畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

「山びこ学校」が届きました。

2013-03-09 17:13:59 | 暮らし

 冬で時間が取れたことから「星寛治」さんの『農から明日を読む』を再読し、
そしてその本に関係した農業人、いや、文筆家の本へと走ってしまった。


 勿論、これも以前に求めていた『「耕す教育」の時代』も再読。


 土とともに生きて50年ー。
土を耕すことは心を耕すこと!
こんな金言をもっと早く知っていたら、私の人生も変わったかも知れないなー。 


 星さんの著書に名前が見えた「佐藤藤三郎」さんの本も絶対に読まなければならないと思った。
まず、取り寄せたのは前にも紹介した『ずぶんのあだまで考えろ』です。


 ネットブックも中々商売上手。こんな本も上手に勧める。
でも、この本がまた面白い。私の後に読んだ妻も大喜びでした。
この農の三巨人の文章は、誇張や気負いも無く淡々とした名文で恐れ入りました。


 順不同になっちゃったけれど『山びこ学校』よりも先に手に入り読んでしまった。
細かな活字で老眼のスベルべには読みにくい本でも有りました。


 でも、本当に有る意味25歳と言う年齢が『山びこ学校』の延長のような、
大人になっているけれど、田舎の暮らしが、素直な筆致で描かれています。


 そして、本日届いた待望の『山びこ学校』。
うーん、やはりというか涙なしでは読めない内容でした。

 彼らが生きて、そして書いた昭和24年辺りからの生活は、私の幼いころの暮らしとも重なる。
十分な治療も受けられずに若くして、子供の事などを心配しつつ逝ってしまった母の思いが辛い。
小柄な体で、朝から晩まで働いていた私の母の姿にどうしてもダブって見えてしまうのです。

 今の繁栄、栄華の社会は一日にしてなったのでは無くて、
こんな苦しい暮らしの末に築かれたものだと言うことを多少でも今の若い人にも知ってもらいたい。
年寄りの愚痴でも無いけれど、つい、そんな事を考えてしまう今の私です。
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初春山!(その8)

2013-03-09 08:39:59 | 自然

 凍った雪の表面はガラスくずを播いたかのようにきらきらと光る。
山の畑に別れを告げて家路に着く事にします。


 杉木立が作る陰影の中を歩きます。
でも、春の気配と共にスギ花粉も心配になります。


 帰り道は上ってきたコースを変え、夏場の農道を歩きます。
向こうに見える二階建ての建物で雪の深さがお分かり頂けるかと思います。


 越後三山が畑越しに光る。


 マックスも鼻歌が出そう。
気分よく、あっちへふらふら、こっちへふらふらと。


 雪原に立つ棒は、畑の位置を知るための鉄パイプです。
機械で除雪するにも、消雪剤を播くにしても畑の位置が分からなくては話しにもなりませんから。

                     (続く)
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初春山!(その7)

2013-03-09 05:54:06 | 自然

 山の端から駅前通り、そして我が家を見ます。
グリーンの屋根が我が家ですから、お訪ねの際は目印にどうぞ(笑)。


 「農天市場」を見ます。上の青いラインは「魚野川」道路は国道17号線。
あの結構大きな建物もまだすっぽりと雪の中。国道を走る自動車でも雪の深さが分かります。


 遥か彼方の山の上に見える集落は長岡市「木沢集落」です。
この山よりも上に見えるから標高は300メートルを越えているのではないでしょうか。


 魚野川をまたぐ「宇賀地橋」が見えます。
今年も橋の下手、手前下側は雪の捨て場になり、早くからダンプカーが行き交わす。


 向こうに雪で輝く「権現堂山」。
村々のあちらこちらに除雪で出来た大きな雪の山が出来ているのが見えます。


 小出、湯之谷方面を望みます。奥はなだらかな稜線の「未丈ヶ岳」。
手前に見える斜面で、この山の険しさがお分かり頂けるでしょう。


 徐々に陽も高くなり、マックスの影も心もち短く感じられます。
さて、足元の雪が解け柔らかくなる前に家に向かうことにしましょうか。

                       (続く)
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