本の表紙の内容紹介文より
「殺人事件の濡れ衣を着せられた警部・高頭冴子。
自分の無実を証明できる目撃者の少年を連れて逃げ続ける彼女に、逆転の目はあるのか?!」
「県警内部、全員敵?!」
「どんでん返しの帝王が贈る、息もつかせぬノンストップ・ミステリー」
裏表紙から
「千葉県警の警察官が殺された。
捜査にあたるのは、県警捜査一課で検挙率トップの班を率いる警部・高頭冴子。
陰で<アマゾネス>と呼ばれる彼女は、事件の目撃者である八歳の少年・御堂猛から話を聞くことに。
そこで猛が犯人だと示したのは、意外な人物だった・・・・・。」
「この少年はとんでもないものを目撃している。
下手をすれば千葉県警が根こそぎ吹っ飛ぶような爆弾だ。」
児童養護施設<光の子>では園長の息子が子供達を虐待している
園長の息子ゆえに職員も止められず
猛は入院している母に会いに行こうと施設を脱走するも 男が銃で射殺されるのを見た
保護された警察で猛は犯人の男が誰なのかを知る
殺人事件を担当した高頭冴子はことの重大さと猛の身の危険を考えるも 犯人側は冴子こそ犯人と身柄の拘束に走る
やむなく子連れ逃避行を始める冴子
冴子の部下も取調べという痛めつけを受けていた
悪辣な男達 しかも彼等は警察官
冴子は家族持ちの身分は暴力団員という男を巻き込み大阪へ
冴子達を助けてくれるのは 社会的弱者と呼ばれる人々
何かの理由で世間からはじきだされマトモな住む場所もないが ある種の仁義とまっとうさは持っている
孤立無援・・・
自分達の立場を護る為なら無実の人間を罪に落とし 組織の権力を利用して自分達は悪事のしほうだい
誰を犠牲にしてもかまわない
その罪が暴露されそうになれば そうしようとする奴を葬ればいい 殺せばいい
そうした連中との戦い
護り抜かれた男の子・猛は護ってくれた冴子と再び会う為に 冴子と同じ警察官になることを生きる目標とする
中山七里さん 作風が拡がった
そんな印象を持ちました