今日はオフ。
午前中に指揮のレッスンを受け、午後は渋谷まで足をのばして、「梅棒パルコ公演」を観る。
観劇というのか、観ダンスというのか、どっちだろ。観パフォーマンス?
いや、もはやジャンル分けなど必要ないか。
自分の好きなお芝居を思い浮かべてみると、たとえばキャラメルボックスさんは、最初に必ず役者さんのダンスシーンがある。
これをぜひやってみたいと思っていて、今年の定演では冒頭にそれを入れることができた。
MKDMCの先生にきていただいて振り付けしてもらった甲斐があったと思えた。
音楽座ミュージカルさんは当然踊りまくりだし、セレソンデラックスを解散し宅間FESと形を変えた宅間孝行さんのお芝居も、客席まで巻き込んで踊りをいれるようになった。
昨年その存在を知った「梅棒」とは、役者さんではなくダンサー8人のユニットだ。
音楽と同じでダンスの世界にも無限にジャンルがあるが、「梅棒」はそれ自体が一つのジャンルのようなものになってるのではないだろうか(って、二回観に行っただけで断じてしまうけど)。
90分の本編には台詞が一つもなく、すべてが踊りで表現されるのだが、音楽はすべてJポップを用いて、その歌詞をいかしながら、一つのストーリーが組み立てられていく。
ダンスでありながら演劇で、芝居のストーリー自体は複雑ではないが、圧倒的なダンス力が登場人物たちの心情をものすごくストレートに伝えてくる。
ダンスの先生をよんでレッスンしてもらって分かったけど、プロの踊り手さんの身体能力は並大抵のものではないのだ。
間近で見る身体表現のすごさに、ストーリーのあたたかさがあわさって、最後らへんは自分の席近辺のおねえちゃんたち、みんな、ハンカチで顔おさえていた。おれなんか開始10分で決壊してた。
けっこういろんなジャンルの舞台を見てる方かなと最近思ってたが、昨冬はじめて知った新しい衝撃だ。長生きしてると、やっぱりいいことあるよ。
予想よりちょっと少なかったけど、新入部員をチョー大事にして、2、3年たちとかけがえのない(最近、多用しすぎかな)時間を積み上げていきたいという思いがふつふつとわいてくる舞台だった。