどデザイン史に残る名品や、カルピス、キッコーマン醤油など、一般にもなじみ深い商品広告とあわせて85点を紹介します。
ポスターが日本に登場したのは19世紀末の明治後期と言われています。近代化と共に広まったポスターは印刷技術の革新によって、より大量印刷が可能となり、今日においてもポピュラーな広告手法のひとつとして広く普及しています。
現代より大量印刷が未発達だった明治・大正・昭和初期には、色鮮やかに刷り上げられたポスターは、単に広告としての役割だけでなく芸術品として鑑賞されていました。特に美人画ポスターは、その登場時から収集の対象となっており多くの名品が世に送り出されています。
本展覧会で紹介するポスターは明治29年創業の飲料・食品の総合商社(株)サカツコーポレーションによって収集されたものです。第二次世界大戦時に散逸した酒販関係の文化資料が集められ、特に中核となるポスターの数は500点以上に及び日本近代デザイン史の一面を伝えています。当時の著名な画家や図案家から無名の職人たちの手になるものまで、最先端のモダンデザイン、あるいは日本的な意匠を凝らした作例など、まさに近代日本の広告美術の粋を集めた作品の数々を紹介し、日本の近代デザインの歩みをたどります。
以上引用終わり。
明治から昭和初期にかけて、ポスターは広告というよりは芸術品として観賞されていたのですね。美人画のポスターが多い理由が分かりました。
大正時代のポスターは和装の女性がモデルです。これはサクラビールポスター「『桜ビール』文字入りの和服を着て給仕をする女性」1916(大正5)年。
サクラビール(帝国麦酒会社)は九州の門司にあったビール会社だそうです。会社は第二次世界大戦中に大日本麦酒会社と合併し、戦後にサッポロビールとアサヒビールに分割されました。
昭和初期には洋装のモデルがお目見えします。ユニオンビールポスター「レストランのドレスの女性」1926-33年(大正15-昭和8年) @町田隆要。
こちらはアサヒビールポスター「酒場の棚の前の女性」1932年(昭和7年)頃 @堤貞二。洋装も自然な雰囲気が漂ってきます。
再びサクラビールポスターです。「背中の開いたドレスの女性」1929年(昭和4年)頃 @松田富喬。
こちらは菊正宗のポスターです。「歌舞伎模様の和服を着た女性」1915年(大正4年)@北野恒富
戦前期の日本最大級のポスターとの説明です。縦136.5センチ、横96センチ、実物は迫力あります。
お馴染みのカルピスです。カルピスポスター「カルピスを持つ赤い洋服の女性」1928年(昭和3年)@伊原宇三郎。やはりモデルは子供ではなく女性なのですね。カルピスのピンも何となくレトロです。
炭酸飲料のリボンシトロンです。エビスビール・リボンシトロンポスター「ビールを見る家族」1929年(昭和4年)@多田北烏。何で子供達の首が無いのだろうか・・・
数少ない男性モデルのポスターではアサヒビールのお腹ぽっこりの姿が印象に残っています。まさにビール腹でした(笑)
八王子市夢美術館での日本のポスター芸術展は、明日が最終日となります。
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