山頂に近いケーブルカーの駅の終点付近に立つ看板です。
標高をご覧ください、そう、あの「スカイツリー」と同じ634メートルの表記です。
神をも恐れぬ所業(と、私は思う)バブルじゃなかったバベルの塔と同じ高さなんですよ。
ここから再び足跡の少ない山頂の神社へと登り始めます。
眼下に弥彦村が見えます。
弥彦神社の奥の院の鳥居が見えてきました。
全員で神社の神様に参拝し、寺泊方面を望みます。
日本海も光るが、先輩たちのオツムも光る。これに私が加わると三光です。
向こうに見えるやや低い山が「国上山(くがみやま)」です。
良寛さんが住んだと言われるあの「五合庵」で知られる「国上寺(こくじょうじ)」でも知られ、
また、「雪割り草」の群生でも知られています。
一筋光る川は信濃川の水を分ける人工の川「大河津分水」です。
さて、そろそろ帰りの時間も気になります。急ぎましょう。
登ってきたコースとは異なる、別の尾根の急坂を下ります。
日本海に西日が差し始めて海が光る。
終点の駐車場近くに危ない橋が有りました。
木橋の板は朽ちて踏み抜きそうで、端の比較的強そうな部分を一人ずつ慎重に渡る。
この年になるとジョークも切実になって来て「遺影」をどう写す、なんて物騒な話題も。
「集合写真は有るけれど、一人でって写真は少ないからなー、今度から毎年写してもらおう」
「いや、何も亡くなった直前でなく、若い時の写真の方が良いな」とは私の言葉。
で、お亡くなりになったら、ひっそりと飾って下さいとこれはA4版にして先輩に進呈。
退職記念に一人で敢行された「越後三山単独日帰り縦走」などの驚異の記録を持つ先輩。
誰の追随も許さぬ、数々の山行記録をお持ちの正に「孤高の人」にふさわしいと思って狙ったショットでした。
でも、そんな驚異の記録を生んだ体力は一朝一夕にして出来るものではありません。
夜間勤務の空き時間に一晩中スクワットしていたとか、
新婚時代に奥さんが朝早く階段をトレーニングで上り下りする音で目覚めたとか、
今でも毎朝一時間余りのトレーニングを欠かさないとかのエピソードが語られています。
本当に嬉しかった、そんな鉄人夫妻の有難い誘いに乗り、素敵な一日が過ごせました。
健康に過ごせる日々に感謝しつつ帰宅しました。
帰宅すると、マックスが「どうして連れて行かなかったー、こりゃーワンワン」なんて吠えます。
当然、日課の朝の散歩は済ませていたが、すぐに夕方の散歩に出かけます。
結局、この日の携帯にセットした万歩計は三万歩近い数字になっていました。
(終り)