夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

朝井まかて著「残り者」 (双葉文庫)

2022-12-13 19:39:52 | 本と雑誌

 

幕末 江戸城明け渡し

大奥の女性たちもお城を出ていかなければならなかった

仕立てを担当する呉服の間のりつも城を出ようとして その仕事の部屋が気になり 戻る

他にも様々な理由でひそかに城に残った女達

彼女達は軽いやりあいー諍いのあと いつか互いを認め合い 友情らしきものも生まれ

官軍が入ってきた江戸城から 抜け道を使い力を合わせ出ていく

 

そして明治の時代には それぞれの新しい生き方を見つけ しっかりと逞しく生き抜いていった

 

大奥という生きる場所を奪われ 居場所が無くなった女たち

自分の居場所 どう生きればいいいのか

誰しも途方にくれる時はある

それでも生きていく

生きる道を見つける

 

解説は書評家の大矢博子さん


中村颯希著「神様の定食屋 2  ごちそうさま、めしあがれ」 (双葉文庫)

2022-12-12 19:25:49 | 本と雑誌

 

「一皿目 出汁巻き玉子」

将来は警察官になりたかった正義感溢れる若者は 友人と待ち合わせしていたコンビニに突っ込んできた車から人を庇ってー自分が死んだ

 

その魂を身体の中に引き受けた哲史は 出汁巻き玉子を作ることに

若者は大切な人間に出汁巻き玉子を作ることで 元気を出してほしかった

生きている間に言えなかった言葉

 

 

「二皿目 茹でとうもろこし」

少女は父親に後悔してほしくない

あれやこれややりたかったこともあるはずなのに

生きている人間のことが気懸かりで

 

 

「三皿目 名前のない野菜炒め」

早くできればいい そんなやっつけ料理だから 家で作る料理は案外ちゃんとした名前を付けられない料理が多い

ありあわせで味付けもその場の思い付きでーっていい加減

私もよくそんなシロモノを作っている

 ただ私とは違い それなりに一所懸命に娘を育てた男が 生き方迷子になっている孫の為に 力となる為に作る料理はー

 

前に「てしをや」を危機に陥れた人物 再登場

 

ぼたんを掛け違えただけで しんから悪い人は居ないんだよー

だけど哲史 志穂 兄と妹揃って人が良いなあと

私だったら許せない

 

こういう人柄の良いところも神様に見込まれたのかもしれません

 

 

「四皿目 〆の鯛茶漬け」

夫が定年 これから夫婦二人の生活が始まるーところだったの死んでしまった妻

妻は夫のこれからの生活が気にかかる

 

ここに出てくる鯛茶漬けもとても美味しそうで 読み終えてから鯛を買いに行きたくなりました

 

 

「ごちそうさま、めしあがれ」

神様がおられる神社が無くなる?!

そう思い込んだ哲史は 神様へお礼すらしてこなかったことに気付き

御供えのおにぎりをたんと作る

それから迷っていた今後の生き方にも答えを出せた

 

「おかわり メンチカツ」

この物語の語り手は敦志

彼は志穂が好きでーでもイマイチ強く自分を出せない

だけど 少しだけ進展 あったかもしれない

 

 

 

調べると どうやらシリーズ3作目も出ているのですがー手近な書店にはありませんでした

幾軒かハシゴしてみて 見つけられなかったらー親切な本屋さんに取り寄せをお願いしようかと思っています

他にも読みたいけれど書店で見つけられなかった本が幾冊かあるので

 

書店でじかに手に取って本を買うのが 好きなんです

個人の本屋さん 随分と減ってしまって 大型書店でも ちょっと前に出た本だと もう店頭に無かったりします

並べるスペースの問題もあるのかもしれないけれど

シリーズ物などは揃えて置いていてほしいーなどと思ったりするのです


中村颯希著「神様の定食屋」 (双葉文庫)

2022-12-12 18:47:48 | 本と雑誌

 

 

バス旅行での交通事故 それで両親が亡くなりー両親の定食屋「てしをや」を手伝っていた妹の志穂は 店を続けると言い・・・

兄の哲史は 会社を一年休職し妹を助けることにした

しかし志穂と違い 哲史はこれまで料理などしたことはない

接客の経験もない

助けどころか 妹を怒らせてばかりだ

そんな彼は神様に縋った

小さな神社

けれど神様は応えてくれた 力を貸してくれた

現世に未練ある魂との縁を繋ぐと言う形で

「一皿目 チキン南蛮」

のっけからなんとも美味しそうな描写

最初の10行で この料理を作りたい! 物語の続きより先に そう思ってしまった

神様のおはからいにて哲史の中に入った時枝さんが 哲史の身体を借りて作る料理

彼女の心残り 気懸かりは息子の敦志のこと 

 

「二皿目 天たまかけご飯」

この料理もとても美味しそうでした

土鍋で炊いたご飯に とろ~り卵の天麩羅・・・

作り方が書かれている頁に栞代わりに綿棒をはさんでしまった

 

これは料理人が元弟子にもう一度食べさせてやりたかった料理

不器用で生前 本当のところを 言葉をかけてやれなかった男の・・・・・

 

 

「三皿目 具だくさん豚汁」

息子の嫁に 死んだ姑は哲史の体を借りて 食べさせたかった料理を作る

生きている間は言えなかった言葉 正直な気持ち

物語も良いけれど出てくる料理も本当に美味しそうで

 

 

「四皿目 フレンチ風オムライス」

愛する奥さんに もう一度食べてほしかった

そうして元気を出して生きて 暮らしてほしい

魂だけになった男は願う 

その魂と生ける者との気持ちの橋渡しをする哲史

そしてやっぱり作ってみたくなるオムライスが出てまいります

 

 

「五皿目 てしをや名物唐揚げ」

ひとりの体にひとつの魂しか入れないきまりがあるらしくって

哲史に父親の魂 志穂に母の魂が入ってきて

家族団らん

 

亡くなっても 子供達のことを気に掛けてた両親

子供達

そして店の危機に力になってくれた縁ある人々

てしをやー店の名前の意味・・・両親が込めた思い

 

「おかわり ほくほくおでん」

これは志穂の語りで始まる物語

 

店のことで兄へおもうところもあった志穂だけれどー

 

 

いずれあたたかな物語り

そして作りたくなる料理の数々

 

まずはチキン南蛮 作りました♪

ー砂糖と醤油、そしてたっぷりの酢を加えた小鍋に、小口切りにした唐辛子を少々。

弱火に掛けてしばらくすると、茶色い液面の周辺がふつふつと泡立ってきてー

 

もうここまで読んだだけでー

今すぐ作ろう!と・笑

どれだけ食い意地張ってんだーって

 

 

登場なさる神様が またとてもいいんです

存在にー惚れます!

 


朝井まかて著「落花狼藉」(双葉文庫)

2022-12-11 09:21:22 | 本と雑誌

 

 

 

書店で まず目を惹いたのは この美しい画

カバーを確かめると黒川雅子さんの作品

黒川雅子さんは作家の黒川博行氏の奥様でもあります

黒川氏の著作を彩る表紙によく黒川雅子さんの作品が使用されてもおります

京都の舞妓さんや芸妓さんをモデルにした作品も多いです

 

朝井まかてさんが書かれる「落花狼藉」どういう作品だろうーと 珍しく裏表紙の説明も解説も読まずに 読み始めました

 

これは江戸の𠮷原ができて それから火事や幕府の決めたことなどから 場所の移転も余儀なくなされて 再び何もない田舎へと

それを遊郭の主人の妻となった もとはみなしごの女性の一生とからめて𠮷原の歴史を描いている

𠮷原を守る為に忘八で在り続けた男 妻からは「鬼」と思われ 離れられても

そして孤独な死も それもよしと

長い時を経て妻は 己を顧みる

𠮷原という不思議な世界

その場所の仕組み 様々なしきたり

そうしたものについても分かりやすく書かれております

 

解説は脚本家で俳優の朱 海青さん

朝井まかてさんの小説「残り者」を舞台にかける脚本を書かれて その折り原作者の朝井まかてさんのお人柄にも触れたとか

とても素敵な解説でした


宮部みゆき著「子宝船」(PHP)

2022-12-09 21:46:55 | 本と雑誌

 

 

きたきた捕物帖シリーズ第2作

 

登場人物は「初ものがたり」とも重なります

主人公の北一を導いてくれた人が 「初ものがたり」の茂七親分につながる人物

 

「子宝船」

七福神を描いた絵に怪があると騒動になる

その絵ゆえに赤子が死んだ

どうしてくれるーなどと

人の心は恐ろしい

損得で考えるものなのかしら

 

「おでこの中身」「人魚の毒」の話は続いております

 

幸せな家を消す女

北一はその女に海に沈められそうになります

悪女ー心が怪物な女は果たして死んだか 何処かで生きているのか

 

 


月孤影 冬の夜空に ただ浮かぶ

2022-12-09 06:43:18 | 子供のこと身辺雑記

実際には冬の朝空 午前6時半頃 車で家族を送った帰り道

まだ夜空と言いたくなるほどの暗さで 空には月がしっかりと浮かび明るく照らしていました

月一つ 浮かぶ 冬の朝

 

春から夏 秋にかけては4時起きしても朝食の支度前に洗濯物が干せる明るさがありますが

秋の深まりと共に夜明けー日の出が遅くなり 12月には7時近くなって漸く朝の明るさになります

家事の順番も朝食片付けが終わってから 洗濯物を干すーというふうに変わります

 

今年も誕生日に間に合うようにと 叔父が花を贈ってくれました♪

そういえば昨日新しい運転免許を受け取ってきたのですが 運転免許所入れの色が増えておりました

今回は藤色にしてみました

これまでは赤だったのですけれど

 

ランドセルみたいに運転免許証入れも色が増えていくのかな

印鑑ケースも色が増えてきていますし

以前は黒か茶色くらいだったけれど

 

 

長男が買ってきてくれた鉢植え

 

子供から何かもらうと 親の私の事にお金を使うより 何か自分が欲しいものを買えばいいのに

なんて思ってしまいます

 

去年 長男が買ってくれたポインセチア

鉢植えのままだと弱ってきたので 裏口横に置いてるプランターに植えたら 一年間屋外で生きのびました

ちょっと驚きです

余程丈夫なコだったのでしょう

私 枯らすほうが得意です・笑

 

 

紫陽花も庭植えにしているコたちより 鉢植えで置いているコたちの方が元気だったりします

鉢を置いている場所にもよるのでしょうか

 

 

こちらも裏口横のプランターに植え換えて数年のカニシャボテン

毎年 花をいっぱい そして結構長い期間咲き続けてくれます

 

今年はプランターに植えてみた葉牡丹

玄関前に運ぶのは とっても重かったです

植えるのに「めっちゃ軽い土」を使うのだったーと 反省

 

 

 


暇・・・だったんだ

2022-12-08 08:42:42 | ペット

料理の途中で ちょっと脱げたスリッパ

すかさず取り込んだ麦丸

 

退屈していた彼は 何か変わったモノで遊びたかったらしい

前脚をつっこんだりもしていたが 彼の足には私のスリッパは大きすぎたようだ

履くことを諦めた彼は 温い炊飯器の上に戻っていった


庭から

2022-12-08 08:36:10 | 子供のこと身辺雑記

冬の庭は花が少なくて寂しいのですが 実が残っていたり ささやかでも花が咲いたり蕾を見つけると嬉しいです

三色すみれ

 

まだ残っていた柚子 ちょこちょこ料理に使っています

 

山茶花たち

 

酢橘だったかな

こちらは本柚子

冬至にお風呂に入れようと思っています

 

 


おかずから

2022-12-08 08:29:42 | 子供のこと身辺雑記

みぞれ鍋

鰹節と昆布の出汁は 少し酒多め・味醂・醤油・砂糖ちびっと・味の素などで味付け

やや濃いめの天つゆふうで

水菜たっぷり 

片栗粉まぶして揚げた豆腐・揚げた餅・片栗粉まぶして揚げた牡蠣など入れて

たっぷりの大根おろしのっけてひと煮立ちさせて出来上がり

 

 

 


米澤穂信著「Iの悲劇」 (文春文庫)

2022-12-06 10:50:48 | 本と雑誌

 

 

住人が誰も居なくなった蓑石

そこに移住者を募る為の甦り課で仕事する万願寺

彼は誠実に仕事をこなそうとしていたがー

最初の移住者 二家族は「音」でもめて 最後は火事騒ぎまで起きて 蓑石を出ていく

ーそして誰も居なくなったー

 

それからの移住者達も何事か起きて やがては出ていく

ーそして誰も居なくなったー

 

序章 Iの悲劇

第一章 軽い雨

第二章 浅い池

第三章 重い本

第四章 黒い網

第五章 深い沼

第六章 白い仏

終章 Iの喜劇

 

万願寺の奮闘もむなしくー移住者達は蓑石に居つけない

住み続けてくれない

ゴタゴタ続き 何かしらのトラブルが起きてしまう

そこには最初から「ある策意」が働いていた

この移住プロジェクトは成功してはいけないものだった・・・・・

 

全てを知った万願寺の徒労感はいかなるものか

それから彼はどの道を選ぶのだろう

昼行燈に見せかけていた西野課長

実はできるー有能な人間だった観山

 

住人がいなくなった場所は 荒野に

廃墟となり消えていくしかないものなのか

 

 

解説は作家の篠田節子さん

 

 

 


12月第2週始まり

2022-12-05 16:44:35 | 子供のこと身辺雑記

日曜日の朝 人手がある時にと 長男を巻き添え

こたつにこたつ布団と上掛けを掛けた

 

でもって炬燵に入り ぬくぬく長男に言ってみた

「中にドライアイス入れたら どうなるか実験したくない?」

けれど冒険心の無い長男は こう答えた「なんでやねん」

取り敢えず「なんでやねん」と言えば会話成り立つーと誤解してやしないか・笑

そうかドライアイスは駄目か

一見あったかそうな炬燵 中に入れば逆に冷たい

そういう意外性は駄目だろうか

いつか 長男で実験してみよう♪

 

月曜日は自身の内科受診 無事に終わって

次回は正月明け

今月はあと眼科受診と

姑の眼科受診と

それが終わればクリスマス

そして迎春準備して

今週は忘れないように新しい運転免許いただいて

ライスセンターから追加のお米配達

カレンダーにマジックで書きこんだ予定とにらめっこしつつ 時間あれば まずは私の方の墓掃除

来週は主人の方のお墓掃除も忘れずに

空のお天気とも相談しつつー

他の買い物しない日に予備(おせち用の)の鰹節・だし昆布・醤油・味醂・酒・味噌・・・・・・

買いためておきましょう

砂糖や塩だって重いしね

それに猫トイレ砂・猫フードに犬フード

新年早々のお買い物も避けたいのでストック用意しておかなけりゃ

 

ああ年賀状も書かなければ!

 


寒い夜だから

2022-12-03 12:09:31 | ペット

この冬 初めての暖房を夜になってから入れた

 

それからー玄関へ戸締りに向かうと・・・・

 

ソファーの上にこじんまり

エアコンの風が当たる場所に瑠奈さん

置物と化したかのように

ただ見つめています

暖かな場所から

だけど視線の先に居るのは 長男

自分の存在に気付いてほしい瑠奈


朝の台所から

2022-12-02 07:43:39 | 子供のこと身辺雑記

昨日から煮込んでおいた牛すじと野菜の味噌煮

そのまま食べたり お好み焼の具にしたり

主人にも少し届けてきます

 

朝から揚げたトンカツ

赤ワイン・バター・ケチャップ・トンカツソース・ウスターソースなど混ぜて煮たタレをかけて

これも主人のおかず用

サラダ油に胡麻油を加えた油で揚げています

 

まずは姑が暮らす施設へ行き 介護用タクシーで病院への送り迎え

 

それから主人が生活する姑の家までおかずを届けて

 

安全運転 第一に♪


日本勝ちました2-1

2022-12-02 05:59:42 | 子供のこと身辺雑記

サッカー スペインに勝利

 

前半 早々とスペインにゴールを決められ

後半へ

後半 堂安選手のゴールで同点へ

次に田中碧選手のゴールで2-1

 

選手 一丸となりスペインの猛攻撃にも耐えて

 

三苫選手の巧さ センスの良さにも感嘆

 

 


台所から

2022-12-01 08:27:25 | 子供のこと身辺雑記

元々は圧力鍋用のレシピ本で作り方を覚えた料理

確かに牛スジを下茹でして早く柔らかくするには 圧力鍋は便利です

 

で他の具材と煮込む時にはストウブの鍋を使っています

理由はね 圧力鍋(私が長年愛用しているのはアサヒ金属の活力鍋です)で煮込むとー

確かに時短でできはしますがー鍋に汚れが付いて落ちにくいから

(はい 掃除も苦手なものぐさ女です・笑)

 

で ここで煮込み得意なストウブの鍋の出番

時々で使う具材は多少変わりますが

茹でてあく抜きし小さく刻んだ(つもりの^^;)蒟蒻

下茹でした牛すじ肉

蓮根・牛蒡(切ってから水に漬けてあく抜き)・人参・じゃがいも

みじん切り(したつもりの)生姜

これらをストウブの鍋に放り込み

 

味付けは酒・味醂・砂糖・醤油で

でもって今日は気分で少し赤味噌も加えます

冬はなんとなく味噌味があったまる気がして

 

 

これは もう自己満足の世界

ストウブの鍋を二つ使っているとー

なんとなく自分が嬉しい

こちらの鍋では 白菜・鶏肉(できれば骨付きのもの 手羽元とか手羽先 手羽中とか)・椎茸・しめじを煮ています

鰹節と昆布の出汁に酒(少し多め)・味醂・醤油で

柚子は家の庭から 輪切りにして少し塩ふりかけてから使っています

もみじおろしや柚子胡椒などを薬味に添えて