前夜天気予報で、朝の散歩は再び雪の山の畑へと決めた。
今は日の出時刻は6時丁度だと言う。少し出発が遅れてしまったぞ、さー先を急ごう。
前日は新雪が5センチほど積もり、天候は良くても凍み渡りが出来るか少し心配だった。
でも、新雪の下はしっかりとしていて、持参したスノーシューも出番は無し。
そして、動物たちの足跡が新雪にくっきりと刻まれると言う自然観察には絶好の朝となった。
マックスも二回目の雪山行きとなって、前回よりも張り切って歩く。
いや、張り切り過ぎて若いころのように、動物たちの足跡を追って行方をくらますことしきり。
この辺りは、タヌキや野ウサギの足跡が無数に交錯するところ。
大きな沢の入り口で、餌になる植物も早く顔を出す条件にも恵まれているのかも知れない。
黄砂で雪が汚れることも心配だったけれど、真っ白な新雪が覆い隠してくれた。
急斜面をスノーシューを肩にして登る。
急げ!陽が昇る前に見晴らしの良い所まで。
呼吸を荒くしながらも、斜面にステップを切りながら先へと急ぐ。
さー、素晴らしい日の出が私たちを待っているぞ。
(続く)