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「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「虎口を跨いで」

2018年11月07日 | 家族・孫話

                                  

元気ジルシで人一倍動く山の神が、定期健診を受けた。
血液検査の数値が、これまで見たこともないほど異常に高く、赤字で記され、おまけに赤丸で囲んである。
食が細くてヤセッポチ。体重も信じられないほどか~~るい。それでも元気だけは十分にあった。

そんな日常であっただけにまさに青天の霹靂。健診結果一覧表を見せられて本人以上にこちらが驚いた。
こう見えても、衛生管理者の資格を持って、従業員1800人の健康管理を任せられる職場で5年半働いてき
た。血液検査の数値で、ある程度の病気発症予測はできる。但し、他人のではなく自分と身近な家族のものだ
けだが。

異常値の中でも、これはヤバイと思われる項目が目に留まった。そういえば最近、背中が痛い。お腹がしっく
りこない。食欲がない。などと訴える回数が多くなったことと考え合わせると、一瞬背筋が寒くなった。医師
の勧めもあって大至急であれこれ検査をした。CT画像の一カ所は特に入念なチェックをお願いした。

幸いなことに、不治の個所のガンではないことが分かった。こんな場合「虎口を脱する」というが、小生の場
合、『虎口を跨いだ』ような冷や汗感覚であった。でもこれで結果の全てが終わったわけではない。
「他にこの部分と、この合流する部分は、さらに詳細な画像が必要です。MRI検査をしてみましょう」と、
CT画像をもとに詳細な説明を受けた。来週初めに受信予約をとった。

虎口を跨いで片方の足は向こう側にある。でももう一方の足は虎の口の目の前である。なんとか食われないよ
うに「虎口を脱したい」と必死に願っている。普段気を付けているつもりでも、ひとたび目に見えぬところで
病に襲われると、無力で哀れな人間と化してしまう。

「10回目の祥月命日が近いので、ばあちゃんが淋しくなって迎えに来たのかねー」などと、そんな呑気な話
ではない。 

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