おはようございます。
昨夜、帰省時には激しく降っていた雨も、
今朝の散歩時には上がっていました。
気温は14℃と暖かめ、歩いてみると
5日間の作業で私の体はけっこうくたびれています。
二度寝をするのですが、布団の中で主屋の改築案が
あれこれ浮かんでは消え、眠りは浅かったです。
昨日の懸案はこの梁ともつかない横架材、
他の部材の再利用の上、くさりが来ています。
下の鴨居も途中で継ぎ足してあるいい加減さ。
どうも、この東側から3尺(91㎝)の通りの造作は後付けで
その作業はかなりいい加減というか、手抜きのようです。
それは20年前にこの主屋に入った時も感じたことです。
なので、当時土間コンを業者に依頼する時に、
1間(182cm) ごとに5つの束石(ピンコロ)を敷設してもらいました。
まさか、その作業が20年後になるとは。
このピンコロも目見当で置いたようなので、
レーザーで通り(直線)の芯墨を出していきます。
されに通りに対しての矩(直角)墨をします。
ここは大事なところなので、既存の柱とも合わせて微調整していきます。
5つのピンコロに十字の墨付けが終わったのは10時頃です。
梅田製材で規格より長い5mの3寸5分(105㎜)角材をピンコロの上に載せます。
現場で直接墨を付けるというのは珍しいです。
これで間違える人はいないでしょう。
そして、角ノミ盤で柱や束が乗るほぞ穴を掘り、ノミで仕上げます。
束石と柱を固定する「羽子板」がついていないので、
新たにL字金物で固定する穴を掘ります。
さらに気休めかもしれませんが、2月に介護室改築に使って余っていた
根太ボンドを塗布します。
そして、新たに刻んだ3寸(90mm)角のヒノキの芯持ち材を据えます。
書くのは簡単ですが、明治時代の黒い梁、
多分、松材ですが、100年以上の時を経て、
かちんかちんにしまっています。
手ノコでは歯が立たず、丸ノコを使いますが、
上向きの作業は勝手が違い、切り粉が下の私に舞い降ります。
もう1つはほぞの刻みです。
訓練校では先の方は墨線を消すぐらいに切って、
もとは墨線を残すぐらいに刻むと入りやすく、
元でしまるので、いいほぞになると教わっています。
しかし、それは新築で土台、柱と下から組み上げていく時に
かけや(大きな木づち)で叩き込めるからです。
改築ではすでに上に梁・桁が乗り、屋根がかかっています。
なので、ほぞの先から元まで墨線を消すくらいの
緩さにしないといけないという事を学びました。
それでも、何とか据え付け、L字金具で固定、
強度が俄然、上がります。
昼食は山荘最終日で肉なしの焼きそばです。
この子は食べては寝る、時々現場監督を繰り返しています。
午後はまさにとってつけたこの梁、
セイバーソーで切り落とすとこの有様、強度はほぼゼロです。
新たに梁をすげ替え、さらに短く切られた柱を継ぐ受けの柱を入れました。
今度はほぞは緩めに刻みました。
当初、この柱は入れる予定ではなかったのですが、
東北角に伸びている屋根を支える隅木(すみぎ)を受けるので
やはり、ここには柱が必要です。
朝、布団の中で考えていたのは、ここの内装プランの変更です。
今週末、補強の金物などを添えながら、おいおい考えていきます。
それでは今日も元気に行きましょう。