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畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

災害と災難と

2012-04-27 05:12:08 | 暮らし

 雪が消え始めると、山肌は中越地震の崩壊跡がよりよく見えてくる。
右の建物「味の家 魚野川」さんの辺りから北に向かい激震ゾーンと呼ばれた、
より震度が強く、被害も大きかった地帯が始まっている。


 この急斜面も、峰の一部がまだ剥き出しになっているけれど、
あの、中越地震の震度七に近いと思われる揺れで崩れ落ち下の線路を埋め尽くしたのだった。

 正面の山頂から奥に向かい我が家の山の畑が始まるのだけれど、
そのあたりも山頂は崩れた跡をまだ見ることが出来ます。
けれども、間もなくこんな傷跡の斜面も草木の緑に覆われ、幸せそうな風景に変わります。

                                                   

 突然写真サイズが小さくなっちゃったけれども、中越地震発生翌日の光景です。


 これは昨年七月三十日の洪水の写真です。(味の家 魚野川 ガクさんより頂いた写真)
こんな風にわずか七年ほどの間に、この地域は大きな災害に二度も襲われてしまった。

 中越地震の前々年に92歳で亡くなった父は、明治43年生まれだったから、
その前、明治三十年にも記録されている、左(東側)から右(西側)の山の間が、
一面満水で湖のようになったと記されている大洪水にも遭わなかったことになる。

 「亡父は長生きしたけれども、こんな大きな災害を経験しなかった、
タイミングで、そんな風に運の良い人もいるんだなー」
なんて最近まで私は言っていた。

 しかし、最近ふと気付いた「でも、父はあんな悲惨な太平洋戦争を経験したのだったなー」なんて。
それに比べたら、大きな天災には遭遇したけれど、戦後に生まれ、そして戦争に巻き込まれずに、
今まで人生を送ってこられたことも、これも一つの大きな幸せには違いいない事だと。
コメント (8)
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