平成の大修理とでも言うべき、家の修繕工事が始まった。
新築してから25年。外壁にかなりの傷みが見られるようになったからです。
時期的には致し方の無い工程では有ったけれども可哀そうだったのはツバメ達。
外壁のみならず、先年の水害で壊れた地下の天井も修繕する事となり、ツバメたちを泣く泣くシャットアウトしたのです。
いたたまれない気持ちを昼休みの休憩時間に文章にして地方紙にメール送信。
間も無く掲載されましたが、なんと題名は変更されていましたね。
掲載要綱に、発言要旨は変えないが字数等の制限で変更する事も有ります。
と、あるから致し方ないのかも知れないが、変えたら掲載前に連絡くらい欲しいですね。
ちなみに全国紙に掲載された時は、電話で確認が入り、ゲラ刷りがメールに添付されてきた。
その時は、さすがに全国紙は地方紙の編集との大きな違いを感じたものでした。
以下投稿原稿で、変更されたのは題名で「ツバメの生息環境を守りたい」だったかな。
「ツバメたちに謝りたい」
つがいのツバメが、我が家の高床式の地下の天井部分に巣を作りたくて、
朝からシャッターを開けるのを待っている。
でも、気付いた時点でシャッターは締め切りとしてしまった。
実は近々先年の豪雨の被害で剥げ落ちた天井の修復工事が始まるのです。
我が家には、嬉しい事に何年にもわたり何組ものツバメが巣作りをして子育てし、
南の国へと帰っていたのでした。
ところが、昨年鋭く鳴き交わし警戒するツバメたちに気が付いて見上げると、
カラスの襲撃に対する鳴き声だったのです。
悪知恵のあるカラスは、高い屋根の軒下の巣まで襲い、下に落としていたのでした。
それからは、軒下の何時もの場所には絶対に巣作りをしないようになったのです。
そんな彼らが知恵を絞り、蛇にもカラスにも襲われない場所として我が家の地下を選んでくれたのに、
それを拒否するのは本当に断腸の思いです。
ツバメたちは、トタンぶき屋根が多くなったため住処を失ったスズメ達にも巣を奪われそうになったりと、
災難続きです。あの小さな体で何千キロもの彼方から飛来する大切で可愛らしい来客たちです。
家が、子ツバメ達の糞で汚れることを嫌うのか、玄関先に障害物を下げたりする人も見かけます。
ツバメは幸運を運んでくると言う言い伝えさえ有ります。
どうか、皆で遠来の小さなお客を大切にしようでは有りませんか。