畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

藁仕事

2012-12-17 05:11:13 | 暮らし

 昨日は寒い中、朝八時集合で神社に飾るしめ縄を作りました。
先ずは、「藁をすぐる」事から始めます。
これは「しび」と呼ぶ、柔らかくて弱い部分を指先で掻き落とすのです。 


 次に藁を槌で叩いて柔らかくします。
藁全体に柔らかさ、しなやかさを与えて加工しやすくするための仕事。


 しめ縄は三本の縄を撚り合わせて太くします。
まず、日本を撚り合わせ次に残りの一本を合わせる方法も有ります。


 三人で力一杯撚り合わせ、一人が藁を少しずつ手渡し太さが一定になるように調整。
神社の当番は村を七班に分けて年毎に交代しまますから七年に一度の仕事になる。
さすがに七年前の仕事を覚えている人は少ない。そのため私は前の写真を参考のために揃えています。


 見事なしめ縄の出来上がり。
毎年出来具合は違うけれど、今年は中々の出来栄えです。


 積った雪の中で、出来上がったばかりのしめ縄を鳥居に飾る。


 めでたく新年を迎える準備が整った次第です。

 藁仕事をしているとやはり昔話に花が咲く。
先に選り取った「しび」と言う柔らかな部分を使った「藁蒲団」と言うものも有りました。
羽毛布団の羽毛の代わりに藁を使う、チープシックで身体に優しい自然のたまもの。

 そして、その「しび」や藁そのものをゴム長靴の中敷きとして使ったりしました。
どうしても貧しかった時代の事をみんなが思い出すようですね。

 「脱原発・卒原発も良いけれど、時代を戻してあの時代の暮らしをするということ」とはスベルべの発言。
豊かで便利になった暮らしを捨て去り、昔の暮らしに戻す覚悟を持っているのか甚だ疑問。

 自慢じゃないけれど、我が家なんてテレビも冷蔵庫もボイラーも世間一般よりも遅かったなー。
なーに、常に人よりも十年も違う、時代遅れの暮らしをしていたって事ですよ。
今でも私は時代が逆戻りしてもなんとかやっていける自信も有るつもりです。

 今回の総選挙も終り、劇的な変化を遂げたけれども当選した皆さん、公約を忘れないでね。
ま、私の投票した人は落選したし、比例区なんて『なし』と書いてきました。

 どの当選者にも、どの政党にも期待なんてしていません。
いずれにせよ、結果は国民の責任でもあると思うし、今の日本が変わるとも思わない。
「景気を回復」「福祉を充実」「原発に頼らない」ま、「眉に唾して騙されないようにしようっと」
コメント
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