妻が「一度行ってみたい」と前から言っていた『もみじ園』に行きました。
日付は忘れたけれども、十二月に入って間もない冷たい雨の日のことです。
残念と言おうか、当然とでも言おうかこの時期に紅葉しているもみじは少ない。
ほとんど落葉の終わった中で、小道を相合傘で歩きます。
来年こそは紅葉の盛りに見たいものと思うけれども、秋の繁忙期に出かけるのは難しい。
畑仕事に追われる日常の悲しさですね。
『もみじ園』の一角に洒落た平屋建ての建物が有る。
魚沼に比べたら降雪の少ないこの土地ならではの構造です。
大地主か大富豪がお茶を楽しんだという風な趣です。
昔は個人所有であり、優雅な時を楽しむ粋人が居たと言うことでしょうか。
最後になったけれども種明かし。『もみじ園』の説明です。
昔は、とんでもない富豪が存在したのですね。
でも、今よりも苦しい暮らしを続けなければならない庶民もまた多かった時代だったのでしょう。
貧乏人で卑しいスベルべは、豪奢な暮らしの影の部分をどうしても考えてしまうのです。