庭に小さなサザンカが植えてある。普通のアジサイと墨田の花火と言うアジサイに挟まれるように、ひっそり立っている。
文字通り小さな小さな小さなサザンカの木。
それが、目に染みるような純白の花を早くも咲かせた。「おや、もうサザンカの季節か・・・」と一人ごと。
あと2・3日もすれば、白い花びらを散らせ、根っこの周りだけに雪を降らせたような趣を見せてくれる。
気が付けば10月も今日で終わり。サザンカが咲いてもおかしくない季節となっている。
自分の勝手で、他に気を取られて、季節の微妙なうつろいに気が付くのが遅れただけの話なのかも。
“ この道や行く人なしに秋の暮れ ” 芭蕉
秋の暮れか~。 ・・・ ・・・いずくもおなじ秋の夕暮れ、の暮れとは意味が異なるようだ。
今まさに秋が暮れようとしている、晩秋の今を詠んでいるのであろうか。もっと深読みをすれば、人の一生の終わりの近さをも見通した心境なのかもしれない。
明日から11月の始まり。ということはもう、暦も残すところ2枚しかないということ。
格別どうこうというわけではないが、何かの節目をきっかけに、気持ちを改めよう、気合を入れ直そう・・・などと思ってはみる。
そんな意味では月が替わるのも一つの節目と捉えることは多い。
節目をきっかけに運が向いてくるように、などと神頼みをするわけではないが、少し頭中を整理する時間のゆとりは欲しいな~。