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楽しかったです。
そして、久しぶりに切なくて切なくて胸が苦しくなるくらいの思いがしました。
ラストも、残酷でもなく、悲しいだけの終わり方じゃなく、含みを持たせて、希望も持たせてくれるような、そんな終わり方でした。
だから、ラストもとーっても満足
これまでの記事は、こちらから。
上の写真のグンソクくんの姿。も~っ 切なかったですねぇ。
自分の進むべき道がわからなくなった・・・、これまで信じてきた母への思いが崩れ去ろうとしている・・・という呆然とした時です。
そして、偽であろうと、手にした玉座は離しはしないと決意するのです。
それまで大切にして来たイノク=ソン・ユリさんでさえ、権威というモノで縛り付けてしまおうと思ってしまうのです。
もう、縋れるのは、彼女しか居ないと思ったんでしょうね。
でも、やっぱり彼女を自由にしたいという思いもあるわけで、残忍になりきれないのが、グンソクくんの切ないところなんです。
「若君は本当に優しい人だ。」
と、イノクは言います。
純粋無垢な彼女の言葉は、そのまままっすぐにグンソクくんの胸に響くわけです。
ギルトンとグンソクくんは、目指す国の有り様が相反する事に気がつきます。
お互い、必要な”友”であることは、わかっているのだけど、主義主張の違いは、立場のの違いとも相まって、争うしかなくなるのです。
行く道がわかった時、グンソクくんは、イノクをギルトンの元へ放してあげます。
この時の、グンソクくんとイノクのシーンは、結構泣かされましたよ
どこかで読んだんですが・・・。
史劇の台詞の中には、それ以降の歴史事実を知ってる現代の脚本家が、登場人物に、未来を予言させるような事を言わせるモノがある。
本当に後の世を予言していたかどうかは定かじゃない。
しかし、その主人公を偉大視させるためにも、後に現実となる事柄を言わせなきゃいけない。
・・・って。
確かに
ギルトンが望んでいたのも、王制が倒れた後の、民主主義という現代の世なのかもしれません。それでも、貧富の差は、依然存在するし、国民全てが平等とも言えない。
と考えると、現代人でも憧れる、夢の世界を指しているのかもしれません。
ギルトン=カン・ジファン氏が文句なしにカッコ良いし、グンソクくんの暗い目をもつ王子も心をぐぐっと捕まれたし、その他の役の方々も、個性あふれる人ばかり。
グンソクくんの側近の武者さんも、貧民党と関わる毎に、徐々に人間味を出してきました。彼らの、葛藤も、苦しいくらい表現されてましたねぇ。
もう一度、最初っから見直してみたいと思える、秀作だったと思います