北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

カラフトセセリ、石北峠ルートからも北見市へ侵入確認

2015-07-20 22:45:57 | カラフトセセリ
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2015-7-20(月) 晴れ 30℃

2013年7月中旬にクロオオイチモンジ採集に大雪湖周辺の林道へ通っていた小竹立身氏は同地域のルベシナイ林道入り口付近で多数のカラフトセセリが発生しているのを見ている。

それからはや二年が経過し、もしかするとカラフトセセリはそこから石北峠を越えて、すでに北見市へ侵入していることが危惧された。

そこで、2015-7-20 午前11時過ぎカラフトセセリが石北峠方向から北見方向へ向かって分布を広げていないか調査に北見市の自宅を出発。

途中でまず、2015-7-11に多数のカラフトセセリが発生していた金華峠から留辺蘂にむかって、再びおおざっぱに観察してみてまわったが、カラフトセセリはさらに個体数が増えているかに見えた。今回、丸瀬布→遠軽→金華峠ルートでカラフトセセリは完全に北見市へと侵入したことは間違いなさそうだ。










今日は、これとは別の石北峠ルートではどうなっているのかという調査である。

まず、なんとなく塩別つるつる温泉の北見側手前の大和地区の農道にはいってみたが、心配していた通り予感的中。

農道脇の草地にはいたるところカラフトセセリが見られた。

数は多く、一カ所で20頭は必ずみられ、場所によってはもっと多かった。

飛翔は活発で草の上、草のなかをせわしなく飛び、吸蜜や休息のため止まることはほとんどなかった。そのため写真撮影は極めて困難で、記録標本用にと10頭(8♂♂2♀♀)を採集した。


こんな農道の両脇の草地にもカラフトセセリが飛ぶ。


この地区特産の白花豆の畑の周りにもカラフトセセリは飛ぶ。かってこのような環境にはシロオビヒメヒカゲが多かったのだが
最近ではまったく見られなくなった。


こんな畑横の草地にもカラフトセセリが飛ぶ。農薬には相当強い蝶なのだろうか。

しかし 夕方5時30分をすぎると飛翔は穏やかになり次々と草の葉に止まり始め、この時間帯になると撮影は比較的容易になった。











カラフトセセリのねぐらとなっている草地。



この日は 大和地区各地をまわっておびただしい数のカラフトセセリを観察したが、先日の金華峠ルートに勝るとも劣らない勢いで石北峠ルートからもカラフトセセリが侵入していることがわかった。

今後とも 北見市とその周辺近くを注意して観察する必要がある。


記録  
2015-7-20 カラフトセセリ多数  北海道北見市大和地区   観察撮影採集 (矢崎康幸)


新着の記録

2013-7月中旬 カラフトセセリ 多数 大雪湖周辺ルベシナイ林道入り口付近   観察 小竹立身氏

この他の最近の記録

2015-7-10  カラフトセセリ 1♂目撃 北海道 置戸町安住 林道に駐車した車のまわりをしばらく飛んでみえなくなった。  観察  矢崎康幸


2015-7-12 カラフトセセリ 1♂目撃 北海道北見市訓子府開成  ヒメジョオンの花に吸蜜中 撮影しようとしているうちに逃げられた。  観察 矢崎康幸


2015-7-20  カラフトセセリ1♂ 採集 大雪湖近郊三国峠付近 千葉哲也採集


カラフトセセリの記録をお持ちのかたは、ぜひ北海道昆虫同好会事務局あてにご連絡いただければ幸いです。



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