うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

後藤新平なる人物

2008年05月17日 06時37分41秒 | 地方・故郷・方言
まだまだ寒い日々だが、今日は晴れるか。今、玄関の西洋石楠花が紅いあでやかな花(品種名:太陽)をつけて咲いている。三重県で生産している造園用樹木に使われる品種だ。道端からも目立つ。このごろ、今か今かと待っていたもので、やっと咲いた。

 昨年あたりから後藤新平という人物に興味を持ち、この間、雑誌‘東京人’の特集号を取り寄せた。それを舐めるようにページを読んだ。インターネットでも検索をした。岩手県・水沢に記念館があるらしい。そこはわたしの故郷よりやや北寄りの小都市である。
 地域としては盛岡がある南部藩ではなく仙台藩に位置してあり、仙台藩独特の支配体制である留守家家士の長男として生まれた。あの幕末の蘭学者、高野長英と戦後の自民党・政治家である椎名悦三郎と縁戚関係になる。
 わたしにとって、端倪すべからざる気宇壮大で清廉な行政官という久々の言い方を思い出した。ところが、この人たちは一般世間ではあまり知られていない。産業界で日本の資本主義経済の端緒をつくったとされている埼玉県越谷出身の渋沢栄一もそうだが、なぜだろう。政治なり経済学を大学の専攻で選んだ学生にとってはごく普通の重要人物ではあろうが、そういったものでもない。
 両者とも、日本の一般社会でもっと知られていい。いまの社会の枠組みを明治時代に考案し実施に移した人物だ。ちなみに大風呂敷の後藤新平とも言われる。
 後藤新平は台湾、満州、明治政府、東京市長、ほかにNHK,ボーイスカウト連盟などの役職を比較的、短期間ながら務めていく。当時、周辺には、原敬、斎藤実、新渡戸稲造などのある意味で錚々たる同郷の人物がいるのだが、日本人特有の仲間意識で仕事をおこなった形跡がない(実は、これが岩手県人の摩訶不思議な県民性なのです)。意外にも出世には興味がなく恬淡としており、やりたい仕事を自薦他薦ながらも得て、やり遂げていく。そんな印象を受ける。
 いづれ、帰郷の折には足を伸ばし水沢へ行ってみるか。わが先祖の寺の曹洞宗の本寺もあるし、競馬場もあるし。

 見方を変える。
 残されている写真を見ると、随分とハンサムである。話す言葉に少々訛りがあるが、東北人らしい朴訥な印象がなく顔の肌の色も白く美男子である。財産家ではないが、かなり女性にもてたらしい。
 端然とした面持ちであり、日頃からおしゃれに気を使い鼻眼鏡などという伊達眼鏡を着用している。ちょっと違うな、地元ではとっぽいとでも評するのかな。ふーむ。
          
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こちらも・・・

blogram投票ボタン