ホーム除雪の際に、跨線橋に迷い込み最後はガラス窓にぶつかって落ちた小鳥が居ました。
脳振とうでも起こしたようで、先輩がひっくり返った姿のものを掌に入れてきた。
受け取った私の掌の中で、ぐったりとはしているが、足の指はしっかりと私の指をつかむ。
最初は一見して「シジュウカラ」かと思ったけれども、少し小型で「コガラ」のようです。
急な降雪に驚き、そして餌を探し求めて迷い込んだのでしょうね。
安心して眠っているかのようにも見えます。
背中を見ると淡い色が見事な変化を見せています。
自然、神様がくれた芸術的な色彩変化ですね。
座布団の上にそっと置いて、ホームの除雪に戻りました。
でも、再び休憩室に帰って来ると元気を取り戻していて椅子の下に入ってしまいました。
探し出して、クモの巣などで汚れた羽を綺麗にして表に連れ出します。
表に出るとたちまち私の掌から舞いあがり、電線に止まろうとしたけれども上手く行かず、
向こう側のホームの上に着地しました。
そして、ホームの上で「北野武」さんみたいに、首をかきこきと回してみたり、
お礼をするかのように、頭を前後に動かしたりしながらやがて飛び立ちました。
急激な天候異変、降雪に戸惑ったのは人間ばかりでは無かったようでした。
雪国で暮らすのは、人間も動物たちも大変です。
人間も、動物たちも自分では生まれる場所を選ばれないのですからねー。
思わず我と我が身に小鳥の運命を重ねて考えたスベルべでした。