冬で時間が取れたことから「星寛治」さんの『農から明日を読む』を再読し、
そしてその本に関係した農業人、いや、文筆家の本へと走ってしまった。
勿論、これも以前に求めていた『「耕す教育」の時代』も再読。
土とともに生きて50年ー。
土を耕すことは心を耕すこと!
こんな金言をもっと早く知っていたら、私の人生も変わったかも知れないなー。
星さんの著書に名前が見えた「佐藤藤三郎」さんの本も絶対に読まなければならないと思った。
まず、取り寄せたのは前にも紹介した『ずぶんのあだまで考えろ』です。
ネットブックも中々商売上手。こんな本も上手に勧める。
でも、この本がまた面白い。私の後に読んだ妻も大喜びでした。
この農の三巨人の文章は、誇張や気負いも無く淡々とした名文で恐れ入りました。
順不同になっちゃったけれど『山びこ学校』よりも先に手に入り読んでしまった。
細かな活字で老眼のスベルべには読みにくい本でも有りました。
でも、本当に有る意味25歳と言う年齢が『山びこ学校』の延長のような、
大人になっているけれど、田舎の暮らしが、素直な筆致で描かれています。
そして、本日届いた待望の『山びこ学校』。
うーん、やはりというか涙なしでは読めない内容でした。
彼らが生きて、そして書いた昭和24年辺りからの生活は、私の幼いころの暮らしとも重なる。
十分な治療も受けられずに若くして、子供の事などを心配しつつ逝ってしまった母の思いが辛い。
小柄な体で、朝から晩まで働いていた私の母の姿にどうしてもダブって見えてしまうのです。
今の繁栄、栄華の社会は一日にしてなったのでは無くて、
こんな苦しい暮らしの末に築かれたものだと言うことを多少でも今の若い人にも知ってもらいたい。
年寄りの愚痴でも無いけれど、つい、そんな事を考えてしまう今の私です。