「日本昔話」の遊戯を真面目に。 右端が悠雅君 劇「サルカニ合戦」のハチになった悠雅君
幼稚園生活も残り少なくなった、孫三男坊の悠雅君。
2学期の締めくくりとして「生活発表会」という、2学期中頃から練習を始めた遊戯や劇を発表する会が行われた。
10月に入って間もないころから練習が始まったようで、我が家に帰ってからもなんとなくそんなそぶりは見せていた。
ところが、その練習の様子は一切ノーコメントを決め込む。
「どんな歌を歌うの?」「どんな劇をするの?」「悠雅君の役はどんななの?」
何を聞いても「よーわからん」「知らん」と、母親以外にはそれらしい話はしないのだそうな。
ジジババがなだめても好かしてもこの話には乗ってこない。なんでじゃろう。結局当日を待つしか仕方がない。
いつも通りカメラを引っ提げて、保護者でひしめく狭い会場で出番を待つ。
いきなり「開会の言葉」を5人が並んで発表する。その最初の一声が悠雅君。大きな声を張り上げて。
その次の出番は日本昔話」の歌に乗って、ちょん髷付けてステージいっぱいに飛び跳ねる遊戯。
本命は、年長さん全員で取り組む劇「猿蟹合戦」。配役は自分が選ぶのだそうで、彼は「ハチ」を希望したらしい。
「ブンブンブン、サルをこの針で刺してこらしめてやろう」。他にもいくつかのセリフも立ち回りも完璧に。
な~~んじゃ、何をやらせてもちゃんと出来るんじゃないか。
ということは、自分の中では完璧にできる自信があったようで、それを悟られるのが照れくさかったようだ。
かつては、ステージに上がるのに気後れして「足首が痛い」と駄々をこねたこともある。それ故に少し心配もしたのだが。
お神楽見物に始まって、相撲も野球も、一挙手一投足を観察する目の色が違うのはこれまでも見てきた。
年が明ければ4月には小学生となる。どんな成長を見せるのか、楽しみは広がる。
その分、幼稚園での活動の一つひとつが最後の行事になっていく。まだまだ応援団は続く。