畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

お、「あのみのり」に実が付いたぞ!

2015-06-17 04:44:27 | 野菜

 左の葉の大きな茄子が、ナスではもっとも糖度が高いと言われている「あのみのり」。
他の野菜と同じに、自分で種を播いて育てたけれども成長が著しい。

 花が咲き、早い株では小さな実さえ見えてきた。
別名「サラダナス」とも呼ばれるほど美味しいと言いますから楽しみですねー。



 ここはイタリアの極旨ナスとも呼ばれる「ヴィオレッタ・デ・フィレンツェ」の畝。
とうとう合計118本も植えてしまった。もっとも予定は120本でしたけれどもね。

 丹念に見回り、ナスには欠かせない芽掻きをしていて、虫の糞に気が付いた。
幹に小さな穴を開け、入りこんだ害虫がいるようで、針金で穴を突いて虫を探した。

 無農薬栽培の限界かもしれませんね。
今日は根元に虫よけとして、石灰を播こうかとも考えています。



 苗を購入された皆さんよりも遅れているけれども「新スーヨー」と言う品種のキュウリ。
まだ、これから植える苗さえ有るけれども、開き直って人よりも遅いタイミングでの出荷も視野に。



 これは「食用ホウズキ」です。
堆肥、窒素分が多すぎたのか、巨大な樹形に育っていますが、実も見え始めています。



 最初に植えたズッキーニが収穫適期を迎えています。
段階的に植え付けをして、目標の100本までもう少しです。

 今朝は、少し離れた畝に植えてある黄色種「ゴールドトスカ」も初収穫できるでしょう。
植え続けている苗が有る一方、収穫も始まって多忙さは治まる気配も無し。



 あまりにも忙し過ぎてカメラを構える暇も無かったが、トマトに覆い、ビニールの屋根を掛けました。
二畝、80本分に長い屋根を掛けたのです。

 そして、その仕事が終盤にかかった頃、従兄弟から酒のお誘い。
断る理由も無く、屋根掛けが終わると、スベルべママに言い訳をしつついそいそと出かけたのでした。



 ほら、簡易温室の中ではまだ出番を待つ野菜の苗がこんなに有りますよ。
「ズッキーニ」に「キュウリ」に「モロヘイヤ」に「蔓有りインゲン」に「ガーリックチャイブ」も見えます。



 真ん中奥は「オクラ」で、丸と5角の二種類が有ります。
「ヴィオレッタ・デ・フィレンツェ」も残っているけれども、予備として残しておきましょうか。

 右には掻き取った芽を挿し木したトマトも見えます。
枯れたトマトの補充用ですが、これも根付いて来たようです。

 今朝も注文が入っているし、残ったらスーパーに出荷します。
従兄弟たちと大分盛大に呑んだけれども、百姓の悲しい性で早くも目覚めたスベルべでした。
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「アグレッティ」を食べて見る

2015-06-16 04:44:23 | 食べ物

 気候が栽培条件に合わないのか、土の作り方が合わないのか成長の遅い「アグレッティ」です。
でも、なんとか摘めるだけの長さまで成長したので、娘の帰宅に合わせて試食することに。



 見た目は「オカヒジキ」にそっくりですが、太さが全く違います。
種子の入っていた箱には、もっと長く伸びた写真が有りましたが。



 こちらが、「オカヒジキ」ですが、大きさを比べる対象物が無いと全く同じですね。
同じ平畝に植えてあるので、目印が無いと間違いそうになるほどです。



 さー、茹でて見ましたよ。お味の方は如何でしょうか。
スベルべママと娘の感想はね「なんだか青臭くてオカヒジキよりも不味い」なんて愛想のない言葉(笑)。

 そう、スベルべとしても少し変わった味では有るけれど、オカヒジキよりも繊細さに欠ける味。
分からないけれども、西洋人、イタリア人と日本人の違いほどかな(笑)。

 「ローマっ子はこれが市場に並ぶと春が来たと感じる」なんて宣伝文にやられちゃったかな。
どうも、単純なスベルべは宣伝コピーに乗っかり易いですねー(大笑)。



 口直しでも無いけれども、我が家のズッキーニに塩を振って焼いたもの。
受粉が上手くいっていない奇形果で、立派なものは商品として売り、こんな物を私たちは食べます。

 ま、漁師さんが良い魚は市場に出荷し、自分たちは雑魚を食べるようなもの。
なーに、新鮮だったら、これでも十分に美味しいのですから。



 スベルべママが、夕方ぎりぎりまで働き、大急ぎで作った一品。
まだ、昨年のジャガイモが使えて、それを使った「ポテサラ」です。



 これも採り立ての赤タマネギを刻んだだけの物。
でもねー、これがまた甘くってねー、ついさっき畑から引き抜いて来たんだものー。



 朝早くから、夕方遅くまで働き、買い物に出かける時間も無い。
娘が帰宅すると言うので買い物を頼んだら、親の栄養補給を考えたらしい「焼肉セット」でした。



 そして、このサラダも畑から採って来たばかりのレタス類にドレッシングを掛けただけの物。
ま、畑で直接食べるような新鮮さですから不味かろう筈も無し。

 娘の職場での悩み話などを聞いたり、東京に行って来た話を聞いたり・・・。
頷きながらビールから、ウイスキーの水割りに移行する優しいスベルべトーちゃんでした(大笑)。


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「ジュンベリー採り」で蜂の武蔵にやられたー

2015-06-15 04:42:53 | 暮らし

 「ジュンベリー」の名前の通り、今年も6月になり実が色づいて来た。
ジュンベリーを待っていたのはスベルべ夫婦だけでは無くて小鳥たちも同じこと。



 近くで草取りをしていたスベルべママから緊急指令。
「トーちゃん、鳥が来て食べちゃう、採ってー」なんて。



 ほら、美味しそうでしょう、小鳥たちには最高の御馳走ですよ。
「カケス」なんて、美味しさが嬉しくて、黙って食べていられなく「ギャーギャー」と騒ぐ。



 赤黒く熟した実も美味しいけれども、熟す一歩手前の赤い実も酸味に満ちて美味しい。
小鳥たちに存分に食べさせてあげたいけれど、そうもいかない。待っているケーキ屋さんもいるからね。



 おっとっとー、小さいながらスベルべトーちゃんを威嚇する生き物が。
アシナガ蜂の一種だと思うが小型では有る。でも刺されたら一大事。



 蜂を避けつつ、採り続けていたら一瞬バランスが崩れた。
園芸用三脚の脚一本に体重がかかり、傾いたと思った瞬間にぐらりと傾き転倒。



 一瞬事態が呑みこめないままに風景はぐるりと回転。
草むらの中に倒れ、背中の息が止まるような痛さに寝たままで立ち上がれない。

 「トーちゃん!どうしたの!」の声にようやく返事をし、手探りをすると三脚の一本足の上に落ちていた。
したたかに左背中を打ったのだが、幸い骨には異常は無さそう。

 畑仕事で鍛えた、ゴリラのように発達した背筋が大切な脊髄を守ってくれたようだった。
それでも痛みをこらえてその後、山の畑に行き、ニンジンの畝作りとさつま芋植え。

 夕食に平気な顔をして晩酌を呑むとさすがにどっと疲れと痛さが。
這うようにして風呂に入り、上がって滅多に張らない湿布を背中に張ってもらって就寝。

 過去にも、胸を強打した経験が有り、その時は翌朝傷みで布団から立ち上がれなかった。
でも、今朝は3時にマックスに起こされたけれども、なんとか起きられた。

 その後ひと眠りして、周囲の明るさに再び目覚めました。
さて、畑に行って「ジュンベリー」と「オカヒジキ」と「ズッキーニ」の収穫を急ごうか。
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良い日旅立ち?いえ畝立て!

2015-06-14 04:17:18 | 

 昔、年配の俳優がモデルの「フルムーン旅行」のキャンペーンが有った。
その頃は、自分たち夫婦には「フルムーン」の年齢なんて遠い先の事に思えた。

 でも、あっという間にその年齢を越え何年か前にはそのキャンペーンに乗り旅もした。
そして今、とんでもない合計年齢になりつつも、畑仕事に励む日々。

 身体なんて、年老いても継続は力なりでなんとか使えるもの。
と、言うのが実感で若い頃よりも能率的に仕事を消化する日々。

 この日も、一日で夫婦だけで7~800本のさつま芋を植える畝が出来た。
数字があいまいなのは、三角の畑で、畝の長さが徐々に変わっていくからです。



 藪の向こうからは急斜面が始まり、我が家が見える場所。
手前の土の黒っぽい所は、「畝立てポチ」を動かしたところ。

 目印に引いた線に従い「畝立てポチ」で粗く畝立て。
次に平鍬で成形して畝の形が、完成すると透明マルチシートを張って出来上がり。



 二人の仕事も慣れてくると、お互いに手順が飲み込め効率的に動ける。
と、言うことは全く手を休めることなく、畝を延々と作り続けると言う事でも有る。

 スベルべトーちゃんが最後のマルチへの土掛けをしている間にスベルべカーちゃんは苗を植えた。
向こうには、お務めを終えた「畝立てポチ」と軽トラに乗るスベルべカーちゃんの姿。



 「良い日旅立ち」なんてロマンチックな話では無く、「良い日畝立て」でした(笑)。
だって、待望の雨が降り畝作りには最適な土の湿り気の日でしたからね。旅立ちでは無くて畝立て(大笑)。



 さて、昨日の午前は下の畑と山の畑をトラクターで往復し耕した。
一度耕した畑が猛烈に雑草に覆われ、さつま芋の最後の畝立ても、枝豆の場所再度耕さなければならなかった。

 そして、午後。まだ少し湿り気のあるうちにニンジン用の畝立てがしたくて山の畑へ。
「私、何をしたら良い?」なんてスベルべママは、畑に到着し畝立てポチでジャガイモへの土寄せ。

 そう、我が家のスベルべカーちゃんは「畝立てポチ」や「草刈り機」なんて平気で使いこなします。
ついでに、亭主も上手に使いこなします(大笑)。

 ニンジンの畝も8本も出来たし、さて今日の仕事は終わり。マックスも心配だし帰ろうと思った。
しかし、「トーちゃん、お願い」なんて言葉で、「畝立てポチ」の後の平鍬での仕上げ。

 最後は、腰がふらつき息も絶え絶えと言う感じで仕事を終えると、6時を知らせるチャイムの音。
ミレーの絵画「晩鐘」のように、神に感謝する間も無く、あたふたと家路を急ぐ軽トラでした。


 
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中学生諸君、君たちが植えたジャガイモの今だぞ

2015-06-13 04:02:01 | 野菜

 東京の中学生諸君、君たちの植えたジャガイモの今の姿をお見せしよう。
なんだか、他のジャガイモの品種に比べて育ちが遅い。

 ま、君たちと同じで本格的に大人になるのはこれからって事かな(笑)。
専門的に言うと「低発芽性」と言う性質で、中々発芽しないのが特徴。

 君たちと同じって言うのは、これからが肝心。
これからの手入れと、自分の意志?で無限の将来、成長を見せてくれるのだぞ。



 ま、これは標準的な成長を見せている「ノーザンルビー」と「シャドウクイーン」だ。
前者は中まで鮮やかなピンク色、そして「シャドウクイーン」なんてまっ黒なほどに濃い紫色だぞ。



 これは早生種の「キタアカリ」だ。荷崩れし易いのが欠点だけれども甘くてポテサラにぴったりだぞ。
ま、早熟なだけに食欲旺盛でね、肥料を他の種類よりも多く使わなければならないのが欠点かな。



 この真っ白な花を見せるジャガイモは「とうや」だぞ。
色が黄色みの強い品種で、味も濃く感じられると思う万能のジャガイモだ。



 「とうや」の向こうにはやや晩生の「北海コガネ」が見えて、その向こうがさつま芋の畝だ。
うーん、この場所の畝で1000本のさつま芋を植えられるのかな。



 この日も、梅雨入り前で山の畑の上には青空が広がっていた。
出来る事ならば、植えてくれた君たちと一緒に収穫、掘り上げ作業をしたいものだ。

 今年の雨が少なくて、気温の寒暖差が大きかった年はきっと味の良い、ジャガイモになるだろう。
掘り上げたばかりの新じゃがを茹でて、薄皮を剥いて塩を少し振るだけで十分に美味しい。

 ま、洒落たら熱々のジャガイモにバターを添える「ジャガバタ」も有るけれどもな。
やはり、農業体験とは言っても植えるだけでは片手おちってもの。収穫の喜びって格別何だぞ。

 物事は「起承転結」で、植え付けて、収穫してこそ全ての事が理解できるってもの。
どうだ、家出じゃうまくないけれども、こっそりと集団で来て、美味しいジャガイモを食べないか。

 なーに、中学生だろ、君たちだけで何処にだった行けるし、来れるさ。
スベルべオジサンなんて、中学生の時は一人で大冒険の旅さえしていたんだぞ。
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