万能鑑定士Qの事件簿VI (角川文庫) | |
松岡 圭祐 | |
角川書店(角川グループパブリッシング) |
人の欲と助かりたいという気持 そして虚栄
人の心を操り騙す若き美女・雨森華蓮
彼女を逮捕する為に万能鑑定士Qの女主人・凜田莉子は警察に協力を要請される
その為に小笠原の勤務先も協力 莉子の名前は世に出る
万能鑑定士
この名前は雨森の目にもとまり 莉子に泊りがけの仕事を依頼してきた
だがそれはー逆に莉子の気持もどんよりさせる「仕事」の連続で
莉子は華蓮の狙いが読めない
莉子の他にも呼ばれていた鑑定を仕事とする人間たち
口論ばかりしている華蓮の手下の二人の女
物語の後半 莉子は華蓮がやろうとしていることに気付く
そこから鮮やかな逆転
莉子は華蓮に猫のヨゾラを託される
莉子と出会ったことで華蓮は善に目覚める
そして「天使」と人に言われる行為をする
人は元来 善なのか それとも
出会った人間 そのタイミング
どちらにも変化する そうした生き物
心の有りよう
莉子は人を善なる生き物とする心の持ち主であるのか
改心・・・・・