夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

櫛木理宇著「鵜頭川村事件」 (文春文庫)

2021-12-16 15:18:58 | 本と雑誌

 

 

すい臓がんで亡くなった妻の墓参り先で土砂崩れがあり 岩森明は鵜頭川村を出られなくなる

村は小作農から会社を興し他の人々を雇用する側の矢萩一族が幅をきかせていたが

続く大雨からの土砂崩れにより 村が外界から閉ざされたことで

終戦後の日本にも似た状況になった

農業に従事し食べ物を持つ家

商品ある商家の身内以外への売り渋り

井戸のある家が強くなる

停電 断水

殺人事件も起きているが 誰も捜査できない

犯人と疑われているのは乱暴者の矢萩大助

彼の父親は矢萩工業の社長

雇用主たる社長にさからえない村人たち

不甲斐ない大人を見ている子供達

かねて自分の境遇に不満ある若者は 他の青少年を扇動し自警団をつくる

岩森が幼い娘の愛子と共に身を寄せている亡き妻の親戚の家では

男尊女卑

嫁は下からもらうがいいーと息子の前でもうそぶく男が家長として専横

たえていた息子が遂に怒りを爆発させたのは 自分の妻を父親が強姦しようとしたから

不便さに不満溢れる村

人間関係も崩れていく

操られた若者達の暴発

乱れ崩れる人々のなかで友情を失わない若者二人

 

娘を守ろうとする岩森は死闘を

 

漸く外部からの救助がー

 

ここで物語は終ります

 

その後の登場人物たちの暮らしも気になりますが

あのまま 村で暮らし続けられたか

 

それとも出ていったのか

 

好色 陰湿なモノ

罪はそれらにありました

自分達さえよければ

他者を害しても 踏みにじっても

その醜さを憎み呪い

村に縛り付けられていた魂は・・・・・

 

 

解説はミステリ書評家の村上貴史さん


高杉良著「辞表」 (新潮文庫)

2021-12-15 13:45:13 | 本と雑誌

 

 

「エリートの脱藩」

「社長の遺志」

「人事部長の進退」

「エリートの反乱」

「社長、解任さる」

 

昭和の時代に書かれた作品です

解説は著者のご子息

 

現実に起きた事柄をモデルにした作品もあるとか

人と人の関係

人を陥れようとする人間

敢えて自分は引いて他の人間をたてようとする人間

 

相手を妬み足をひっぱらんとする人間

 

快男児もいれば 唾棄すべき裏表ある人物もいる

 

年号が幾つ変われど 人の本性はそう変化しないものかも


ぐだぐだ日曜日

2021-12-12 17:30:50 | 子供のこと身辺雑記

下準備しておけば簡単な料理は多い

味噌汁の具材を切っておく

唐揚げならタレに漬けておけば揚げるだけ

鶏肉に塩胡椒・カレー粉をまぶし 砂糖・味醂・醤油・酒を混ぜたタレに漬けておく

揚げる前に片栗粉をまぶして

 

平行して味噌汁を仕上げる

味噌汁の出汁はいりこと鰹節

具は人参・サツマイモ・しめじ・薄揚げ

 

揚げたカタクチイワシに砂糖・水飴・醤油 ・黒胡麻をからめただけ

田作りもどき

 

せこく割引になっていたパンを買ってきてフレンチトーストに

溶いた卵・牛乳・バニラエッセンス・シナモントースト・砂糖を混ぜた液に一晩漬けておきます

あとは焼くだけ

 

 

先日 ホームセンターで見つけた入浴剤

金粉入りがめでたいのでお正月用にしようかなと

 

 

そして年賀状は まだ書き終わっていない・・;

これから頑張ろうっと?!

なんか集中できませぬ

 


お昼ご飯にラーメン

2021-12-11 13:52:39 | 子供のこと身辺雑記

姑の家に行って仏壇用のお花とお供えを置いて てくてくお墓まで行って戻ってから他の用事も済ませがてら帰宅したら

出掛けていた長男も帰宅していました

昼食は食べて来ていないーというので

ううん これから作るのもーーーーと思って「ラーメンでも食べにいく?」と声をかけたら 付き合いのいい長男

すぐにお出掛け服に着替えて

 

昨日 姑の支払いで通った道路沿いに見つけた「ここだったんだ」というラーメン屋さんへ

(先日 信号待ちの時に前に停車していたトラックにそこのお店のラーメンの写真が大きく!あったんです)

 

店おすすめ京ラーメンを注文しました

屋台のラーメンというのもあって迷ったんですが まずは王道?!をと

 

テイクアウトに焼き飯と焼き餃子も

どうやらラーメンも持ち帰りできるようです

 

昨日は出たついでに用事をまとめて片付けてしまおうと

長男を駅まで送る

姑の家へと向かう道筋にある駅前のポストに葉書投函

食料品買う

ホームセンターに寄る

主人のおかずを姑の家まで届ける

姑の支払いで銀行から振り込み

週明けの月曜日と火曜日に来られる植木屋さんのお弁当手配

バイパスに乗って姑がお世話になっている薬局へ

同じく姑がかかっている歯科医さんへの支払い

同じく姑がかかっている病院への支払い

帰り道 神棚用の榊なども買いにお店へ

 

そして今日は昨日は時間が足りなかった主人の方のお墓掃除を

 

さあて 今日はこれから少しゆっくりするのだわ

テーブルの上には「書くだけ」になった年賀はがきが数日前から置いてある

新しく買ってきた筆ペンも試し書きまではすませた

ずっと「明日送り」にしてきた

そろそろ仕上げねばーとは 思っているのだけれど


「カムカムエブリバデイ Part1」 (NHK出版)

2021-12-09 08:57:34 | 本と雑誌

 

NHK朝ドラ

ヒロイン安子は大正14年生まれ

私の亡き父と同じです

父はずっと昭和と同じ年でした

年号が変わってからは西暦(大正14年は西暦だと1925年)で トシを計算したり・笑ーいささか面倒になりました

 

今日は村雨辰剛さん演じる米軍将校のロバート・ローズウッドとの場面が続きました

稔を思い出し泣き出す安子にロバートがハンカチを差し出すシーンも

かつての稔と安子のやりとりが思い起こされます

 

ロバートが買った花を女性(たぶん奥様か恋人 しかも亡くなっているのかも?)の写真に供えるように置く場面も

 

ロバートの安子に向ける優しい視線に稔さん味を感じました

役者挑戦 村雨さん(帰化される前はスウェーデン人 日本で庭師になられました)頑張っておられます

 

本にあるあらすじは第三週までと その後のあらすじが少し

登場人物紹介と演じる俳優さんの言葉

 

なかでも面白かったのが安子の親友の水田きぬ(演じるのは小野花梨さん)の父で豆腐屋さんの水田卯平役の浅越ゴエさんの言葉

「この役に決まってから 毎日 豆乳を飲んでいます

今年の豆乳消費量は 僕の人生の中でいちばん多い

それが役づくりに役立っているかは分かりませんが 僕の血となり肉となっているはずです(笑)」

 

ーそこ?!ーと思いました

 

あと娘役の小野花梨さんの豆腐作りの作業がとても上手で手際がいいと褒めておられました

 

 

安子の亡き夫の稔さんの父親の雉真千吉を演じる段田安則さん

「撮影中 稔役の松村(北斗)くんの横顔に思わず見とれてしまいました

鼻筋がとてもきれいだなと(笑)」

なんて言葉も残しておられます

 

段田安則さんは 「和田家の男たち」では 実にはじけた

祖父役を演じておられ 役柄も姿も全然違って・・・

この振り幅よ~~~などと思ってしまいます

 

ドラマの美術のこと 出て来るお菓子のこと

このドラマが始まってから和菓子を買いに行くことが増えています

ぜんざいを作ったり とにかく小豆が食べたくなるんです

 

ラジオの英会話

このドラマの時代について

 

二代目ヒロインの名前のもとにもなったルイ・アームストロングのこと

 

じっくり読みたい内容です

 

そして「カムカムエブリバデイ Part2」は2022年1月発売予定だそうです

 

 


伊岡瞬著「もしも俺たちが天使なら」 (幻冬舎文庫)

2021-12-08 22:40:46 | 本と雑誌

 

谷川涼一 顔はいい・・・詐欺師

 

松岡捷 喧嘩上等 身長185cm イケメン 事情あって15の年に実家を飛びだし十年

 

染井義信 離婚した妻子あり 元刑事 

 

気が付けば谷川の「仕事」の手伝いをするようになっていた松岡

松岡は再会した血の繋がらない妹に受けた相談で 谷川の助力を頼む

松岡の家は葡萄農園

そこの手伝いに入った青木を 松岡の妹は疑っていた

このままだと全部とられそうな気がするのだと

 

動き始めた谷川は運転中の車に投石され車は大破

自身も入院する

やられっぱなしでは終われない

事故の現場で谷川を救った染井

彼は松岡を案じる女性から 松岡の生家に近づく谷川の狙いを探ってほしいと頼まれていた

 

伝説の詐欺師グループからの重なる脅し

 

我慢できず動いた松岡は敵の一味にとらえられ

 

対決に乗り込んできた谷川は ある事に気付いていて

 

 

解説は書評家・ブックライターの日野淳さん

 

 

詐欺師が出てくる話はコン・ゲームも多いのですが

今回 谷川はまるで幸せ配達人のような働きをします

詐欺師なのに義理堅いというか

自分が恩に思う相手にはーということですが

自分のこと 個人的なことは殆ど話さない谷川が物語の終盤近く 少し自分の生い立ちについて話します

十代で両親を喪った少年が どう生きぬいてきたのか

「師匠」と呼べる人間がいたにしても

 

それはまた別な物語となるのでしょうけれど

 

 


花  花  

2021-12-08 22:22:53 | 子供のこと身辺雑記

 

 

料理本にあったレシピを真似して作りました

鶏むね肉を細長く切り 塩胡椒まぶして ウスターソースと醤油が1:1のタレに漬けて暫く置き

薄力粉・溶き卵・パン粉と順につけて揚げる

 

誕生日が近いってことで長男が買ってきてくれたポインセチア

 

こちらは叔父から

神戸の叔父は毎年 花を贈ってくれます

花が似合うトシでもありませんが とても嬉しいです

 


花開き 庭に明かりを くれるよう

2021-12-07 20:56:08 | 子供のこと身辺雑記

10月くらいからずっと咲き続けてくれている山茶花のハシモトシボリ

 

それで品種は違えど同じ山茶花 蕾はあるのにまだ咲かないのかなーなどと思っていた大和富士

12月に入ってやっと咲いてくれました

そして立寒も蕾はあるけれど まだ咲いてくれません

 

蕾を見つけると 開くまでずっと咲くのが楽しみで

 

最初の花が咲いてくれると

わ!咲いた咲いたとやたら嬉しくなります

 

 

友人から届いたラ・フランス

まずは仏壇にお供えです


ラーメン 食べたくなりました

2021-12-06 16:25:34 | 子供のこと身辺雑記

姑の好きなはちみつ梅 それに日用必需品を届けての帰り道

信号待ちで前の車さん

ラーメンの写真があって とっても美味しそう~~~~~

祇園ラーメンとか京都とか みやびとか

そんな文字も読めて

そのおいしそうなラーメンのあるお店は何処にありますか?

そう尋ねられるものなら 尋ねたかった・笑


重松清著「どんまい」 (講談社文庫)

2021-12-04 19:40:20 | 本と雑誌

 

 

夫が浮気しての離婚 遠藤から旧姓の三上に戻った洋子 娘の香織との二人暮らしが始まる

別れた夫が慰謝料と養育費を振り込んでくれるものの仕事もなかなか決まらない

将来への不安はたっぷり

目に入ったのは草野球のメンバー募集ポスター

「わたし 水原勇気になりたかったんだ」と思い出す

 

漫画のヒロイン

女のこだから野球なんてもってのほか

反対されて野球部には入れない

だけどソフトボール部に入るのも何かに負けたようで嫌だった

 

小学生の頃は野球得意だったのだ

 

娘に呆れられながら草野球始めることを決意

けれど電話番号を見に再びポスターの前に行くとガタイの良い青年が!

性別も年齢も問わないはずーとカントクを押し切り 娘の香織と共にそのチームへ

ちぐさ台カープ

カントクは広島県出身

広島カープを応援し続けたファン

原爆で家族を喪い 結婚した妻も被爆者でもう此の世にはいない

キャプテンの田村も広島出身

老いた両親が広島で暮らしている

介護の問題も抱えている

 

 

エースのヨシヒコは苦労知らず 金持ちのボンボンで傲慢な性格ゆえに中学で同じ野球部だった人間からは嫌われ恨まれている

現役のプロ投手と同じ野球部だった将大は 試合での選択を悔やみつつ それでも野球を続けたい

今度は楽しめる野球を 野球が好きだという気持を大切に

 

香織と同級生の沢松は野球がうまかったゆえにーーーイジメにあって野球部を退部

人間不信となり無口になった

 

かつて送りバントの達人だったウズマキは フルスイングする快感を味わいたくて

 

両親と同居がネックか見合いしても断られ続けている男

 

単身赴任の孤独を草野球で忘れられた男

 

それぞれクセあるメンバー

いつしか一つにまとまり それぞれへの理解も深め 良いチームになっていく

しかし終わりはある

 

カントクが故郷で入院

他のメンバーにも生活の変化が訪れる

 

人生の転機は色々な形でやってくる

それでも それでも どんまい どんまい

大丈夫 きっと大丈夫だから

 

著者自身のあとがきによれば

「ドンマイ」は和製英語

「ああ かまわないよ」「気にしないから どうぞ」

それが 日本ではいつしか「気にするな」「大丈夫」と励ます言葉になったと

 

私が学生時代 試合などで誰かがミス(へま)しても 大丈夫 へっちゃらよーなんて意味で「どんまい」と使っていたように思う

挽回できるよーって意味で

 

本当に人生しんどいことも多いけれど うわって思うこともあるけれど

自分に「どんまい」

大丈夫 人生終わったわけじゃないから

まだまだ続くからーなんて励ましの言葉かけつつ 明日に向かって生きていけたらー

 

 

さてさて ちぐさ台カープ

個性的なチームとの対戦があるのですが

中でも高齢者チーム(みんな還暦すぎのメンバー)との対戦ルールには笑いました

スライディングは禁止

ファウルフライも捕らない

外野を抜けた打球は全てツーベース 無理して追いかけんでもええ

そして認定ヒットーバッターが打ったあと 走らなくていいルール

ー走ると疲れるけえ

 

誰しもーそんな野球ってあるのかーとなりますよね

読みながら想像するだけでも

 

だけど みんな野球が好きだから

野球がしたいから

 

そして根っ子のところでは優しくあったかい

 

 

 

 


横着おかず・2

2021-12-04 19:28:11 | 子供のこと身辺雑記

近所のコスモスで売っているカット済み白菜 1袋230グラムほど

手持ちの料理本レシピ 2人前おかずで使う白菜が200グラム

4人前だと2袋

使い勝手がいいんです

フライパンにサラダ油入れて刻んだニンニク入れて 塩胡椒した豚バラ肉を炒めて 白菜加えて炒め

黒酢・醤油・砂糖・ごま油・片栗粉を混ぜたものをかけて絡める

 

椎茸・人参・ピーマンをフードプロセッサーにかける

次に豆腐・鶏ひき肉・片栗粉・マヨネーズ・粉山椒を加えてフードプロセッサーにかける

スプーンですくって熱した油で揚げていく

 

ポン酢をかけるか 天つゆに浸して食べる

 

 

ごく普通に焼きそば

 

 

 

目玉焼きでなくて 炒り卵を焼きそばにのっけてみた


相場英雄著「キッド」 (幻冬舎文庫)

2021-12-04 09:23:36 | 本と雑誌

 

 

任務中 戦わせてもらえず部下が死んだ・・・・・

それから様々な経験をし香港で暮らす男

彼は「仕事」の途中で保護した少女を育てている

時に過去につながる仕事を引き受けながら

 

城戸護が今回依頼された仕事は日本での護衛

それは簡単な仕事に思えたが

 

日本では城戸が護衛する人物を確保しようと警察と公安が動いていた

ネタを追う記者たちも

 

警察に連行されそうになった城戸が護衛する王は指輪に仕込んだ毒を飲み病院へ運ばれる

 

事の次第を聞き出そうとする城戸に王は「餌」という意味の言葉を

そして運転手していた男に射殺された

からくもその場を逃れた城戸を殺人犯としてとらえようとする高村

強引な高村に疑惑を抱き始める志水

 

やがて謎だった城戸の過去が浮かび上がる

経験豊富な並外れて優れた戦士

 

いきがかり上 女性記者の大垣と逃避行する城戸

大垣とコンビ組む清家も協力し

 

真実を追う志水も城戸と共闘する形となる

何故 城戸は日本に呼び寄せられたのか

城戸が知る人物が殺されていく

犯人は城戸が亡き兄の敵だと思い込んでいる人物でもあった

 

誰が黒幕なのか

国と国の・・・・・

 

 

 

産経新聞で掲載された小説

担当だった篠原知存さんが 解説で書いて下さっています


横着おかず

2021-12-02 12:33:32 | 子供のこと身辺雑記

餃子を作って残った餃子の具に卵2個・小麦粉・片栗粉・オイスターソースを混ぜて 胡麻油を入れたフライパンで焼く

胡麻油のかおりがするまで熱します

蓋をして片面焼き 蓋を開けてひっくり返してもう片面を焼きます

そのままでも味はついていますが 食べる時にポン酢をかけても

 

 

いりこ・鰹節・昆布でとった出汁の具沢山味噌汁

具は大根・人参・さつまいも・葱・牛蒡・平天・しめじ

 

 

時間が無い時に作る やっつけ仕事のおかず

材料は牛ばら肉

切って塩胡椒します

冷凍のほうれん草

 

フライパンにバタ―入れて溶かして

 

まず牛肉を炒めます

冷凍のほうれん草を加えて炒める

出来上がりまで ほんの数分です

 

 

 

 


相場英雄著「血の雫」 (幻冬舎文庫)

2021-12-02 10:15:37 | 本と雑誌

 

 

刑事の田伏にはネットで実名さらされた辛い過去がある

家族ー妻と娘にも被害は及んだ

 

捜査に復帰 

関わった事件は凶器は同じながら 自称モデルの若い女性と タクシー運転手が被害者

動機が見つからない

そして殺人は続く

 

ネットに詳しいことからの異例の経歴持つ若い長峰は田伏とコンビを組まされることになった

刑事としては素人 ほぼ経験ない長峰を指導しつつ お互いの過去の心の傷にはシンパシーを感じつつ

長峰にはブラック企業でハードワーク 体調を壊したことが

田伏には思春期の娘がいるのだが 彼女によれば長峰は若手俳優にも似たイケメン

長峰はくせ毛を気にしているが

 

他の女性によれば額を出せばイイ男

優男で腕力はなさそう

人見知りで不器用

損をするタイプのようだ

 

警察OBで田伏の先輩が捜査が進展する 犯人の背景について助力してくれる

 

こうして全く見えなかった犯人の動機

被害者たちの罪が浮かび上がってくる

 

ネット社会 匿名をいいことに無責任に勝手な思い込みで呟かれる言葉

面白がって拡散する人々

 

 

 

著者の相場氏は震災以降の福島に心寄せ 題材にした小説を書いておられる

幾度か読み返したくなる解説は宇田川拓也さん

 

福島県の桃が食べたくなります

どうか頑張っておられる方々を苦しめるのではなく応援する側に回ってほしい

故郷を住む家を奪われ 生計たてる職業もなくなり家族すらばらばらに暮らさねばならなくなった

もしも自分がそういう立場になったら

 

ゼロというかマイナスから それでも立ち上がろうとする人を

少しでも支える側に回れたら

 

震災はまだ全然終わってはいない・・・・・

 

人を守る側の人間でありたいと あらためて思わされる物語でもあります

正義とは 何でしょう