犬公方・五代将軍綱吉から代替わりし江島生島事件の前までの時代が描かれている
よしなが版「大奥」では 疾病により男子が死に数が減り 苦肉の策として 女性が世の中を動かす
吉原や岡場所にいるのも男性だ
将軍は女という男女逆転の世界
全くとんでもない設定なのだが 「読ませる」
逆転社会でも 女の哀しさも 男の凛々しさも矜持もきちんと描かれている
実に巧みに
いずれ徳川の世が終わるまで描かれるのか 何処で筆ならぬペンが措かれるのでしょうか
２７歳には死ぬ運命にある一族の最後の一人カサンドラは彼女の命を狙う集団に襲われた時 不思議な雰囲気を湛える男ウルフに救われた
彼もまた望まぬ呪いのかかった身であった
いにしえの神々のいさかいの為に始まった終わりなき戦い
ウルフとカサンドラにある悪戯がなされ 二人は分かち難く結び付いていく
ダークハンター・シリーズ第四作
ダークファンタジー・ロマンスと名付けましょうか
シリーズはまだまだ続くようです
初恋のアシュビー伯爵は戦争で顔までも負傷し館に閉じこもって世捨て人のように暮らしている
兄の親友をイザベルは少女の頃から愛してきた
彼女は自分が関わる慈善事業に事寄せ 伯爵と会おうとする
アシュビーにとってもイザベルは大切な存在だった
アシュビーの傷ついた自分の外見への負い目
イザベルの若いゆえに考えが足りないところ
また財産目当ての求婚者
イザベルの友人の恋
あれこれ絡むが 伯爵のイザベルを妻にしたいという熱望が報われる
イザベルの双子の妹達が それぞれに楽しい
イザベルの幸せを第一に考える母親と兄
ヒストリカル・ロマンス
ヒーローは過去には放蕩者
勇敢な軍人にして 愛する女性の幸せに心を砕く男性です
海に取り残された嵐は どうにか島のような場所にたどり着く
一方 嵐がいないことに気づいた舟の仲間達は 嵐を探すうちに不思議な船を見つけ 探検に出掛ける
近未来 様々な事情で文明が滅んだ世界を背負うべく託された青少年達が危険と 遭遇しつつ生き延びようとする
掲載雑誌を変えながら続いてきたシリーズですが またもや掲載雑誌が休刊になったとか
続きはどうなるやら心配です
妖狐のまだ名前のない時代に遡っての物語
しかし悲劇の雰囲気漂います
平家に源氏が負ける時代が舞台ですから