「あのー、注文の『インカの目覚め』では無くて、『インカの祈り』と言うのが届きました、
どうやら、『インカの目覚め』は品薄で入らないようです」と、JAの担当女性職員から電話。
「もう一度、販売元に聞いて、『インカの目覚め』が無かったらそれで良いよ」
と、相変わらず鷹揚なスベルべトーちゃんの返事。
結局その『インカの祈り』を10キロ購入することになり、配達されてきました。
種イモの10キロ入りの箱には8種類のジャガイモの品種名が印刷され、
その中身によって、赤の丸スタンプを押して表示するようになっている。
この『インカの祈り』はその印刷にも無い9番目の空枠に手書きで記入されていた。
鷹揚なスベルべとは言え、一応ネットで調べてはいました。
名前は調べた通りですね、別名の『北海98号』『インカルージュ』なんて見えます。
ま、初めて作る品種と言うことでも有り、それなりに期待は膨らみます。
でも、『インカのたたり』とか『インカののろい』だったら、
間近いなく断っていたでしょうね(笑)。
これは前にも一度紹介したけれど、注文し続けて三年目にして初めて手にした、
私にとっては幻のジャガイモ『インカのひとみ』です。
中までピンク色のジャガイモ『ノーザンルビー』も先日紹介済み。
これも紹介済みだけれど外皮は黒っぽく、中は鮮やかな紫色の、『シャドウクイーン』です。
これらに加え、先日は品薄と言われ、入荷が伸びていた『キタアカリ』と『メイクイーン』も入荷。
さて、最初に入荷した『男爵』『とうや』を加えると、合計8種類のジャガイモの種イモが勢ぞろい。
合計は120キロ、いや、130キロかな。
何ヘクタールも栽培する専業農家に比べたら、大人と赤ちゃんほどの差が有るけれど、
これでも、この地域では断トツの種イモの購入量でしょう。
ま、問題は価格ですね。
失礼ながら、価格競争ではいつもホームセンターに負けるJAさんも種ジャガイモでは負けない。
まして、ネットで価格を調べると珍しい『インカ系』など、目玉が飛び出る価格です。
それでも、零細農家の私にとっては大きな買い物。
付いてくる伝票はスベルべママには見せないでさっさと隠してしまいます。
ま、後でJAの預金通帳の引き落としでばれてしまうでしょうけれどもね(笑)。
昨日現在でまだ積雪は私の身の丈を越えています。
山の畑に行く農道もまだ除雪さえされていない。
そんなわけで、例年よりも立ち上がりは遅れているけれど仕方有りません。
『インカの祈り』では無いけれど、運を天に任せて豊作を祈ります。
今年の山の畑には、8種類のジャガイモが無事に豊作で収穫できるように。