如月行 母は自殺 極潰しの父親は 事あるごとに 行を折檻し 女や賭け事に狂って 借金を作り 返済できなくなると・・・
行が漸く心の交流を無器用ながらも始め 愛情を抱いていた祖父を 遺産目当てに殺した
それを知った時 行少年の中で何かが弾けた 彼は・・・・・大切な祖父を殺した父の存在を許せなかった
父と息子
この関係が 物語の本筋の陰に存在します
こうあって欲しい父親を得られなかった息子 息子を国家権力に奪われた父
様々な男達の思いを包んで 物語は進みます
川は海へつながる
そうして海は何もかも受け止めて 浄化します
あくせく じたばたする人間達へ 希望を失わず生きること 再生が命さえあればできることを 教えてくれるのです