木を愛し、土に親しみ、犬と戯れ、思いつくまま気ままに発信、知る人ぞ知る「山章工房」のブログです。
山章工房の木土愛楽(きどあいらく)




満月が西の空に残る晴天ですが、冷え込んでいます。
昨日は防寒対策をせずに出張に行き、
寒い思いをしたので、今日はばっちり着込んでいきます。

さて、出張が終わったら先週伊豆で製材した杉材を
Mさん宅のお届けします。
製材と言いましたが、正確には「分決め」です。
普通、木材は製材屋さんで所定の寸法に引いてもらいます。
それを自分が使いたい長さや厚みに切り出します。
これを「粗木(あらき)取り」といいます。
しかし、これにはねじれや反りがあるので、
これを手押しかんなにかけて平面を出します。(第1基準面)
つぎに第1基準面を手押しかんなのフェンスに押しつけ
第1基準面に直角な平面を出します。(第2基準面)
この段階で最初はほぼ同じだった厚みや幅に差が出ます。
これを自動かんな(プレナー)にかけて揃えるのですが、
いきなりかけるとプレナーに負担がかかります。
そこで、部材1つ1つの厚みと幅をノギスで計ります。
写真をよく見て下さい。
真ん中あたりにその数字が見えると思います。
計り終えたら寸法の大きい物から順に
プレナーにかけていきます。
その方が機械にも材料にも無理がかからないからです。
1回にほぼ0.3ミリ位ずつ落として行き、
ほぼ全部の寸法がそろったら、2~3本まとめて
最終的な寸法でプレナーをかけて仕上がりです。
たかが製材でも実はこのように手間暇がかかっています。

それでは事故に気をつけて行ってきます。

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