あれこれするうちに師走も早5日となった。
ただただ流れゆく時間の速さに圧倒される感さえある。
庭のサザンカは、いつしか真っ白から真紅に変わり、鮮やかな花弁を風邪に揺らしながら、冬の訪れを告げている。
玄関先の箱庭のような小さな植え込みには、五葉の松、観賞竹、小さな白梅で一応松竹梅が揃ってはいる。
そこにはマンリョウも育っていて、毎年正月を迎えるころには、真っ赤な真珠のような実を付けて楽しませてくれる。
そんなマンリョウが、今年は格別に枝を広げ、これまで見たことがないほど多くの実を付けている。
今はまだ完全に熟してはいなくて、輝くほどの真っ赤な真珠とまでは至っていないが、木全体を覆うがごとく付いた実は、その木の名前がマンリョウだけに、何かしら吉兆をもたらすのではないか、「万両拝領」とはならないか、などと手前勝手な夢でも追ってみたくなる。
今年の年末ジャンボは、1等前後賞合わせて10億円というではないか。
一気に10億円も入ったらどうしよう、などと迷う気持ちもないことはないが、兎に角買わなきゃ話にならない。
庭の小さなマンリョウに夢を託して、宝くじ売り場に走ることにしよう。
地域活動では、早くも小学校の「しめ飾り教室」が行われた。
この時季にしめ飾りと言われても、少し早いよな~というのが、お手伝いをするr我々の実感であるが、学校には学校の予定されたスケジュールがあって、後にずらせないということであった。
なにかと世知辛い世の中ではあることは承知しているが、小学校5年生にしてさえ、2学期末ともなればこれほどタイトなカリキュラムの中で日々を追うことになっているようだ。
深くを知っているわけではないので「大きなお世話」かもしれないが、かつて叫ばれた「ゆとり教育」などは何処に行ったのだろう。
12月の慌ただしさを感じるのは、進物屋さんの店先に限らず、子どもたちも、老境の我々も皆同じということか。