3月も終わりを迎えるころになって一気に春の陽気を迎えた。桜も慌てて咲き乱れたような。
本格的な春になったか、と気を許したとたんに今度は一気に冬の寒さに逆戻り。冷たい川風に吹かれながらも、お花見だけは計画されていた回数をすべてやってのけた。
そんな天候不順はスキー場もご多分に漏れなかった。
例年ならスキーシーズンは3月いっぱいで終わるはずである。ところが今年は4月に入ってからもスキー場には新雪が降ったようで、孫たちは4月のスキーを楽しんだ様子。
その一つに、4月6日の日曜日。島根県邑智郡邑南町、瑞穂ハイランドスキー場で、最後の大会が開かれた。
2014 Final Cup in
MIZUHO スキー競技大会
保育所・幼稚園、男の子の部
という大会なのだそうな。
孫の三男、悠雅君もお父さんに勧められて勇躍出場と相成った。
何か所か設けられたポールを確実に回転し、途中で転ばないこと。
この条件をクリアーして、タイムが速い者が優勝となるレース。
兄ちゃんたち二人の滑りを見てきた効果があったのか、見事優勝した。選手はたったの6人だったとか。
それでも、ポールを確実にクリアーできたのは2人だけ。スピードはダントツだったらしい。
そんな経過はともかく、本人の喜びようと言ったら、それはもう有頂天。
間もなく5さいの誕生日を迎える子にとって、褒められることがどれほど嬉しいのかよくわかる。
「じいちゃん、金メダルもらったよ・・・」と。
実はこの程度の大会では、3位までの賞状はある。が、金メダルなどの副賞はありはしない。
そこで親が「1位になったので後から金メダルを送ってくるらしい」といって、100円ショップで金メダルを買って後日本人に渡した・・・という「からくり」があるのだが、本人はご存じない。
とにかく大喜び。さぞかし自信になったことだろう。来シーズンが楽しみなる。
たとえどんなレースでも、レベルが高かろうが低かろうが、1位になったことは事実である。
しっかりほめてやりたい。そして大きな自信につなげて欲しい。
褒められるって、大人だって悪い気はしないものである。
たとえドングリの背比べであっても、一応一番高ければやはり1番であることに変わりはない。
スキーシーズンの最後の最後に、親子の合作で手に入れた『初めての金メダル』。
賞状とともに彼の心の勲章として残るに違いない。