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ウリパパの日記

自由気ままに・・・

狭間の獅子舞 2014.8.17

2014-08-17 19:17:03 | Weblog
夏休み最後の一日、午前中は過ごしやすい陽気が続きましたが、14時頃から青空が広がり蒸し暑くなってきました。前回の記事(高犀神社の例大祭)で予告したとおり、近くの御嶽神社に奉納される獅子舞を見に先ほど出かけてきました。


毎年、御嶽神社のお祭りで獅子舞が披露されるそうです。14時過ぎに子供神輿が狭間町会館を出発し町内を練り歩きます。約30分後、ワッショイワッショイと威勢の良い掛け声と共に、高楽寺の近くへ子供神輿がやってきました。


子供神輿に続いて、棒使い、4名の花笠、獅子頭、そして笛吹きと続きます。


御嶽神社は紅枝垂れ桜で有名な高楽寺の西側、小高い丘の上にあります。高楽寺の前の通りは頻繁に通りかかるのですが、御嶽神社を訪れるのは実は今日が始めてなのです。昨年、熊野神社に奉納された獅子舞の場で狭間町の獅子舞の存在(こちらが本家)を知り、今年は是非見にいってみたいと楽しみにしていたのです。熊野神社の獅子舞を知ったのは、昨年の町内会の盆踊りの場のことでした。昨年はたまたま町会の役員を担当していたのですが、地元の活動に参加してみるものですね。
さて、そのあたりの経緯は昨年本ブログでも紹介したので、話を先に進めます。

一足早く御嶽神社へ行き、子供神輿の到着を待ちます。それに先立ち、神殿の前では棒使いが披露されていました。説明によると、棒術の内容は天然理心流を伝承しているもので今では珍しいものとなっているそうです。地元の小学生や中高校生も儀式に参加していました。写真は高校生の女剣士です。拍手。


法螺貝の音を合図に、牡獅子二頭、牝獅子一頭の三頭が登場します。

ここで、狭間の獅子舞について頂いたパンフレットから引用させて頂きます。
狭間の獅子舞は、天正18年(1590年)、ときの八王子城主北条氏照公よりお下渡しに相なったと伝えられて400年の歳月を超えて継承しています。

狭間の獅子は、今から400年以上前の天正18年(1590年)、戦国時代に当時の八王子城主である北条氏照公より当時25戸のの当地「狭間村」にお下渡しに相成ったと伝えられています。氏照公は笛の名手であり、月の夜等自ら笛を吹いて獅子舞を鑑賞されたといわれています。この獅子は、戦国時代に武運長久の神としての神、災厄除けの神として奉り信仰され、古人は獅子舞の風にあたれば1年中厄病を病まぬとか、その祭典に作った「おまんじゅう」は腹痛の妙薬あるとか言い伝えられておりました。

御嶽神社では、毎年8月第3日曜日に「狭間の獅子舞」が奉納されています。現在保存されている古文書に獅子舞指南書、安政2年当時よりの祭礼日記等があります。

「安政2年の祭礼日記に依ると高楽寺で勢ぞろいした獅子舞の連中は、原宿山王森に氷川神社総代等が羽織袴で出迎えて法螺貝高く出発する。通り笛の音が甲州街道を登って行く、途中川原の宿中宿で小憩して小名路角屋で昼食をとり日も西に傾く頃氷川神社へねり込み一時間の獅子舞を終わる頃になるとさすがに永い8月の一日も暮れてゆく。明治5年行政区域の変更により椚田村は上下に 区分され浅川村が上椚田に下椚田は横山村に編入された。同時に獅子舞も永年続けてきた氷川神社への奉納舞をとりやめ以後は狭間村の鎮守御嶽神社に奉納舞を続けている。」  

行政区割りの変更により明治5年に氷川神社が原地区の鎮守となったのに伴い、狭間から氷川神社に舞が伝授された話は昨年のブログでも紹介しました。


境内の前に4つの花笠に囲まれた舞の場がつくられ、笛の音と共に獅子舞が始まります。花笠4つは毎年小学生の女の子が交代でかぶっているそうです。

以下に舞の様子を紹介します。40分近く続いたでしょうか。獅子舞は物語になっていて丁寧な解説がありました。パンフレットによると、この獅子舞は10の唄によって創作され笛は「岡崎くづし」といい、「洞入り」という舞によって踊る。「通り笛」が神社の森にかかると笛は「入破の曲」にかわり左右の牡獅子は入れかわる。
笛は「岡崎の曲」になり獅子は円陣をつくりやがて第一の唄があがる。














写真を見ても分かるように、三頭の獅子の舞には大きな軍配が活躍します。


昇り龍下り龍の絵柄を2体、漆で塗りこんで作ったといわれるものです。大変貴重な軍配で、これを目当てに来る人も多いとか・・


裏側にも絵が描かれています。

八王子城主北条氏照より獅子頭を賜り、氏照自身が横笛を吹いたとも伝えられている獅子舞です。400年を超える歴史をもつ狭間獅子は昭和35年に八王子市指定無形民俗文化財に指定されています。地元で400年以上も継承されてきた祭礼に感動した一日でした。

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