ちょっと呑もうかという話になった友人が、「あのさ。彼女も連れてっていい?」って言ってきたら、なんかうれしい。
仕事の重要な打ち合わせの場として会うのでもなければ、いや、それでもいいかな。場がなごむし、何よりもたんなる仕事上のつきあいではなく友として接しようとしてくれる感覚を抱ける。
オバマさんがミシェル夫人を伴わずに来日するというのを聞いてちょっとさびしい感じがしたのは、この感覚なのだろう。
純粋に実務的な仕事をするための来日なら、むろん理に適った行動なのだが、大統領というのはそれだけが仕事ではない … て、言ってもわかんないかな。それが彼に欠けているところかもしれない。
自国でその感覚は非難されたりはしないだろうが、私たちから見るとね。
理屈ではなく、「礼」という概念の有無だ。
いや、あえて日本にはそういう姿勢で臨むのが米国の政治的立場だというなら、しかたないが、そんな余裕はないはずだ。
いいブレーンがきっといなさそうなのが、同学年としてかわいそうだ。金沢大でなくコロンビア大に行ってたら同級生になってかもしれず、それを機に年賀状のやりとりぐらいはする間柄になっていたら、いろいろサジェスチョンしてあげれたのに。
先日行われた本校の入学式には、平日にもかかわらず、ご両親そろって来校していただいた方も多かった。
ありがたいことである。入学式後、AJIさんの歓迎演奏会をお聞きいただき、はれやかな気持ちで教室に行ったら息子の担任が不在だった、という状況だったら、どうお感じになられるだろう。
副担任なり、学年主任なりが対応していたとしても、何か少しさみしい気持ちになるのではないだろうか。
理屈ではないのだ。担任が入学式の日に休暇をとっても、法的にはなんの問題もない。
担任のとった行動が正しいかどうかという議論があったが、もともと理屈で答えの出る問題ではない。
授業の最初におじぎをするのはなぜですか? 朝起きたらなぜあいさつしないといけないのですか? という問に科学的論拠で答えられないのと同じだと思う。これを論理的に説明せよという人と友だちになるのは難しい。