0対0 延長タイブレークの末、京都国際高校優勝
優勝を逃し泣き崩れる準優勝 関東一校
「ああ 栄冠は君に輝く」大合唱で閉会式 一つの夏の終わりを告げる
連日の猛暑・酷暑、半端でない炎天下、試合途中にクーリングタイムを取り入れながら、投げ・打ち・走る。白球を追い求める球児の泥と汗にまみれた闘志がぶつかる、第106回夏の甲子園高校野球大会が、8月7日から始まった全日程を終了。栄冠は京都府代表京都国際高等学校に輝いた。
優勝戦にふさわしい白熱の好ゲームは、どちらも譲らず0対0で延長戦へ。大会規定による延長タイブレークの末、2対1で決着を見た。敗れた関東一校は涙にくれ、京都国際には笑顔が溢れた。当たり前と言えば当たり前。どちらかが勝ちどちらかが敗れる勝敗の世界。いつも見慣れた当たり前の光景ではあるが、やはりどちらにも勝たせてあげたい。そんなあり得ない衝動に駆られる。
それほどに、高校3年間の集大成としての必死さが伝わってくるところに、高校野球の魅力がある。
特に今年の場合高校野球を見るこの爺の目に、一段と厳しくも温かい見守る姿勢があったのを覚えている。何故なら。5人いる孫の中で唯一、初めて小中学校を通じて野球にいそしんだ孫君がいた。
中学3年の今年も2年生だった昨年もレギュラーをもらい、内野手とリリーフ投手の二刀流?で、県大会ベスト8に勝ち残り、惜しくもベスト4を逃したという経緯がある。だからひょっとしたら来年は高校球児としてユニホームを着るであろう夢を、追っかけ爺に見させてくれている。欲とは際限ないものである。
そして、人生は敗者復活戦から と言った人もいる。
田舎の小さな中学校卒業ていどの野球技量では、甲子園など夢のまた夢。そこまでを望むほど爺の目は節穴ではない。が、野球とは9人で戦う団体戦である。ピカイチ選手が1人2人いればそこそこに面白みはある。そんなバカな夢を、今年の甲子園が終わったばかりの今、チラッと(笑・笑)
身の程知らず以外の何物でもない。