結局、この作品は生で合計4回見る事が出来て、そのうち1回は「東京宝塚劇場初観劇」のお友達もいて、色々説明や案内をしながら、舞台観て、キャトル行って、食事してお茶して・・の贅沢な事やってかえって来たのですが、お友達も大変喜んでくれて。
「礼真琴さんって本当にかっこいいわね」と言っていました。
公演ドリンクに公演デザート。そして姫がデコった写真を。
キャトルでは宙組の写真が新しくなっていて、何とも言えない気持ちになったんですけどね。
中盤、ちょっと疲れが見えた星組ですが、盛り返したようですね。
RRR
「RRR]のラストシーン、手を広げたラーマに抱き着くビームに涙しました。
無論アドリブにも感動。
今回、この作品で一番成長したのは暁千星ではないかと思います。
大劇場から見ていますけど、最初の方は冷徹さが目立っていました。
でも東京の千秋楽が近づくにつれて目の中に憂いが深く刻み込まれるようになり、自分の行動に対していつも葛藤しているような・・・つまり映画版のラーマが乗り移ったように見えました。
感情が豊かになってきたというか、それだけラーマの感情を身に着けるのは難しいのではないかと思います。
何と言っても、舞台ではラーマの過去は1回きりですから、そこらへんを観客に伝えるのは難しいですよね。
ビームの歌は毎回安定の素晴らしさで、この芝居の大部分は礼真琴の歌で持っていたと思います。
また、今回、ジェニーを演じた舞空瞳も可愛らしくいじらしいイギリス人で、衣装の素晴らしさも見ごたえがありました。
小桜ほのかの演技はまさにヴィランジュ。
あんなに小さくて可愛い娘役だったのに、ここまで大きくご成長されるとは。本当に感動です。目が離せないですね。
極美慎の明るさや軽さは重くなりがちな芝居に一服の清涼剤になっていました。
天飛華音も稀惺かずとも、今回は非常に頑張っていたし、楽しそうだったし。
あっちこっちで色々な役を演じていた天希ほまれは目立つ事この上なし。
シンガーの人達、そして水と炎のアンサンブルも絶賛したいです。素晴らしかった。
「ナートゥ」もラストのお祭りの音楽も、拍手が鳴りやまないので指揮者は大変だなと思いました。
私・・・最初はシータになりたいと思ったんですけど、今はマッリですよね。
だってビームにあんなに愛されて子守歌まで歌って貰って、ラストはペッタイヤにバッグハグして貰っていいなあって。
VIOLETOPIA
一回しかみない人にとっては、やっぱり不気味なショーという印象ですね。
私のお友達も「何でこんなに地味なの?宝塚ってもっと派手じゃないの?」って言ってまして、そうだよね~~~と。
でも、何度も見ると音楽が頭から離れない不思議な感じがします。
「指田珠子ってうつ病?」と聞いたのは姫。
やっぱりショーの終わりで「まがいもの」に対する悲しい歌を聞くと、どこまでも前向きになれない作者の思いみたいなものが入ってきますね。
千秋楽はお遊び一杯で、あっちでもこっちでも天華えまと大輝真琴がハグしてました。
ここでもやっぱり一番七変化を見せてくれたのは暁千星だと思います。
ラーマと白いドレスの女性が同一人物だなんて信じられない。しかも裏声も綺麗で。今まで暁は何度も女装してきました。
「A-en」の時はさすがにガタイが大きすぎるなと笑ったけど、本人的には一生懸命色気を出したつもり。
「グランドホテル」ではうーん・・・・「クルンテープ」で初めて「可愛い。足細い、長い」とびっくりして、「GuranCantante」では女性らしさをうまく表現。そこらそんじょの娘役より可愛いぞとなり、今回は妖しさ、色気、そして女王蜂のような気高さを身につけていました。
そうかと思えば、楽屋裏の持てない男子になったり、ロックスターになったりと、早着替え大変だね~~と思いつつ。すごいなあと感心してしまいました。
七変化と言えば小桜ほのかもそうで、芝居での悪女、二階席まで来てもそれを貫き通した凄さ。そしてショーでは綺麗な声とサーカスのシーンの声と使い分けが素晴らしく、今やどんな役でも来なさい状態で嬉しい。
退団者の挨拶、そして礼真琴の挨拶を聞いていると、すべての言葉を遺族に聞かせたいと思いました。
いや、そういう事も含めての言葉だと思っています。
天華に対して礼が「びしばし鍛えた」と言っていましたが、それは決してパワハラではなく、期待するからこそのものだったと。
週刊誌では芹香斗亜と天彩峰里が星組出身だから、そこが元凶というように書かれた事がありますが、星組のカラーというのはおせっかいな部分があるけど、決して見捨てないって所でしょうか。
紅ゆずるや礼真琴の退団者への言葉は、非常に細かく人を見ていたなと思います。そういう事が出来る環境があるという事ですね。
全ての総合芸術が宝塚歌劇なんだという事です。
こんな感動的な千秋楽があるからこそ、みんな通うしそれは亡くなったあの子も経験出来た筈なんですよ。
言われた事を全て「パワハラ」と本当にとらえていたかどうかわかりません。
あくまで親と弁護士が言ってる事だから。
でも、芸事の世界では自分以外はみんな仲間でありライバル。
破れる人と成功する人がいる世界です。
暁千星が2番手羽根を背負った時点で退団を選ぶ同期もいた・・・専科に行ってでも残りたいと思った人もいた。
よその舞台とは違う、濃厚な人間関係と「成長」を見るのが宝塚の面白さだと思います。
今回の「VIOLETOPIA」はトップと星組によって何とかうまく行きました。
指田さんには次回、きちんとセオリーを守りつつ個性のあるプラス思考のショーを作って欲しいです。
「あの不気味なショーを作っていた人がね~~成長したわ」と観客も思いたいので。
とにかく「世界で一番「ナートゥ」を踊ったみなさん。ご苦労様でした。
宝塚だけでなく観劇自体もうずいぶんご無沙汰なのですが『舞台!』というアンソロジーを読みました。
その中の『ダンス・デッサン』(雛倉さりえ)という作品に「ひとときの幻でもかまわない。救いたい。救われたい。そう願いながら、ひとびとは舞台の上や客席で、同じ物語をひととき生きる。それは虚しく、無為な、ゆえに何よりも愛しい生の幻想だ。」とあって、なんだか泣けてきました🥲🥲🥲
RRRファンの一家です。宝塚にはあまり馴染みはなくて、私よりもっと馴染みのない旦那が前々から楽しみにしていて、当日は家族で楽しめたので良かったです!
宝塚の作法がわからない、といいつつ…2部のショーはあまり意味がわからなかったので解説調べながらでしたが。でも最後の退団の方のご挨拶と、トップスターの方のお話はとても感動しちゃいました。旦那もなぜかうるうると(笑)
そして後日、ネットでジェニーの舞空瞳さんが退団されるとみて驚きました(泣)
内容の素晴らしさはふぶきさまの記事で書いてある通りです。
礼さんの、退団者のご挨拶と退団者に向ける言葉が素晴らしくて、この部分を聞けただけでも配信を観た価値がありました。