畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

何かが足りない

2015-06-21 04:14:47 | 暮らし

 マックスが旅立って三日。
毎日何時も気にかかる存在がいなくなり、今度こそゆっくり眠れるかと思ったらそうでも無い。

 昨日も、今朝も四時前には目覚めて、ふとマックスの事を考えて眠れない。
マックスによって身に着いた習慣はなかなか取れそうにも有りません。



 山の畑で汗を流していても、ふとマックスを思い出し。
風で揺れて音をたてる、木々の葉や雑草の茂みの音にマックスが顔を出さないかなんてふと眼をやります。

 時間とともに悲しみは薄れてくれるものとは思うけれども今は一種の腑抜け状態。
何をやっても、もう一つ力が入らない、気が乗らない状態です。



 ほぼ、寝たきりになったマックスに山の畑の空気を吸わせに連れて行った光景。
マックスにも最後の山の畑になってしまいました。

 ペットと人間の関係なんて、人間の自己満足、独りよがりの部分が大きいかもしれません。
傍から見てどうだったかは別として、マックスとスベルべはべたべたとした付き合いでは無かった。

 結構冷めたところのあるマックスは、持って生まれたリーダー気質であり、
リーダーとしてのスベルべには渋々と主従関係を築いていたのかもしれません。

 猫で有り、犬で有り何時でもペットが傍にいる暮らしのスベルべでした。
でも、今の自分の年齢を考えたら、次のペットと言うことは、その責任から考えられません。

 一緒に暮らした猫たちや、犬達の締めくくりとしてのマックスとの暮らしでした。
ペット達との思い出とともにこれからの人生を過ごしていこうかと思っています。
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祝いリフォーム完成!

2015-06-20 04:32:35 | 山菜

 大々的なリフォームとは言っても、外壁の張り替えが主だったが仕事が終りに近づいた。
一ケ月近い大工事で有ったが、仕上げ段階に入っている。



 外壁の張り替えのついでに、窓枠の木の部分も塗装。
換気扇のフードも交換したり、ま、全面的な化粧直しってところでしょう。

 これで、内部と住んでいる家主、住人までリフォームで来たら最高ですが(笑)。
終の棲家の最終的リフォーム、大修繕も高床式住宅の地下の天井にウレタンの吹きつけもして終わります。



 ところで、リフォーム完成間近と言う事でお祝いに来てくれたお客さんがいた。
地下に入り巣作りをしたがっていたが、天井の工事が有るため入り口のシャッターを閉めていた。



 なんと、張り替えが終わった外壁、しかも玄関の戸の真上に巣作りを始めたのです。
職人さんは何回か落として、拭いていましたがツバメたちは中々諦めません。

 スベルべは職人さんに「仕事に差支えなかったら作らせてあげて下さい」と頼んだ。
働き者のツバメたちはあっという間に新居を完成させ、卵を産んだようにも見える。

 新聞にも投稿し採用されたが、最近のツバメたちはご難続き。
新築の家が汚れると言って進入を拒む人間や、悪知恵を付けたカラスに襲われたりと苦労続き。

 スベルべは隣の家に幾つも巣を作っているツバメたちの、警戒音の鳴き声に気付くとその原因のカラスを追う。
そのために、歩道の縁石状に投石用の石を並べているほどなのです。

 利口もののツバメたちは、工事中で人の出入りが有るとカラスも来ないと考えたのでしょう。
我が家を訪れるお客さんには「頭上注意」と言う事で我慢してもらいましょう。

 私たちは極力、地下から出入りするように努めています。
リフォームの完成祝いにきてくれた小さなお客さんが子育てを終えるまで見守るつもりです。
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連載24『山女』

2015-06-19 04:28:08 | 暮らし


   山女

 家のすぐ近くの、飛び越せるような小さな川にも、
山から流れ出す清冽な水に山女、鰍が健気に生息していた。

 家から歩いて三十分程の山際に、畑が少しあり、母の畑仕事の手伝いと言うより遊びに、
釣り竿を担いでついて行った。
実はその畑から少し上ったところに砂防堰堤があり、水の落ち際が深く、白く水が泡立っていて、
そこには形のよい山女がひそんでいることを、何かの折に見つけていたのである。

 蚯蚓をつけ、堰堤の上からそっと泡際に入れると、竿先に山女独特の当たりがあり、竿先がしなう。
ぶるぶると身を震わせ、回りの空気も一瞬にして変えるような、
見事なパーマークと言われる模様を見せながら上がって来る。

 畑仕事が終わり、家に山女を持ち帰り母が塩焼きにする。
当時は普通の食べ物であり、有難いとも思わずに食べていた。

 後年のある日の事、小出の居酒屋の品書きに山女の塩焼きを見つけ懐かしさに頼んだが、
旨さと共にその値段にも驚いた。
でも、驚くような小さな川に住んでいた山女たちも今は全く姿を消してしまった。

 川そのものが、自然を愛する人には悪評の三面コンクリート張りになり、山女どころか、
鰍さえ一匹も姿を見せてくれることは無くなってしまった。
 しかも、その後の新幹線工事に拠り川の水は抜け落ちてしまい、水量の少ない小川となった。
鮭さえ登って来たという伝承を残す川も変わり果ててしまった




 「まだ、その後覚えたものやら、山菜の話は続けられます。
しかし、今回からは目先を変えて「釣り」シリーズへと移行します。」
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マックスは今朝旅立ちました

2015-06-18 18:27:14 | マックス
 
マックスが今朝6時55分に「ミミお母さん」や兄弟たちが待つ、あの世へと旅立ちました。
今朝は、鳴き声はしなかったけれども3時に目覚め、マックスを見に行きました。

 一昨日あたりから食べ物は口にしなくなり、大好きなアイスクリームも少しなめるだけでした。
昨日からは水も呑むしぐさをするだけで飲まなくなっていたのです。

 3時に起きて見に行った際も、水をスプーンで口に持って行っても口を少し動かすだけ。
心配しながらも再び就寝し、四時半頃に起き出し、ブログをアップして畑へ。

 その時も、呼吸は荒く、大きくお腹をな見た出せては居ましたが規則的な呼吸でした。
しかし、一仕事を終えて帰宅し、マックスのところに行くと様子が少し変わっています。

 身体を撫でながら、声を掛け続けましたが数呼吸、大きく息をし首をもたげて口を開きます。
まるで、スベルべに何か言いたいような素振りをし、そして首をがくりと落として呼吸は終わりました。

 マックスは、義理堅くスベルべトーちゃんが畑から帰るのを待っていたかのように息絶えたのです。
大の字に開いた、前脚を横に揃え、寝せて上げます。

 8時になるのを待って、火葬場や市役所に連絡を入れます。
もちろん、マックスの旅立ちは二人の娘にもすぐにメールで連絡しましたが。

 火葬は予約で時刻指定。朝一にお願いしようかも思いましたが、娘が二人とも来ると言う事で午後に変更。
13時からの予約で、自動車の後ろに毛布を敷いて乗せ火葬場に向かいます。

 体重によって料金が異なるとの事で、毛布のまま秤に載せると体重は10キロ。
何時もは16キロの偉丈夫なマックスも一年と言う長い患いで骨と皮に痩せてしまっていたのです。

係員により、火葬台に乗せられ、両手を合わせてお別れをします。
二時半に、会議のために帰った娘を除いた三人でお骨を拾い上げに行ってきました。

 随分立派な骨箱で、骨格の良かったマックスでさえ三分の一にも満たなかったなー。
軽い、軽いお骨になったマックスと帰宅しました。

 仏壇と言う訳にも行かないので、床の間に休んでもらっています。
お盆か何かの際に、山の畑の片隅に埋葬しようかと思っています。



 今まで、可愛がって下さった皆様、そしてマックスの記事に暖かいコメントをくださった皆様。
本当に長い間のお付き合い、ありがとうございました。

 スベルべの育て方がそうしたのか、飼い主スベルべに似てしまったのか野生児のマックスでした。
決して紳士では無かったけれども、「白州次郎」の遺言がぴったりでしょう。

 『葬式無用 戒名不要』のマックスです。
マックスのトーちゃんに似た性格からの本ワンの遺言で「献花ご供物の儀は固くお断り」申し上げます。

 何時の日か、あーあんな犬と馬鹿な飼い主のコンビがいたっけ。
なんて思いだして頂けたらそれだけで幸せこの上なしです。

 テレビのメジャーデビューの話も、雑誌出演の話もお話が有った時は遅すぎましたね。
でも、ケーブルテレビには随分数多く出演し、芋を掘る姿も残してくれました。

 マックスは泣き虫トーちゃんが泣かないようにと、十分な介護をさせてくれました。
お世話になった獣医さんや、その他の人に挨拶をした際に、ふと思い出して涙が滲んだりはしましたが。

 マックス、トーちゃんは大丈夫だよ、何時までもめそめそなんてしないからな。
お前との思い出と、一人と一匹で遊んでいた記憶とともにトーちゃんは生きていくよ。

 また、あの世と言うものが有ったなら、飼い主とペットで出会おうではないか。
マックス、しばらくの辛抱だぞ、ミミお母さん、兄弟たちと遊びながら待っていておくれ。
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ズッキーニの収穫が始まった

2015-06-18 04:41:11 | 野菜

 畑でスベルべよりも早くから働く者がいる。
蜜蜂がせっせとお仕事、いやズッキーニの花の蜜を求めて食事中かな。



 大きく成長したズッキーニの株には幾つもの花が咲く。
初めはおませ菜雌花だけで、未受粉果だったが追いかけて咲き始めた雄花で形も整ってきました。



 ほら、立派なズッキーニでしょう。
緑種に加え、昨日からは黄色種も収穫が始まっています。



 緑種は100本植える予定で、段階を付け次々と植えています。
交配をしないために少し離れた場所に黄色種が20本ほど植えられています。



 植えたばかりの緑種「ブラックトスカ」で、もう少しで植え付けがすべて完了します。
一昨日からはスーパーにも出荷を始めたけれども昨日の朝見ると売れ残っていた。

 どうも、食べ方を知らないお客さんが多いようです。
いえ、店長と会話すると肝心のその店長さんも知らない様子。

 昨夜は急遽食べ方の説明ポップを作成。
こんな美味しい「ズッキーニ」も食べ方次第。数種類の食べ方を書きましたよ。
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