自動車会社中間決算発表
2015年11月12日(木)
自動車会社が中間決算を発表しました。各社濃淡はありますが、総じて絶好調のようです。要因の一番は円安と思いますが、トヨタの場合ですと19円円相場が安くなりその効果が約3,000億円ということですから、為替が現行より40円円高(ドルレートで約80円)でも、1兆円近くの営業利益があるということになります。以前80円の時はアップアップしていたのではなかったでしょうか。凄まじい円高対応力です。
営業利益率は、11.2%と久しぶりに、10%を超えましたね。下半期は5年ぶりに営業減益を予想しています。控えめなところが傲慢VWと違うところです。
この記事にはありませんが、この半期で利益剰余金を8,623億円積み増して、16兆4,542億円となりました。16兆!という数字はピンときませんが、16000000000000。従業員(338,875人)一人当たり、約4,700万円! 少し、社員、いや社会にも還元していただきたいものです。
トヨタ以上に絶好調なのが、富士重工業で、営業利益率17.8%!多分日本の自動車会社でこれ以上の営業利益率を上げた会社は歴史上ないと思います。アメリカ市場で好調というか、アメリカのみと言ってよいかもしれません。渦中のVWと販売台数はイーブンです。水平対向エンジンと4WDが売りで、ニッチですがアメリカは市場規模がデカいので、絶対数はかなりあるということです。アメリカでの新工場の建設を前倒しすると発表しています。
マツダも絶好調です。VWの問題でディーゼルに重きを置いているマツダも悪影響を受けるのではないかと見る向きもありますが、一方マツダの技術力を際立たせることになり有利との見方もあります。いずれにしてもVW問題でディーゼル規制が厳しい方向に行くことだけは確かですので、技術力を持っている企業は相対的に有利と思います。
マツダの次の課題ですが、販売が好調ですので、いずれ新工場を立ち上げる必要があることだと思います。何時、何処に、どの程度の工場を建設するか・・、早くて1年以内遅くても2年以内に発表するのではないかと予想します。
http://vdata.nikkei.com/prj2/jcar2015/