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畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

92年前の尾瀬紀行(その6)

2023-08-11 08:33:25 | 登山
    五十年前の尾瀬紀行(その6)

 さてこれからが大変、道のような道はない。只見川の川辺に沿って上り始めた。右岸から左岸に渡る橋もない。暫く進むと山毛欅の大木が流木になって、橋の形よろしく左岸に架かっていた。長さは凡そ十間はあるかと思われた。それを橋にして向こう岸に渡るという具合で、余程天候に恵まれないと危険此の上なし。

 幸いに桜井儀八郎氏が一、二回通ったことがあるというので、それが頼みで約三里の道を背丈の笹を分け、千古斧鉞を入れない山毛欅林、済々と天を覆う許り、この大木が所々倒れて行く手を塞いでいる。此の障害物一本越すのに十数分はかかるという始末。茲で熊にでも出られては大変、何となく薄気味が悪くなった。
 幸いに大勢の集団であった為、出ることもなくがやがやと賑やかな音がするので熊よけには適当、熊は斯うした音には避けて近寄らぬ習性があるそうだ。

 私は昨夜のぶざまな様子とは打って変わって、今日は終始先頭グループで桜井氏と一緒だった。暫く行くと。五十米程の前面に、白い丸い異様のものが木の間に揺れ動いてこっちに近づいて来る。
 これには驚いた。流石の桜井氏もたまげて、二人は傍の笹薮に身を潜めてじっと見入った。漸く近づいて来て二度びっくり仰天、思わず「オー」と声をはずませて、大きくうなった。後方部隊の連中も此の物音に何事かと急いで近寄ってきた。

 三度びっくり、それは何と妙齢の女性が而もハイヒールの靴に白い日傘という出で立ち、それに寄り添うように登山姿の男と二人連れ、所もあろうに秘境銀山の而も三条の滝の近くである。

            (続く)

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大干ばつの朝仕事

2023-08-11 04:16:22 | 

 経験したことの無いような暑さが続きます。朝から雲一つ見えない空。
平成6年も同じように雨が降らなかったけれど、気温はきっと今年の方が高い。
 あの年は、樹齢数10年と思われる立ち木さえ枯れた。
そして、当時は請負会社に出向中で、現場第一線で監督作業。唇まで日焼けしました。

 梅雨明け以来、雨らしい雨は全く降っていません。
それでも大豆、早生種の「湯上り娘」は健気に実を膨らませる。

 邪魔になる根は切り取って集積し軽トラへ。
粒々に見えるのは大豆類独特の根粒菌。これで、空気中の窒素を取り込むのですね。

 軽トラには400ℓのローリータンクとエンジンポンプ。
朝夕、畑に向かう前に、300ℓほどの水を汲み入れ、着いたらまず潅水です。

 毎日の潅水作業は、発熱した日に一日休んだのみです。
ナス類を収穫。上の紫色のナスはイタリアナスの「ヴィオレッタ・デ・フィレンツェ」。
 その下には山本ナスが入っています。他にはズッキーニとピーマン類を収穫。
この日は、久しぶりのスズキチさんの仕入れ日。張り切って収穫した「湯上り娘」は枝付きで10キロありました。
コメント (2)
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