なんだか、ふわぁ~っと始まって、ふんわりしたままいつの間にか終わっちゃった・・・って、そんな感じの作品です。
前回の記事は、こちらから。
なかなか有りそうじゃない設定のようで、でも、とてもリアルなストーリーで・・・。
主人公のインスンも、単に人が良い、優しいというだけの女性じゃなく、少年院に収容されていたというコンプレックスのあまり、卑屈になってるところもありますし、変に見栄っ張りなところもあります。
本当に、何処にでもいる女性なんです。決して特別な存在じゃない。
そして、彼女を想って来たキム・ミンジュン氏も、前回の記事にも書いた様に、とっても普通な男性。
ドラマティックな性格でもないし、自己犠牲の精神も持ってない。
しごく当たり前の考え方、現実的な考え方をしています。
周囲の人たちも、決してドラマ用に作られた大仰な性格じゃないというのが、全編を通じて落ち着いた雰囲気が漂ってた理由でしょうか。
”前科のある人”に対する、正直な反応が描かれています。
一番そばでインスンを見てきた叔母さんの、可哀相でたまらないという気持ちと、ちょっと迷惑という気持ち。
何年ぶりかにあった実の娘の前科を知り、自分を責める一方で、とんでもなく厄介なお荷物だという思いもある母。
ずっと想い続けてきた初恋の人が前科モノだったという事の衝撃と、これからは出来るならば関わりたくないという気持ち。
・・・等々。
そして、何より重く受けとめなきゃいけないと思ったのが、マスコミ報道と、それによって左右される何の関係も無い一般大衆の無責任な反応。
韓国社会で、このところ特に大きく問題になっていたネットでの心無い中傷や根拠の無いバッシング。
それによって、踊らされる大衆。
それらが、如何に形の無いモノなのか、一瞬にして反応が逆転する様な、いい加減なモノなのかが、描かれています。
途中から登場したイ・ワンくんが、いったいどんな役割なのか、最後まではっきりしませんでしたが、あーいう事だったんですねぇ。
彼は、あまりにも幼くて、どーしても名乗り出る事が出来なかったんですねぇ。
ずっとその重りを抱いて生きてきたわけですね。
私は、彼がインスンの事を想って来たんだとばかり想像してました。
可哀相な人生でした。最期に、インスンの言葉で救われたんでしょうか。
インスンは、自分の過去が公になっても、逃げずに地に足をつけて、自分の力で生きていく事を選びました。
ミンジュン氏と、アメリカに行く事だって出来たのに。
でも、それによって彼女は自分に自信を持つ事が出来たし、周りの人たちを許す事も出来たのです。
ハッピーエンドで良かった良かった
ところで、主人公のインスンを演じたキム・ヒョンジュさん。
この方、特に目を引くような美人じゃないですよねぇ。「カンナさん大成功です」のキム・アジュンさんと似通った印象を持ったんですけど・・・。
私の目には、どちらも”美人”の部類じゃないと思うんですよ。まぁ、美人というモノの解釈ってぇのは個人差があるものですが。
最近の”ミス~”の選考基準も、まぎぃにはちょいと理解しかねるんですけどね。
え~っと、それで何が言いたいかってぇと、役柄で設定されていても、台詞であっても、特に美人じゃない人に対して頻繁に「美人だから」とかいうのを聞くと、
”そ~かぁ”
と、突っ込みたくなる私なんです。
あ、でも、決して彼女たちの事を嫌ってるわけじゃないんです。
そこんところは、誤解の無いように