学年だより「成功の確率」
文化祭、お疲れ様でした! さあ、勉強モードにしっかり切り替えていこう。
結果を残す人は、切り替え力がすごい。
遊ぶときは集中して遊ぶ。情報処理能力が高いと遊びのレベルもどんどん上がっていく。仕事や勉強にも、遊びと同じように集中する。時間を忘れて集中するので、何をやっても自然とハイレベルな活動になっていく。
逆の例もある。イベントが終わったあとも、そのままだらだらとしている。イベント最中も実はだらだらしてただけなので、それほど楽しかった感を持っていない。自分が楽しくなかったのを他人のせいにまでしたりする。生産性の低い人の典型だ。
何かをやると決めたら、とにかくのめりこんでみることが必要だ。
やりたいことさえ見つかれば一生懸命になれるんだけど … 、と考えている人は、みつからないまま終わってしまうことが多いものだ。
一生懸命にやっていると、やりたいこと、自分にあっていることは自然に見つかってくる。
「結果が出るかどうかわからないから」のめり込めない、という心理もあるかもしれない。
~ 仮に、成功確率が1%という課題があったとしよう。この課題に1回だけ挑戦した場合の成功確率は1%。だが、何回か挑戦したうちの少なくとも1回は成功すればいいという条件であれば、挑戦回数を重ねることで成功確率はあがっていく。
たとえば、2回挑戦して1回以上成功する確率はどうだろう? 1回挑戦して失敗する確率は99%。2回とも失敗する確率は、 0.99×0.99≒0.98=98%
なので、2回の挑戦のうち1回以上課題に成功する確率は100%から98%を引いた2%ということになる。もちろん、これでも可能性は低いままだが、1回しか挑戦しなかった場合に比べ成功確率が倍に高まったことになるわけだ。これだけでも、1回しか挑戦しなかった人は損をしている、といえるかもしれない。
では、この挑戦を50回続けた場合の成功確率は、どのように変化するだろうか? 1回だけなら1%、2回なら2%なのだから50回挑戦した場合は50%に…と考えたいところだが、50回すべて失敗する確率は、0.99^50≒0.61=61%
なので、1回以上成功する確率は39%ということになる。ちなみに、100回挑戦した場合の成功確率は約63%。さらにいうと、成功確率が99%を超える(四捨五入して)のは、418回以上の挑戦となる。 (染谷昌利『ブログ飯 個性を収入に変える生き方』インプレスジャパン) ~
どうだろう。成功確率が1%しかない課題でも、100回やってみると成功する確率が63%にまであがるのだ。
少なくとも、1回、2回しかやらずに、自分には向いてないとか、才能がないとか考えてやめてしまうことがいかにもったいないか。
ましてみなさんには、いくらでもチャレンジできる環境が整っている。まずやろう。