♪♪ も~いくつ寝ると お正月
お正月には 凧あげて コマを回して遊びましょ
早く来い来い お正月 ♪
そんな呑気な歌を歌っている暇もないほど、節季師走もいよいよ押し迫った。あと二つ寝るとお正月を迎える。
ここ数年の例に倣って、今年も我が手作りのオリジナルしめ飾りをこしらえ、玄関に飾った。
そこで今日は、しめ飾りの由来などをひとくさり取り上げてみたい。
というのも、所属する地域活動の中で、12月になると小学4・5年生を対象にした「しめ飾り教室」を実施している。
ワラの手配から、ユズリ葉、ミカンなど必要用品の一切を準備して、それぞれの由来や言い伝えを離して聞かせる場面がある。
そのためには、事前にあれこれ調べて、噛み砕いて小学生向けにアレンジしなければならない。言うなればその復習版ということかな。
そんなこたー今さら言われなくても知ってるよ!という方はどうぞ飛ばしてやって下さい。
しめ縄は不浄なものや災いをもたらすものが入り込まないように、現世と神の領域との結界を張る意味で飾ると言われている。
つまり、玄関にしめ縄を張ることで、「ここは神様の領域だから、不浄なものや災いを持ち込むことはできないよ」という目印である。
そのために、しめ縄の綯い方は、神に捧げる縄という意味もあって、左綯いという方法で綯う。
縄を綯うという言葉自体も方言でもなんでもなく、れっきとした「綯う」という漢字で表現されている。
そんなしめ縄に飾りとして付ける装飾品の個々のいわれは次のようになっている。
しでは「神様のあるく道を祓い清める御幣の役割をする紙」
橙(ダイダイ)は「一家が代々繁栄しますように」
裏白は「裏表のない清らかな心で一年を過ごせますように」
ゆずり葉は「親から子へ代を譲りながら子孫が途絶えないように」
昆布は「喜ぶ(よころぶ)ことが沢山あるように」(地方によって付けないところが多い)
それぞれに、もっともらしいいわれや理屈が付けられている。
ついでに言うなら、しめ縄に使うワラは、もち米用のものが適している。普通のお米用ワラより長くてしなやかである。
縄はふつう右綯いである。神様に使う時は特別に左綯いとなる。これがなかなか難しい。
そして、それらを飾るタイミングとしては、もっとも多いのが25日から28日ごろで、29日は9が苦と重なり縁起が悪いとされ、31日は「一夜飾り」となって神様に失礼である。だから遅くても30日には飾る、ということになる。
などと、取るに足らない御託を並べてきたが、もしも興味を持たれた方は、一度オリジナル手作りしめ縄に挑戦されてみては?
コーチはお引き受けいたしまする。どうせ、あれこれの理屈と暇は持っているのですから。