玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

成功体験という轍

2023-08-08 13:18:24 | つぶやき

思えば、かつてこの國は、自国民保護を目的に満州へ侵攻した。ロシアもロシア系住民保護を御旗にクリミヤを侵略した。

一つの成功体験が次の行動に導いて行く。

この國は満洲から中国大陸を侵攻していった。ロシアもウクライナ本土へと侵攻していった。

歴史は繰り返しなのか、模倣なのか。約80年の隔たりがあるが、敗戦した此の國はひとつの成功体験を失ったが、戦勝国となったロシアはまた同じ轍を踏み、失敗を認めないために戦争を続けて行く。

しかし、この國は、失敗体験は隠蔽したままとした。そこに今の右傾自民党がある。

(では、次へ)

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小説と思想

2023-08-07 14:40:03 | あれこれ

先日、よく見るブログに、ロシアは政治的な思想や批評の表現ができないがために小説に全てを込めて表現した、と言った内容のことが紹介されていた。

その結果、ロシアには文豪が生まれ、あの長大な名作を産んだ、というような意味だろう。その視点、深く感心をした。ドストエフスキー、トルストイ、確かにロシアは小説の国である。

ふり返って、この圀はどうだろう。図書館に行けば小説の棚ばかり、ブック・オフに行っても小説ばかり、この圀もロシアのように小説が好きな国民が多いのである。

小説は事実ではなく虚構だから、自由に書いても、又批判をしても責任を免れやすい。

真正面から捉えない、顔を突き合わせて議論をしない、この國はちょっとロシアに似ている。

江戸時代も小説というか、物語や俳句が盛んだったが、思想を書いたら島流しか馘首だった。今は、アニメに託しているのかな…。

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どうせ変わらない風景

2023-08-06 14:37:25 | ぼやき

かつて、軽く自民党にお灸をすえる意味で、民主党政権を造ったのではないのか?誰も高速道路がタダになるとか、八ッ場ダムを止められるとか、本気で信じていなかった。

だが、天災だけは冗談なんか通じなかった。

東日本大震災の時、国家危急の大連立に応じなかった自民党という名の利権集団の胸糞悪さが、近頃になって又噴出している。

原発反対の河野太郎系の議員が、今度は反原発の風力発電を利権化するとは、結局、河野も新しい利権の為の原発反対だったということになるのか?

東大出て外務官僚を勤めた女性議員が、昔ながらの議員特権を振りかざして、ファーストで慰安旅行をし、女性の権利を振り回して、子供まで連れて行き大使館員に面倒をみさせる、とか。

結局、女性の地位向上政策が単に特権をむしり取るだけの卑しい振る舞いになってしまう。

戦後何年たっても、どうにも変わらないこの国の政治風景である。

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黒い河の流れ

2023-08-05 13:41:22 | つぶやき

テレビなんかは、政権からの格安の電波料や政府系の広告料などの利権を付与されているので、これらは報道機関として元より疑わしい存在である。NHKは今や総務省の外局のようなモノで、しつこい受信料徴収はまるで税金のようだ。

大手の新聞四社は揃って官邸や警察の記者室に忖度翼賛会を設けて、そこに率先して加入しているようだ。

近頃の此の國の民主的な劣等性や軍事的な復古感の風景は依然として変わらない。

昨年のアベの瓶の蓋が外れた時から新しい風が吹くと思ったが、どうも甘かったようである。結果、一人の仕業ではなかったのだ。

「旧体制」「既得権」を守り、これを進めるJR東海やNTTと云った官庁系大企業群、経団連やトヨタと云った政治にも口出す大企業群や、そして戦前を代表するようなナベツネ・森喜朗が生きている限り、結局、戦前からの暗渠を流れる黒い河は今も流れ、国民の目と耳を塞ごうとしている。

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むかしの政治家と今の…

2023-08-04 10:59:17 | ブツブツ

あまり昔のことで、記憶はうろ覚えだが、佐藤栄作も、中曾根康弘も、宮澤喜一も、官僚答弁の棒読みはしていなかった。

敗戦後、公職追放で有力政治家は消えて、吉田茂が官僚から政治家に多く登用した。したがって官僚出身の政治家は自らの頭で答弁を造っていたので、確認する程度のメモをもって話していたと思う。だから政治家の言葉に意味や重みがあったのだ。

昨今の政治家は世襲が多く、自分で答弁を考えられず、官僚の書いたモノをただ棒読みするだけである。つまり自分の言葉ではない、もしくは自分で考えていないのかもしれない。

顔のない(責任を取らない)官僚が造った答弁を書き写した記者が新聞やテレビで報道する。

誰も聞く人なんかいないさ。でもそれを好都合だと思っている政治家、官僚が居る。それが問題です。

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