畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

92年前の尾瀬紀行(10)

2023-08-19 11:48:08 | 登山
   50年前の尾瀬紀行(10)

 中田代に入ると、数知れぬ池塘や、小川の辺に大葉の毛せん苔や太さ指程のトクサが一米余に伸びて、平地には見れない珍しいものだ。原一面に日光キスゲが真っ盛り、遅れているあやめの花もきれいだ。チングルマ草など、珍しい草花は数えきれない。当時でもこれ等の高山植物の保護に相当力を入れ、監視員が時折巡視して盗む者が見つかれば注意し、悪質の者は処罰していた。このようにしてねこの自然保護が今日に引き継がれているので、何と言っても日本で著名の高山植物の宝庫というのも過言ではない。

 私は尾瀬が好きだ。静かで美しい自然が殆ど損なわれていない。広々とした湿原に数知れない池塘や四周の山々、尾瀬沼、沼尻川、白樺、ダテカンバの林、楢の古木等、之等が自然の中に尾瀬の中に創り出している。景観は概ね女性的で飽かぬ眺めは、五十年後の今日でも私の脳裏にはっきりと映って離れない。倅や孫達が尾瀬から帰ってくると、又しても話し出して楽しんでいる。
        (続く)
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当世畑事情

2023-08-19 05:13:21 | 
 昨日の朝です。朝日を写したついでに広域農道脇の畑も。
昨年秋、この畑の持ち主が思いがけないところで軽トラを脱輪し助けたのでした。
 少し変だと思ったら、どうも認知症が始まっていたようで、今年は畑も手付かず。
畑は一年手抜きして、耕さなかったら御覧の通りですね。ただの草むらと化しています。

 左の青々として背丈の高い草はアカザです。昨年秋には野沢菜が作られていた。
大きくなると杖代わりにもなるというだけあり、あっという間に大木です。
 手前の赤い草は、オオアレチノギクかな、これも成長は早い。
これも大きくなり、根もしっかりと張るのでここまで大きくなると抜くのも大変。

 これは草ではありません。畑の持ち主は珍しく親子での専業農家。
栽培用の山菜「ウルイ」の親株ですが、水不作で真っ赤に枯れています。

 ここだけは青々として見えます。先日も紹介した飼料用トウモロコシです。
デントコーンと言う種類らしいが、草にも負けない生命力。この日照りの中で種蒔きをしたら出芽しました。
 こんな逞しい作物が、直接人間が食べられる種類だったら人類の救世主です。
軽トラで移動しながらの畑の風景でした。どの世界も同じですが農業も後継者難。
畑が原野と化すのにもそんなに時間はかからないのかもしれない。もちろん我が家も含めてだから切なくなります。
コメント (4)
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