インス大妃 DVD-BOXI | |
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前回の記事は、こちらから。
キム・ジョンソが死んで無かったと聞いて、スヤンは愕然としました。
ジョンソは軍を掌握していますから、大軍を率いて宮殿を囲むような事があったら、もう、万事休す・・・ですからね。
キム・ジョンソの行方もつかめず、ハン・ミョンフェたちスヤン派に動揺が広がりました。
端宗の王命も得られてませんからね。
その一方で、反対派勢力の大臣たちを次々と殺して行くスヤン派。
これがなんとも残酷で見ていられません。この作品、こういうシーンがいやにリアルでねぇ。少々気持ち悪くなりそうでしたよ。
ミョンフェの友人であるイ・ヒョルロは、アンピョン大君に従ってやって来ましたが、彼だけ殺されてしまいました。
最後の最後にアンピョン大君の名前を殺生簿から省いた為、アンピョン大君は無事でした。
殺生簿に名前の無かった大臣や王族は、宮殿に集まっていましてね。キム・ジョンソ謀反の疑いありと言う理由でスヤンがジョンソや一味を討った・・・と聞かされました。
それで、王様が大臣たちを呼び集めたと言う事で集まったわけですが、いつまでたっても端宗は現れず。
次第に、スヤンの謀反かぁっ・・・という雰囲気になりつつありました。
端宗は、もう恐ろしくてたまらなかったんですよ。スヤンとジョンソのどちらを信じれば良いのか分からなくなっていましたから。
それで、トウォンが来ても、屏風の後ろに隠れたままでした。
トウォンは、落ち着いて優しく話しかけました。自分が守っているから、大丈夫だ・・・と。
「勝った方が忠臣で、負けた方が逆臣になる。今はどちらが勝ったのか分からないから、スヤンを信じることは出来ない。」
と、端宗は言いました。
そうですよね、この場合。無力な王は、その道しか無いんですね。
また、スヤンを制し、王命を出させなかったオム・ジャチは、自分が予想したのとは違った展開になりつつあるのを見て、これまた恐怖を感じていました。
スヤンにしろ、ジョンソにしろ、軍勢を立てて、争うと見ていたようで。
だから、スヤンがジョンソを闇討ちにしようとしたのが意外だったんです。このままでは、スヤンが勢いに乗じて端宗に譲位を迫りかねないと思いましたのでね。自分の身が危ないですよ、それじゃぁ。姑息で卑怯な感じがしますよね、オム・ジャチって。
端宗の身を案じてるように言いながら、その実は自分の保身のみですからね。
スヤンは、朝まで待ちしたが、ジョンソの生死の程はわかりませんでした。
それで、宗廟に行く・・・とジョンの父に言って出て行きました。そこで自決しようと思ったんでしょう。
その頃、ジョンソは瀕死の重傷を負いながらも、宮殿を目指していました。次男が付き添って・・・。
でもね、宮殿を目の前にして、とうとうスヤン派に発見されてしまうのです。
もうねぇ・・・これまた残酷なシーンでね
とうとうキム・ジョンソは殺されてしまいましたよ。
その知らせが、宗廟にいたスヤンにもたらされました。
スヤンの家では、ユン氏とジョンが神に祈りをささげていました。
最初、キム・ジョンソを殺したと聞かされていたのに、後になって、まだ生きていて、行方が掴めていない・・・と知り、ユン氏は覚悟を決めたようです。
それはジョンも同じでした。
執事の口からジョンに
「約束を守れなくてすまない。」
というスヤンの言葉が伝えられました。
それを聞いて、ジョンは失敗した事を察しました。
嫁ぐ時、両班の娘が持つ小刀を父から渡され、自分はどんな状況になろうとも自決などしない・・・と言った事を思い出していました。
その時、ユン氏がジョンのところにやって来ました。小刀を見て、自決しようとしていたと気付きました。
「お前が死ねば、お腹の子も死ぬことになる。お前は生きなさい。王様の傍に控えているトウォンは、おそらく生き残る事が出来るだろう。そうなると、妻だけ殺すことはあり得ない。親より先に死ぬことは親不幸だ。死ぬのならスヤン君が死んだ後、それを確認してからにしなさい。」
ジョンは、それでも、一緒に逝きたいと泣きました。