畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

倚りかからず

2022-01-28 05:14:47 | 暮らし

 これも、テレビを見て欲しくなり欲しくなった。

いや、前に買ったことがあったと、書棚を探すが見つからない。

 どうも、娘に進呈してしまったようだ。娘は家にあるよ、なんて言う。

ま、良い本だから娘からは取り上げずに、もう一冊と手配したのだった。

 

 コロナ禍の今だからこそ、なおさらこころに染み入る言葉の数々。

「ふーん、何年も前から今の事が分かっていたみたい」なんて連れ合いはつぶやく。

 

 書棚では、この本を見つけた。この中に詩「倚りかからず」は収録されていない。

変わりに、茨木のり子さんの他の詩人たちの詩なども並んでいる。詩って良いなー。

心が洗われる思い。かく生きたいものですが、俗人スベルベには無理でしょうか。

 

   「倚りかからず」

もはや

できあいの思想には倚りかかりたくない

もはや

できあいの宗教には倚りかかりたくない

もはや

できあいの学問には倚りかかりたくない

もはや

いかなる権威にも倚りかかりたくない

ながく生きて

心底学んだのはそれぐらい

じぶんの耳目

じぶんの二本足のみで立っていて

なに不都合のことやある

倚りかかるとすれば

それは

椅子の背もたれだけ

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見えない真犯人は?

2022-01-27 04:44:43 | 暮らし

 テレビでチラッと目にした文言を頼りにネットで検索した。

見つけましたこの本を。「魚はなぜ減った?見えない真犯人を追う」です。

 スベルベが何回も警鐘を鳴らしている、ネオニコチノイド系農薬に関する研究です。

著者の山室真澄東大大学院教授は、湖岸環境、水質、気候、植生などを丹念に調査。

 

 平成5年(1993年)の、ネオニコチノイド系農薬の使用開始時期と、

「宍道湖」に豊富に住んでいた、ウナギとワカサギが全滅した時期がピタリと一致する。

 これは、水田に使われたネオニコチノイド系農薬が河川を通して宍道湖に流入。

その結果、魚たちの餌となる動物性プランクトン、エビ・蟹の甲殻類、ゴカイなどの底生動物、

 これらが全滅し、餌が無くなったウナギとワカサギは生きることが出来なくなった。

この研究は月刊誌「つり人」に7回にわたり連載されたもので、本はそのまとめです。

 

 どうして、「つり人」と言うどう考えてもマイナーな雑誌に掲載されたのでしょう。

それは、釣り人=水辺、に関わる人たちが実感として、変化に気づいていたからでしょう。

 立派だと感心させられるのは、このつり人社の編集人、山室教授が述べた言葉。

この研究が、うわべだけで独り歩きし「農薬=悪」と言う、ことになることは望んでいないという事。

 私たちは、いや国もJAも農薬会社も、別な安全な農薬(例えば微生物農薬)などの研究、開発を進めなければならない。

残念ながら、今の我が国の行政、役所は国民の安全などあまり真剣に考えてはいないように思える。

 ネオニコチノイド系農薬の使用基準、いえ、他の農薬も含めて外国よりも緩い場合がほとんど。

そして、怖いのは厚労省は、その農薬の食品における残留濃度も諸外国よりも高く設定している。

 国の役所、農薬メーカー、JAの関係は「鉄のトライアングル」とも呼ばれる強固な関係。

お互いが持ちつ持たれつの利害関係で成り立っているのです。この点に関して我が国は後進国です。

私たちは、農薬について学び、そして実践する必要があります。将来にわたって悔恨を残さないためにも。

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連載261「ヘアスタイル」(その3終わり)

2022-01-26 12:30:34 | 暮らし

     ヘアスタイル(その3終わり)

 何とか丸刈りに耐えられると判断し、以降は自家床屋で家内の電気バリカンに頼ることとなった。短期で床屋さんでの待ち時間などが我慢できなかったことも自家床屋に頼る原因でした。

 忘れられないのは、丸刈りで出席した、六十五歳時の同級会です。同級生の女性たちからは「触ってみてもいいー」なんて言われたりした。特に親しい仲の同級生が私の頭を見て「やられた」と一言。彼も丸刈りにしたかったらしいのだが、私に先を越されて諦めた様子だった。残念ながら、その友人も丸刈りにしないまま、あの世へ旅立ってしまった。あの世で願い通りに丸めているのかな。 

 今や定着、認知された我が丸刈り頭です。でもね、頭全体とは言いませんが、まだまだ伸ばしたら結構髪の毛の総量は多いのですからね。いえ、ホントですって。

         (終わり)

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連載261「ヘアスタイル」(その2)

2022-01-25 05:24:28 | 暮らし

    ヘアスタイル(その2)

 その七三分けも今考えると清潔感に欠けるようなロン毛も人並みにしていましたから、今のロン毛、茶髪を笑えないかもしれない。

 四十歳半ば、いやもう少し長かったかな。今それを言うと笑われそうですが、当時は剛毛の厚毛で、床屋さんでは必ず「スキバサミ」で仕上げてもらっていました。髪が多過ぎで鬱陶しくて大変だった。なんて、今では幻、冗談の世界です。

 還暦の同級会では、薄くなりつつあったとはいえ、まだ七三分けにも耐えられる髪の量。でも、その頃から夢中になりはまり込んだ農業、畑仕事で汗を流すことになると、長髪が邪魔になり、ヘアスタイルどころの話ではなくなる。 

 そこで、思い切って丸刈りの短髪にすることにした。一度は試しに床屋さんで刈ってもらった。

    (続く)

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屋根と落雪がつながった

2022-01-24 04:40:48 | 暮らし

 一昨日は雪は降らなかったがそれでも仕事はある。

駅舎から滑り落ちた雪が、積もりに積もって屋根と繋がってしまったのです。

 

 雪の晴れ間にこの大量の雪を片付けましょう。

まだ、屋根に雪は残っているので、その雪の落下で埋まらないようにと慎重に掘る。

 

 掘って下に落とした雪は相棒が小型除雪機で吹き飛ばす。

雪の山は、スノーダンプと言う道具で、崩しては下に落とすのです。

 

 下の雪の山を崩しているうちに、残っていた屋根の雪も無事落下。

春までにはこんな仕事も、何回かしなければなりません。これは民家とて同じこと。

 自然落下式の屋根から落ちる雪の量は膨大なものになります。

除雪機で飛ばしたり、地下水で溶かしたり。春までこんな仕事も続けなければなりません。

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